
もうすぐ2025年のゴールデンウイーク。愛車を走らせ、あちこちにドライブする計画を練っている人も少なくないはずだ。多くの人は、その前に洗車を済ませ、ゴールデンウイークのドライブに備えているに違いない。が、果たしてそれだけでいいのだろうか?
バッテリー、冷却水は事前の点検が不可欠
ゴールデンウイークのクルマ移動では、渋滞がつきもの。もし、渋滞中にバッテリーが上がったり、冷却水不足でオーバーヒートしたりするトラブルに遭遇すれば、JAFを呼んで処置してもらうなど、ドライブ計画が大きく狂ってしまう。宿に着く時間が大幅に遅れ、予約していたレストランの食事がふいになることもありうる。それ以上に、楽しみにしていたドライブに水を差し、ストレスになり、同乗者から大ブ―イングされることにもなってしまいかねない。
そこで、事前の点検が不可欠。せめて、2年以上交換していないバッテリーや冷却水のチェックぐらいは最低限、行いたい。冷却水はここ最近の水温計の確認やタンクを見て冷却水が減っているかどうかでチェックできるものの、バッテリーの状態は目には見えない。そこでお薦めしたいのが、アクセサリーソケットに挿して、スマホなどのUSB充電ができるのと同時に、バッテリーの電圧がデイスプレイ表示されるDCパワープラグを用意すること。それがあれば移動中に車内でスマホの充電ができ、なおかつ常時、バッテリーの電圧(下の画像のように12.2Vのように表示される。正常値は12.0~12.8V。エンジン始動時は13.5~14.5V)が目視できるので安心だ。筆者はセイワのF340 DCパワープラグC+A PD30Wを使っていて、スマホのPD30W急速充電(C)も行えるため、重宝している(USB-CとUSB-Aの両方を装備し、スマホ2台同時充電が可能)。
そうした点検は、ディーラーやガソリンスタンドでも可能だから、不安ならゴールデンウイーク前にチェックしてもらうとより安心だろう。
エアコン、ワイパーもこのタイミングで確認を!
洗車も済んで、バッテリーや冷却水のチェックもOK。これでゴールデンウイークのドライブの準備は万全・・・ではない。5月になると気温も上昇し、車内でエアコンを使うことも想定される。しかし、久しぶりにエアコンの冷房を使い、冷風に異臭がしたり、カビ臭かったりしたらどうだろう。車内の快適度は著しく低下してしまう。エアコン用の消臭剤もあるにはあるが、やはり、臭いや菌を根本からシャットアウトするエアコンフィルターの交換が望ましい。5月と言えば、間もなく6月の梅雨、7~9月の夏直前。雨の日のウインドー内側の曇り除去、車内の空調環境を整える意味でも、このタイミングで防塵、消臭タイプのエアコンフィルターに交換しておきたい。筆者は愛車に適合したエアコンフィルターをネットなどで調べ、自身で交換している(方法さえ分かれば素人でも難しくない。YouTubeなどで解説動画を探すといい)。ディーラーに頼む料金の半額程度で済むから経済的だ。
そして、筆者はこの時期にワイパーブレードも交換している。4月下旬から5月は繰り返すが、梅雨直前。ワイパー交換に最適なタイミングなのである。しかも、ゴールデンウイークの国内旅行先としても人気の軽井沢の友人による「軽井沢は意外に5月に雨降りの日が多くて、6月になるとそうでもない」という証言があるように、毎年記念日旅行で5月に軽井沢を訪れている筆者も、5月の軽井沢は雨が多いことをここ何十年、実感している。
雨の日の安全運転には視界の確保も重要ポイント。たとえ雨でもクリーンな視界でドライブを楽しめるように、この機会にぜひ、ワイパーブレードの交換をお薦めしたい(リヤワイパー付きのクルマなら前後ともに)。
最後に、ゴールデンウイークのドライブのために洗車を行うのは当然として、忘れがちなのが車内の清掃。車内のホコリ、汚れ、フロアにたまった花粉などを掃除機とマイクロファイバータオルできれいにしてから出発したい。渋滞がなくスイスイ走れるドライブではあまり気にならない車内の汚れも、渋滞で長時間、動かない車内にいると、途端に気になるものだからである。
そして、水分補給のためのミネラルウォーターや、携帯トイレの準備もお忘れなく!! 携帯トイレはセイワのIMP153のように、持ち帰り袋と、使用時の覆いになる前掛けシートが付属したものが、女性でも使いやすいだろう。ミニバンやワンボックスカーであれば、セイワのIMP309ポータブルトイレを、コンパクトに畳んで車内に常備しておく手もある。
というわけで、出発前の愛車のエンジンルームの点検、エアコンフィルターやワイパー交換、携帯トイレなどの準備をしっかり行って、快適安心なゴールデンウイークのドライブ旅行を楽しんでいただきたい。
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹 望月浩彦 青山尚暉