
年収が増えれば、身に着ける服や時計、利用する飲食店などとともに、住む場所のグレードも上げたくなるものだ。では、年収1,000万超えプレイヤーから、賃貸物件を借りて住むエリアとして人気の高い東京23区の街は、いったいどこなのだろうか?
Modern Standardはこのほど、年収1,000万超えプレイヤーが選んだ「住みたい街ランキング2025 by Modern Standard」を発表した。本ランキングは、高級賃貸・売買サービス「モダンスタンダード」に掲載された東京23区の賃貸物件のうち、年収1,000万円以上の物件成約者をエリアごとに集計した上で、ランキング形式でまとめたものだ。
さらにベスト5に入ったエリアごとに、ランキング対象者の平均年収、住みよさスコア、職業割合も調査している。
年収1,000万円プレイヤーが選んだ住みたい街、第1位は2年連続で「勝どき」
■年収1,000万超えプレイヤーが選んだ住みたい街ランキング2025 by Modern Standard
モダンスタンダードで扱う成約エリアをもとに、年収1,000万超えプレイヤーが実際に選んだ「住みたい街ランキング2025 by Modern Standard」では、昨年に続き「勝どき(中央区)」が2年連続でトップを獲得した。勝どきは「パークタワー勝どき」をはじめとする高層マンションが多く、シングル層からファミリー層まで幅広い世帯に選ばれている。
2位には、大規模な街づくり「HARUMI FLAG」で注目を浴びる「晴海(中央区)」、3位には「豊洲(江東区)」がランクインし、湾岸エリアの人気の高さがうかがえる。
また4位には、ビジネスエリアと落ち着いた高級住宅街が共存する「上大崎(品川区)」が、昨年の19位から大幅に順位を上げてランクイン。
今回のランキングでは、都心でありながら自然やリラックスできる空間があるエリアが選ばれる傾向が見られた。
さらに、再開発が進む「赤坂(港区)」が5年連続でトップ5入りを果たし、また大規模開発が進む「渋谷(渋谷区)」も新たにランクインするなど、商業エリアやビジネスエリアの成長が期待されるエリアにも人気が高まっているようだ。
ランキング対象者のエリアごとの平均年収、渋谷が2位に約2,000万円の差をつけ首位に
「住みたい街ランキング2025 by Modern Standard」の上位5つのエリアにおいて、ランキング対象者のエリアごと平均年収、職業割合、住みよさスコアを調査している。
ランキング対象者のエリアごと平均年収を比較した結果、最も高かったのは「渋谷(渋谷区)」で4,575万円となった。2位の「赤坂(港区)」2,710万円を大きく上回り、約2,000万円の差をつける圧倒的な結果となっている。続く順位は、3位「白金(港区)」の2,689万円、4位は「上大崎(品川区)」2,590万円、5位は「勝どき(中央区)」2,474万円となり、2位以下は大きな差がなく、比較的均衡した傾向が見られた。
エリアごとの詳細は以下の通り。
1位:勝どき
住みよさスコアは他の上位エリアと比較するとやや低めだが、「パークタワー勝どき」をはじめとした駅周辺の高層マンションは、共有施設が充実しているのが特徴だ。
交通利便性も高く、地下鉄の都営大江戸線に加え、銀座や東京駅行きの都営バス、また新橋や虎ノ門ヒルズへつながる東京BRTが運行している。また、公園や散策路が整備されており、都心の喧騒を感じさせない落ち着いた雰囲気も魅力だ。医療従事者や大手企業に勤めている人に選ばれている。
2位:晴海
昨年、大規模な街づくり「HARUMI FLAG」の大型マンションで入居が開始され、今年は新たに2棟のタワーマンション「HARUMI FLAG SKY DUO」の入居が予定されており、さらに活気が増すことが予想されている。
周辺の「ららテラス」にはスーパーや飲食店も入り、生活利便性も向上。平均年収は1,720万円で、トップ10エリアの中では2番目に低い水準だが、物件の価格帯は幅広く、さまざまな世代に選ばれている。運河沿いの散策路や公園も整備され、特にファミリー層に人気のエリアとなっている。
3位:豊洲
オフィスビルも多く近代的な街並みが広がる一方で、「ららぽーと豊洲」などの大型ショッピングセンターや、豊洲公園をはじめとする広々とした公園や遊歩道が整備され、家族連れや犬の散歩を楽しむ人々に人気のエリアだ。
駅から少し足を伸ばせば、豊洲市場や千客万来といった観光スポットにもアクセスでき、利便性とエンタメの魅力を兼ね備えている。豊洲のマンションの中でも「ブランズタワー豊洲」の人気が高く、医療従事者や士業の人にも選ばれている。
4位:上大崎
目黒駅や大崎駅へのアクセスが良好で、通勤や通学に便利。駅前には「ブリリアタワーズ目黒」などの高層マンションやオフィスビルが立ち並んでいる。一方、駅から少し離れると閑静な住宅街が広がり、緑豊かな公園やカフェ、飲食店が充実しており、暮らしやすい環境が整っている。近くには、目黒川の遊歩道もあり、自然を身近に感じられる穏やかな雰囲気が特徴だ。
5位:赤坂
赤坂サカスや東京ミッドタウンなどの複合施設に加え、高級マンションやビジネスビル、エンターテインメント・宿泊施設が一体となった魅力的なエリアだ。住みよさスコアも4.8と最も高く、5年連続で本ランキングのベスト5に入るなど、その人気は衰えない。赤坂二丁目プロジェクトや新たなランドマークとなる2棟の建物の建設など、大規模複合開発プロジェクトが進行中で、さらなる人気の高まりが期待される。
<調査概要>
期間:2024年1月1日(月) ~ 2024年12月31日(火)
対象:Modern Standardに掲載された東京23区の賃貸物件
集計方法:Modern Standardに掲載された東京23区の賃貸物件のうち、年収1,000万円以上の物件成約者をエリアごとに集計。
出典:モダンスタンダード調べ「住みたい街ランキング2025 by Modern Standard」
構成/こじへい