垣根を越えて〝すべてを遊べる一台〟へ―― 集約型ゲーム機としての未来
『Switch』の最大の特徴は、据え置き機と携帯機の垣根を取り払った“ハイブリッド型ゲーム機”である点だが、性能が向上した『Switch 2』ではその特徴が進化し、今度はハードの垣根までも越えようとしている。
その事例のひとつが、他ハード専用タイトルの移植だ。ソニーの人気IP『パタポン1+2 リプレイ』や『みんなのGOLF WORLD』、そして発売当初は『PlayStation』専用タイトルだった『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』が『Switch 2』向けに発表されており、ゲームプラットフォームの垣根を越えた動きは今後も加速するだろう。
この流れは競合ハードにとどまらない。『エルデンリング』や『サイバーパンク2077』、『ホグワーツ・レガシー』といった重量級PCゲームもローンチタイトルとして『Switch 2』へ移植される。グラフィックやフレームレートをある程度押さえての移植となるだろうが、PCゲームを5万円未満の携帯型ゲーム機でプレイできるというのは、ライトユーザーにとって極めて大きな魅力といえる。
『Switch』でも展開されていた『ホグワーツ・レガシー』が『Switch 2』版として再登場。グラフィックの改善やシームレスなエリア移動、そしてJoy-Con 2のマウス操作による新たなゲーム体験を楽しめる。
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任天堂・他ハード・そしてPCと、あらゆるジャンルのゲームを1つに束ね、『Switch 2』はゲームプラットフォームの集約点となる可能性を秘めている。任天堂の次なる挑戦がゲーム業界にどのような影響をもたらすのか、今後の動向に注目が外せない。
取材・文/桑元康平(すいのこ)