
4月は、就職や入学などで引っ越しにより新たな土地で新生活をスタートさせている人も多い時期。ただ近年では、東京都の家賃相場が上昇傾向にあり、都民にとっての憧れのエリアや人気エリアへの引っ越しはハードルが高くて断念した人もいるはずだ。
LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービスの『LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)』は、20代から60代の東京都民が選んだ東京23区の中で「住んでみたい憧れの区ランキング」を作成。ランキング上位になった区の中で比較的手が出しやすい、もっとも家賃相場が安い穴場の駅を合わせて調査して発表した。東京23区で引っ越しを計画している人には、今後の参考になりそうだ。
東京都民の20代~50代の1位は「港区」が独占!
20代から50代までの1位は「港区」だった。60代でも2位にランクインするなど幅広い世代から人気を集めていた。20代と30代で2位にランクインした「文京区」は、40代と60代では4位、50代では5位と比較的若い年代から支持を集めた。一方で「世田谷区」は、60代で1位、40代と50代で2位だったが、20代では3位、30代では4位と若い世代よりも年代が上がるにつれて人気が高まっているようだ。
年代によって多少の順位の変動は見られるが、上位にランクインしている区は全年代を通じて共通しているところが多く、人気な区は世代を超えて根強く支持を集めていた。
人気の区で家賃相場が安い穴場駅をチェック!
「住んでみたい憧れの区ランキング」上位となった区は、そのほとんどが東京都23区の家賃相場である11万3000円を上回っている。やはり住んでみたいと思いながらも、手を出しづらいと考える人も多いはずだ。そんな人に参考になるのが憧れの区として上位にランクインした区においてもっとも家賃相場が安い穴場駅だ。
世田谷区の穴場駅は「梅ヶ丘駅」。周辺には広い敷地とさまざまな遊具に加えてテニスコートなどのスポーツ施設、図書館も併設された「羽根木公園」があり、ファミリーに暮らしやすいエリアだ。小さな商店や飲食店、カフェが点在するなどアットホームな雰囲気があるのも特徴。
杉並区の穴場駅は「上井草駅」。アニメ制作会社があったことから“ガンダムの街”としても知られているが、西武新宿線を使えば西武新宿駅まで約20分程度と通勤や通学にも便利で都心へ出やすい立地が魅力だ。駅前には「上井草商店街」があり、買い物に便利なスーパーなども充実している。
今回の「住んでみたい憧れの区」ランキング上位のなかで、もっとも区の相場と差額が大きくて家賃が抑えられる“超穴場駅”となったのは、渋谷区の「幡ヶ谷駅」だ。京王新線が利用できて新宿へは2駅、渋谷まで約20分と抜群のアクセスのよさが魅力だ。駅の周辺には「幡ヶ谷商店街」、「幡ヶ谷六号通り商店街」、「西原商店街」など複数の商店街があり、日常の買い物に必要なお店も充実している。地元に根付いた人気の飲食店も多く、外食派にとっても便利な住みやすい街といえるだろう。
「住んでみたい憧れの区ランキング」調査概要
期間:2025年3月19日~2025年3月25日
調査対象者:東京都在住の20歳~69歳の男女1635名
調査方法:インターネット調査
有効回答数:1092名
家賃相場:『LIFULL HOME’S』に掲載された賃料の管理費を含む中央値を算出
対象物件:築20年以内、駅徒歩15分以内
※『LIFULL HOME’S』の掲載物件数が1000件未満の駅は除外
構成/KUMU