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写り込みを防ぐには?中古車情報アプリでよく見る「残念な車の写真」の解決策

2025.04.18

日本全国の中古車販売店で売られている中古車を検索できる「中古車情報アプリ」。『カーセンサー』や『グーネット』がその代表格だが、筆者はこれらのアプリに強い不満を感じている。

いや、それはアプリのせいではない。アプリを利用している販売店のせいである。中古車の写真をスマホで撮影するものだから、車体やミラーに撮影者の姿が写り込んでしまっている。太陽光が差して全体的にぼんやりとした写真になっていたり、中にはピンボケ写真を堂々と掲載している店もあるほどだ。

それらの問題は、全てバリアングルモニターを持ったデジタルカメラで全て解決できてしまう。

車やバイクをもっと魅力的に撮影する方法はないのか?

最近では、デジカメが見直されているようだ。

それは、カメラの画質とは画素数よりもセンサーサイズが大きく関係していること、デジカメにはない機能や機構があることが再認識されているという。「画素数至上主義」から消費者が徐々に脱却しつつある、というのはやはりいいことだ。

■デジカメの「バリアングルモニター」が大活躍!

スマホは自撮り棒やジンバルを用いない限り、「保持の仕方・角度」に制約が生じてしまう。

筆者の所有するiPhone 16eには、アクションボタンというものがある。これにカメラのシャッターリリースを割り振ることができるため、たとえば「机の裏側を撮影する」ということも簡単に実施できる。が、その場合でも画面を確認しながらの撮影は、自分がその場に横たわる姿勢にならない限り不可能。

一方、バリアングルモニター搭載のデジカメを使えば「画面を確認しつつ机の裏側を撮影する」ということが、膝を折った姿勢で容易にできるのだ。

中古車販売店がこれから売り出す予定の車の内装を写真撮影する際、バリアングルモニターは無類の活躍を遂げてくれるはず。スタッフが車内に入らずとも、様々な角度から社内の様子を記録できるのだ。

これがスマホの場合、運転席もしくは助手席に座ったスタッフが腕を伸ばしたり上体を捻転させたり……という苦労が発生し、実際に出来上がった写真はピンボケだったり閲覧者にとっては的を得ない画だったり……。これでは、中古車の購入を思案している人に対しての義理というものが立たないのでは!?

■「写り込み」を回避する光学ズームもおすすめ

デジカメの利点をさらに挙げるなら、小型のものでも(むしろ小型だからこそ)高倍率の光学ズーム機能がある点は見逃せない。

もちろん、最近のスマホは光学ズームを当たり前のように搭載するようになった。それでも、デジカメの数十倍光学ズームに及ぶまい。となると、数mないし数十m後退した位置から車を撮影することができるのだ。

こうすることにより、ボディやミラーに撮影者の姿が写り込むことを防止できる。また、バリアングルモニターがあれば腕を上方に伸ばして高い位置から撮影したり、逆に膝を折って低い位置から撮影する行為も容易になる。

なお、ここではデジタルズームは論外である。デジタルズームとは、基本的には「画像を引き延ばす」だけのものであり、レンズの力で画を大きくしているわけではないからだ。そのような原理のため、デジタルズームはどうしても画質が粗くなる。

自分でデジカメを所有している人からは「そんなの当たり前じゃないか」と言われてしまうかもしれない。が、ここで今一度『グーネット』や『カーセンサー』を覗いていただきたい。残念ながら、当たり前が当たり前でないような写真撮影の仕方が大多数を占めている。

現に、「フェンダーを下斜めから仰ぎ見るように撮影した写真」というのはあまりないはずだ。車種によってはフェンダー下端が錆びやすいという場合もあるのだが、一般的成人男性の視線からスマホを使って見下ろすように撮影しているため、正確な錆の状態が分からない……ということもしばしばなのだ。

10年落ちの中古デジカメでも問題なし!

逆に言えば、デジカメはスマホ以上に様々な角度で撮影することができ、それはデジカメには決して追随できないであろう部分ということだ。

芸術としての写真を撮影するのならともかく、中古車情報アプリに掲載する目的の画像の撮影であれば、画質の良し悪しなどはあまり気にしなくともよいはずだ(車の状態が正確に判別できないほど画質が悪いというのであれば別だが)。即ち、最新のデジカメを購入せずとも中古のデジカメで何とかなる、ということである。

今回、筆者がこの記事の執筆のために使用したのは『Nikon COOLPIX P520』。先日、@DIMEでこのカメラのレビュー記事を配信した。12年前に当時ただの派遣労働者だった筆者が、なけなしの給料をはたいて購入したものである。

デジカメの価格が高騰!10年以上前の機種を引っ張り出して現役復帰させてみたら…

少し前までは、APS-Cサイズのミラーレス一眼レフカメラでもエントリーモデルなら5万円台で購入できたはずだ。 しかし、今はそうではない。APS-Cミラーレス一眼...

この製品の光学ズームとバリアングルモニターが、様々な角度からの撮影にどれだけ寄与したか! これはカタログスペックを読んだだけでは分からない部分だ。

そして、このP520の中古を探してみると(新品ではもう売られていない)、一番安いもので1万7000円というものがあった。上手くいけば2万円ほどで手に入る、ということだ。

中古車販売店にとって、よりクオリティーの高い写真を撮影するための投資と考えれば決して高額ではないはず。

いずれにせよ、スマホでの写真撮影にはどこかに必ず限界が生じてしまい、ユーザーが知りたがっている情報を伝え切れないという現象が発生してしまうことはここで断言しておきたい。

文/澤田真一

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