
忙しく働くビジネスパーソンにとって、病院や薬局での長い待ち時間は大きな負担だ。しかし今、医療とテクノロジーが融合した「処方薬デリバリーサービス」が、その常識を覆そうとしている。GMOヘルステックが展開する新たな医療体験のトレンドをチェックしよう!
スマホですべて完結!話題の新サービス
国が積極的に推進している医療DX。医療分野でデジタル技術を活用し、医療の質や効率の向上を目指す取り組みだ。医療サービスのあり様が大きく変わりつつある流れの中、「処方薬デリバリーサービス」の提供を始めたのが、GMOヘルステックだ。
「病院や薬局の利用時に患者さんが抱えるストレスといえば待ち時間です。こうした不便さを解消し、利便性を追求する薬局として、薬局24 byGMOが誕生しました。この薬局でのサービスのひとつが『処方薬デリバリーサービス』です」(事業部担当者、以下同)
オンラインで服薬指導が受けられ、任意の場所に薬が届き、さらには利用料・送料無料という魅力的なサービスだ。
「対面の場合と、金銭的な負担は大きく変わりません。ただ、薬局ごとの施設基準に基づく基本料が違うため、負担額が異なる場合はあります」
コロナ禍でオンライン診療も広く認知された。オンライン診療を受け、「処方薬デリバリーサービス」も利用すれば、外出することなく薬を手に入れることが可能だ。
症状が安定している患者は、最大3回まで反復利用ができるリフィル処方箋というものもあるが、もちろんそれにも対応している。
「初回利用時に2回目以降の利用方法を案内しますが、基本的な流れは初回と同じです」
現在薬は翌日~3日ほどで届く。
「今後、薬の配送時間の短縮など、急ぎで欲しい場合への対応力をあげていきたいと考えています。また、『処方薬デリバリーサービス』以外にも、IT活用で利便性の高い医療サービスの実現に貢献し続けていきたいです」
日本のインターネットインフラ事業をけん引してきたGMO。医療・ヘルステック分野でのより便利なサービスの展開に期待大だ。
こんな経験がある人は必見!
[朝]出勤前に診察を受けたものの、薬局に寄ったら遅刻してしまう!
[昼]昼休みに薬局に行くつもりが、仕事が詰まっていて断念……
[夜]帰宅する頃には薬局が閉まっていて結局薬を受け取れず
スキマ時間に服薬指導を受け、都合のいい場所に薬が届く時代がやってきた! 薬局に行く必要がないため、待ち時間にモヤモヤする必要もなくなり、時間の節約にもなる。さらに混雑を避けられることで、二次感染予防にも繋がるのは大きなメリットといえるだろう。
かんたん4ステップで薬を自宅にデリバリー
[1]医療機関で電子処方箋の引換番号を取得
医療機関の受付で「電子処方箋を利用したい」と必ず伝える。診療後の会計の際に「処方内容(控え)」の用紙、または6桁の引換番号を受け取ろう。薬の種類や保険の種類などによっては「処方薬デリバリーサービス」を利用できないこともある。
〈POINT!〉電子処方箋って何?
従来の紙の処方箋を電子化したもの。医師や歯科医師が処方情報を「電子処方箋管理サービス」に登録する。そして、薬剤師は患者が受付した処方情報を参照し、調剤する仕組みだ。電子処方箋に対応した医療機関・薬局は厚労省のサイトから確認できる。
[2]オンライン服薬指導の予約
予約をする際は、「GMOクリニック・マップ」のサイトから予約フォームにアクセスすればよい。処方箋の有効期限内(発行日を含めて原則4日間)の中から日時を選ぶ。予約後にビデオ通話のリンクが届く。
[3]オンライン服薬指導を受ける
自宅や職場で、薬の説明を受けたり、薬に関する相談をしたりできる。音声通話のみは不可だ。服薬指導後に決済が行なわれ、完了すると薬が発送される。15時までに決済を完了した場合は当日発送が可能だ。
[4]薬を自宅や会社で受け取る
自宅や職場など、指定した場所に薬が届く。小さいサイズであればポストに投函されるため、簡単に受け取れる。ただし、置き配や日時指定には対応しておらず、サービスは日本国内に限られる。
サービスを展開する次世代型薬局『薬局24 byGMO』とは?
待たずに薬を受け取れる「処方箋モバイルオーダー」を導入した新時代の薬局。サイトにアクセスし、処方箋の写真をアップロードするだけで、受付が完了。その後、準備完了の通知が届いたら同薬局で薬を受け取るだけだ。通知後に薬局に行けばいいため、待ち時間はゼロ。「渋谷駅」徒歩1分という好立地にあり「パッと寄って薬を受け取る」がかなう。もちろん従来通り紙の処方箋を持参する流れでも問題ない。
■スピーディーかつ正確に薬を届ける調剤ロボットが活躍中!
調剤ロボットが薬のピッキング業務や残量の管理を行なう。これにより患者の待ち時間を短縮するだけではなく、薬剤師の負担が軽減。結果、服薬指導などで患者ひとりひとりに対する丁寧なサポート提供ができるように。
問い合わせ先/GMOヘルステック https://support.gmo-clinic-map.com/
取材・文/田村菜津季 イラスト/えなみかなお 編集/井田愛莉寿