
楽天グループが運営するオンライン書店「楽天ブックス」は、2025年4月23日から始まる「こどもの読書週間」に先駆け、「子どもの読書に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
同調査は、楽天が提供する妊娠中や育児中の人を対象とした無料のメンバーシッププログラム「楽天ママ割」メンバー586名を対象に実施したもの。その結果、子どもの読書の頻度については、6割以上が週に2~3回以上本を読むと回答。また、読書の方法については、3歳では約8割が「(親が)読み聞かせを行う」一方で、小学1年生では約半数が「子ども自身で読む」という結果となった。
調査結果
・子どもが「本を読むことが好き」と答えた人は約8割
0歳~小学6年生までの子どもがいると答えたユーザーに、「子どもは本を読むことが好きか」聞いたところ、合わせて約8割が「とても好き」「まあまあ好き」と回答。読書の頻度は「毎日」が最多の34.1%、次いで、「週に2~3回」が28.7%と、週に2~3回以上本を読むと答えたユーザーが6割以上となった。
また、1カ月に読む本の冊数については「7冊以上」が27.6%と最も多く、読書習慣の定着がうかがえる結果となった。
・読書の方法は3歳では約8割が「(親が)読み聞かせを行う」
3歳~小学3年生の子どもがいるというユーザーに読書の方法を年齢別で聞いたところ、3歳では約8割が「(親が)読み聞かせを行う」と回答。一方で、6歳では「子ども自身で読む」と答えたユーザーの割合が約4割まで上昇し、小学1年生では半数以上が自身で読んでいることがわかった。この結果から小学校入学を機に、主体的に読書に取り組むようになる傾向がうかがえる。
・子どもに人気のジャンル・親が読んでほしいジャンルともに「絵本」「図鑑」「童話」が上位に
「子どもはどんな本を読むか」と「子どもに読んでほしい本」をそれぞれ聞いたところ、両方のランキングで「絵本」「図鑑」「童話」が上位3位までを占める結果に。一方で4位以下を見ると、子どもに人気のジャンルでは4位に「漫画」(22.6%)がランクインしたことに対し、親が子どもに読んでほしいジャンルのトップ10には「漫画」がランクインしない結果となった。
親が読んでほしい本には「歴史」「伝記」「学習参考書」といった、より教育的な要素を含むジャンルを答えた人が多かったことから、知識や教養を身に付けてほしいという期待も見受けられる。一方で、「子どもが読む本はどのように選ぶか」を聞いたところ、約7割が「子ども自身が選ぶ」と回答し、子どもの興味関心に応じて本を選んでいることがわかった。
・約6割の親が「子どもに読書の頻度を増やしてほしいと思う」と回答
「子どもに読書の頻度を増やしてほしいと思うか」を聞いたところ、合わせて約6割が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。また、「読書の頻度を増やすために感じている課題があるか」を聞いたところ、「親が忙しく、読み聞かせの時間を取れない」(58.7%)や「子どもが学校や習い事などで忙しく、本を読む時間がない」(52.8%)などといった時間的な課題が上位に挙がった。
さらに、「読書を行うことで期待する効果」を聞いたところ、1位は「いろいろな知識を得てほしい」(63.3%)、2位は「発語力・語彙力の向上」(63.0%)、3位は「想像力を伸ばす」(61.9%)という結果になった。
【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:「楽天ママ割」メンバー
回収サンプルサイズ:586サンプル
調査期間:2025年3月21日(金)~2025年3月27日(木)
調査実施機関:「楽天ママ割」
※本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合がある。
関連情報
https://books.rakuten.co.jp/
構成/立原尚子