
若者を中心に利用が広がっているSNS。一方で、SNSに何かを投稿しようとすると、「これって大丈夫?」「変に思われないかな」とつい気をつかってしまうことも。
そこでNTTドコモ モバイル社会研究所では、2024年2月にSNS利用者*の利用意識と発信率の関係について調査したので、その結果をお伝えしよう。
*本記事におけるSNS利用者は、X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用している人としている。
15~24歳の約半数がSNSでは気軽に本音が言える
まず、10代~50代のSNS利用者を対象に、SNSの利用意識について調査。「SNSでは気軽に本音が言える」と思うか尋ねた結果、全体の約4割がSNSでは気軽に本音が言えると思うと回答した。
若年層のほうがそう思う割合が高く、男女とも15~24歳の約半数がSNSでは気軽に本音が言えると思うと回答していた。一方、40~59歳では気軽に本音が言えると思う割合は約3割という結果に。
図1. SNSでは気軽に本音が言える(性・年代別)
加えて、SNS上で気軽に本音が言えると思うかどうかによってSNSの発信状況が変わるかどうかを調査したところ、Xについては全体で23ポイント、Instagramについては全体で18ポイントの差がみられ、気軽に本音が言えると思うほうが発信する割合が高いことが判明。
図2. Xでの発信率(年代・SNSでは気軽に本音が言えると思うか別)
図3. Instagramでの発信率(年代・SNSでは気軽に本音が言えると思うか別)
どの年代も男性6割強、女性7割強がSNSでの発信内容を気にするのが面倒
次に、10代~50代のSNS利用者を対象に、「SNSで発信しようとする場合に、トラブルにならない文面を考えたり写真の写り映えを気にしたりするなど、発信内容を気にするのが面倒だ」と思うかどうかを調査した。
その結果、全体の7割弱が発信内容を気にするのが面倒だと思っていることが判明。女性のほうがそう思う割合が高く、どの年代も男性は6割強、女性は7割強が面倒だと思っていることが明らかに。
図4. SNSでの発信内容を気にするのが面倒だ(性・年代別)
また、SNSでの発信内容を気にするのが面倒だと思うかどうかによってSNSの発信状況が変わるかを調査した。
その結果、Xについては全体で6ポイントの差、Instagramについては全体で7ポイントの差がみられ、発信内容を気にするのが面倒だと思わない人のほうが、発信割合が高いことがわかった。
ただし、15~24歳のInstagramユーザーについては、面倒だと思うかどうかによって発信率に差がみられず、こうした意識が発信率に関係していないことが明らかに。
図5. Xでの発信率(年代・SNSでの発信内容を気にするのが面倒だと思うか別)
図6. Instagramでの発信率(年代・SNSでの発信内容を気にするのが面倒だと思うか別)
調査概要
調査名:2024年 SNS利用者行動調査
調査方法:Web
調査対象:全国・15~59歳男女
有効回答数:3,936
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しSNS利用率*を調査。調査結果からSNS利用者比率に比例して再割付を実施。
*本調査におけるSNS利用率とは、X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用している人の割合
調査時期:2024年2月
関連情報
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp24/chap2.html
構成/Ara