DIME MAGAZINE
フリマアプリのメルカリが2025年3月から格安スマホに参入している。「メルカリモバイル」の特徴や料金を解説すると共にメルカリで中古のスマホを売買する場合の注意点もまとめた。
目次
フリマアプリのメルカリが、2025年3月4日より格安スマホ（MVNO事業）に参入した。
新サービス「メルカリモバイル」は、利用者が月々のデータ容量（ギガ）を自由に売買できる点が大きな特徴となっている。
本記事では、画期的なサービスを提供するメルカリモバイルの概要や料金を紹介すると共に、メルカリの主要サービスでもある個人間売買において中古のスマホを売る・買う場合の注意点についても解説する。
メルカリが2025年3月に格安スマホに参入。メルカリモバイルの概要は？
メルカリモバイルは、メルカリがドコモ回線を利用してサービスを提供するMVNO（仮想移動体通信事業者）だ。サービス自体は珍しくないMVNOだが、メルカリモバイルではギガの個人間売買という特徴的なサービスを提供している。
■メルカリモバイルの料金プランは安い？
メルカリモバイルの料金プランは二種類とシンプルだ。毎月のギガの使用量にあわせて以下から自分に合ったものを選択できる。
メルカリモバイル・料金プラン
・2GBプラン……月額980円（税込）
・20GBプラン……月額2,390円（税込）
※登録手数料：契約開始時に3,300円（税込）
通話は30秒あたり22円（音声 / SMS / データ通信対応）。通話定額プランの提供も予定されているため、通話も頻繁に利用する人は続報を待ちたい。
切り替え手続きはプラン選択からスマートフォン端末の初期設定まですべてオンライン上で完結する。手持ちのスマートフォン端末・電話番号のままで乗り換えが可能だ（※乗り換えには事前にMNP予約番号の取得が必要）。
■メルカリモバイルではメルカリのように個人間でギガを売買できる
メルカリモバイルでは、月額プランに付属するギガをマイページ上で売買できる。
取引は1GB：単位で、出品価格は1GB：200円から500円の範囲で出品者が設定する。2GB以上を出品する場合も最低出品価格は200円となっている（例：3GB出品する場合は200円から1,500円の範囲で価格設定）。
なお、ギガの出品には販売手数料10％が上乗せされる点も覚えておきたい。
ギガを売って得た金額は、メルカリの代金支払いやスマホ決済の「メルペイ」で利用できる。購入したギガは、データ容量に即座に反映される仕組みだ。
ギガの有効期限は、プランの付属ギガ・追加購入ギガとも当月末まで。
追加購入したギガを出品することはできないため注意しよう。
■メルカリモバイルが使える回線や機種は？
メルカリモバイルはドコモ回線を利用しているため、NTTドコモの通信エリアをそのまま利用できる。住まいの地域の通信状況は、ドコモのホームページ上でチェック可能だ。
・ドコモの携帯電話はこんなところでも「つながる」 | 通信・エリア | NTTドコモ
メルカリモバイルの対応機種は、メルカリモバイル公式サイト上で確認できる。原則的にeSIM対応端末でないと利用できないため、手持ちのスマホが対応しているか事前に確認しておこう。
個人間のギガ取引という他にはないサービスを提供しているメルカリモバイル。スマホのギガ使用量が月ごとに大きく異なる人はコスパ良く利用できる可能性があるため、チェックしてみてはいかがだろう。
※参考：【公式】メルカリモバイル新登場！日本初、ギガの売り買いができる！
メルカリがMVNOサービス「メルカリモバイル」を開始、ギガの個人間売買は通信業界に変革をもたらすか？
フリマアプリでお馴染みのメルカリが、通信サービス「メルカリモバイル」の提供を3月4日に開始した。NTTドコモ回線を利用したMVNO事業で、データ通信容量（通称：...
メルカリでスマホを売る場合の注意点
格安スマホ（MVNO）への参入が話題となっているメルカリだが、主要サービスであるフリマアプリのほうではスマホ本体の売買もおこなわれている。
中古のスマホをメルカリに出品する際は、購入者が問題なく利用できるよう出品ルールが定められているため、公式サイトを参考に確認しよう。
■スマホをメルカリに出品する際に確認しておくこと
中古のスマホをメルカリに出品する場合は、以下のポイントをチェックしたい。
（1）ネットワーク利用制限が「◯」もしくは「－」になっているか確認する
iOS端末、Android端末とも設定画面や電話番号で端末の「IMEI番号」を確認し、各キャリアのサイトに入力することで確認できる。
（2）端末を初期化する
アクティベーションロックを解除、パスコードをオフにして端末の初期化手続きをする。
（3）SIMカードを本体から取り外す
SIMカードが挿入されたままの端末はメルカリに出品できないため、メルカリ公式サイトの案内に従って取り外す。
（4）機能不良がないか確認する
電源が入るか、水濡れの履歴がないか、ディスプレイ・スピカー・マイクの状態、カメラの動作、ボタン動作などを確認する。
（5）バッテリー最大容量を確認する
iOS端末、Android端末それぞれの方法でバッテリー容量を確認し、メルカリの商品情報欄に記載する。
（6）画面割れがないか確認する
画面の割れやヒビを確認し、メルカリの商品情報欄に記載する。
※参考：スマートフォン出品・発送時の注意点 – メルカリ 日本最大のフリマサービス
メルカリでスマホを買う場合の注意点
一方、メルカリで中古のスマホを安く購入したい人も多いだろう。メルカリではスマホの出品に際して規則を設けているため、出品規則を守って売られているスマホであれば、原則的に使用には問題ないはずだ。
ただし、あくまで個人間取引となるため、以下のポイントに注意しつつ、万一トラブルがあった場合はメルカリにも問い合わせよう。
■メルカリで購入した中古スマホが届かない場合
購入後に商品が届かない場合は、出品者が発送手続きをしていないか、配送中のトラブル（紛失など）が考えられる。
出品者から発送連絡がない場合は、こちらからいつ頃になるか質問しよう。待っても返信がない場合は、メルカリに問い合わせるのがおすすめだ。
配送業者によるトラブルの可能性がある場合は、出品者に配送時の状況を確認し、配送業者に問い合わせたい。こちらのケースもメルカリ側にも相談してみよう。
■メルカリで購入した中古スマホが使用できない場合
届いたスマホがスマホとして使用できない場合は、受け取り評価をせずに出品者とメルカリに問い合わせよう。注意したい主なケースは以下の通り。
・サポート期間が終了している……サポートが終了したスマホはOSアップデートができず、セキュリティ面で問題が起きやすい。商品説明にサポートについて明記されていなかった場合は、出品者側にも問題があると言える。
・故障している、商品情報と異なる……電源が入らない、ディスプレイがおかしい、商品の状態が写真や記載内容と異なるなど違和感がある場合も問い合わせが必要だ。
・ネットワーク利用制限やアクティベーションロックがかかっている……メルカリではネットワーク制限やロックがかかったスマホの出品は禁止されている。こちらも出品者とメルカリに問い合わせよう。
・バッテリーの劣化……バッテリーの最大容量は使用するに連れて減っていく。中古スマホは新品と比較するとバッテリーが劣化しているが、商品説明にバッテリーの状況が記載されているかはしっかり確認しておこう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文／編集部
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