
近年、学校教育のICT・デジタル化が進んでいる。その背景に、子どもたちが1人1台のデジタル端末(タブレット・ノートパソコンなど)を利用した授業がある。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、学校教育でのデジタル端末利用ついてどのように思っているのだろうか?
カンコー学生服はこのほど、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、学校の授業におけるデジタル端末の利用状況と、デジタル端末を使った授業の評価とその理由に関する実態調査を行い、その結果を発表した。
全体で約8割が利用していると保護者が回答
小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者に聞いた学校の授業でのデジタル端末の利用状況は、「利用している」(全体82.0%、小学生84.5%、中学生81.6%、高校生79.9%)という結果で、小学生の利用が全体に比べやや多く、全体では約8割がデジタル端末を授業で利用していると回答していた。
Q.お子様は学校の授業で、デジタル端末を利用していますか。(単数回答)
8割以上の保護者が良いと評価
デジタル端末を使った授業については、「とても良い」(全体26.0%、小学生28.1%、中学生24.8%、高校生25.1%)、「まあ良い」(全体58.6%、小学生56.5%、中学生59.4%、高校生59.9%)をあわせると8割以上の保護者がデジタル端末の利用に良い印象を持っていた。
Q.デジタル端末を使った授業について、どのように思いますか。(単数回答)
時代性や将来に必要なスキルであることが良い評価の理由としてあげられる一方、視力低下や使用方法、持ち運び面で懸念する声も
学校教育でデジタル端末を使った授業実施について、保護者が良いと回答した理由は「今の時代に必要だと思う」「将来につながると思う」「大人になったら使うので慣れて欲しい」といった時代性や将来のために必要なスキルであることや、「授業がわかりやすいと感じるから」「効率よく勉強できる」「学校を休んだ時も授業を受けられるから」などの授業の質向上や利便性が良いことが理由としてあげられた。
一方、デジタル端末を使った授業が悪いと回答した理由は、「目が悪くなる」という視力の低下を懸念する声が多くみられ、「上手く使いこなせているかわからない」「学習内容が定着するか不安」という利用効果がわからないことや、「SNSやYouTubeも見られるから」「マンガを読んだり、遊んでしまうから」「故障などのトラブルもあるから」「毎日の持ち帰りでランドセルが重い」など、授業時間とは別の使用方法や持ち運びでの課題もみられた。
Q. (デジタル端末を使った授業評価について)そのように思った理由を教えてください。(自由回答)
<調査概要>
・調査主体:菅公学生服株式会社
・調査対象:小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人
・サンプルサイズ:小学生の保護者800、中学生の保護者800、高校性の保護者800、計2,400
・調査方法:インターネットリサーチ
・実施時期:2024年12月
・調査委託先:楽天インサイト株式会社
出典元:カンコー学生服
構成/こじへい