
◆ITジャーナリスト富永彩乃と、携帯電話研究家の山根康宏”博士”がモバイルの最新製品をショート動画で解説。
今回はシャオミが日本で販売中の最新スマートフォンXiaomi 15 Ultraを紹介する。市販されているスマートフォンの中でも最高といえるカメラ性能を誇るだけではなく、その外観までもがカメラ風という、スマートフォンの次元を超えた製品に仕上がっている。
Xiaomi 15 Ultra(フォトグラファーキット装着)
ショート動画解説!1分でわかる「Xiaomi 15 Ultra」
Xiaomi 15 UltraはチップセットにクアルコムのSnapdaragon 8 Eliteを搭載する超高性能なスマートフォンだ。高いAI機能も搭載し、高度なゲームにも対応するなどスマートフォンでやりたいことをストレスなく処理できる。SIMフリーモデルとして販売されておりキャリアでは購入できないが、シャオミや量販店のオンライン販売に加え、この春には埼玉県のイオンモールに2つの実店舗をオープンした(浦和美園店、川口店)。シャオミのスタッフも常駐しており、カメラの操作方法など疑問点があれば店舗で相談することもできる。
Xiaomi 15 Ultraのスペックを見ていこう。ディスプレイサイズは6.73インチで解像度は3200 x 1440ピクセル、画面の明るさは3200nitsと高輝度で屋外での視野性も高い。上部に内蔵されるフロントカメラは3200万画素と自撮りにも適した画質である。またバッテリーは5410mAhと容量を高め、90Wの急速充電も利用できる。加えて無線充電も高速だ。
最も注目すべきは本体のデザインである。カラバリはホワイト、ブラック、シルバークロームの3色があるが、ベーシックな前2色に比べ、シルバークロームはまるでカメラのようなツートンカラー仕上げになっている。所有しているだけでいい写真が撮れそう、そんな気分にしてくれるのだ。
カメラ部分に見える「LEICA」の印は、言わずと知れた老舗のカメラメーカー、ライカとの協業の証だ。ライカは今年、35mmの量産カメラを作り始めてから100周年を迎える。1世紀にも及ぶライカのカメラ技術がXiaomi 15 Ultraにはつぎ込まれているのである。写真を撮影する際は「ライカモード」(Leica Auhenic)を選ぶこともできる。最近流行りのスマートフォンならではのAIを効かせた派手な仕上げではなく、アナログカメラ風の自然な色合いで写真を撮影もできるのだ。
カメラのスペックは、広角カメラが大型1インチセンサーの5000万画素を搭載し、写真も動画も美しく記録できる。加えて超広角も5000万画素だ。望遠は2つを搭載しており、中望遠の3倍(70mm)は5000万画素、そして高倍率の4.7倍(100mm)は2億画素を採用した。スマートフォンのカメラは望遠撮影を不得意とするものも多いが、Xiaomi 15 Ultraなら4つのカメラによりウルトラワイドから数十倍の望遠まで幅広い撮影シーンをカバーできる。30倍や50倍といった望遠撮影も実用的だ。
なお前述したようにライカモードでの撮影が可能であり、ポートレート撮影でもライカ仕上げが用意されている。ソフトウェアによるボケの調整も可能であり、風景撮影だけではなく人物撮影もカメラマンになった気分で行えるのである。そして撮影した写真にはライカのロゴ入りのウォーターマークを入れることもできる。何気ない写真を作品のように見せてくれるのだ。
ライカ印のウォーターマークが何気ない写真を作品風にしてくれる
Xiaomi 15 Ultraは単体でも優れたカメラフォンだが、フォトグラファーキット(Xiaomi 15 Ultra Photography Kit)を装着すると使い勝手はさらに向上する。これは専用のカバーと補助バッテリーを搭載したグリップのセットで、操作用のダイヤルやボタンも備えておりカメラのような操作性で撮影ができる。またシャッターボタンは2色を付け替え、自分好みの外観にもカスタマイズが可能だ。
さらに大きな円形のカメラバンプ部分には67mmのネジが切られており、市販のカメラ用のフィルターを付けることもできる。ガラスや樹脂製の様々なフィルターを使って光のエフェクトを追加したり、明るさ調整のNDフィルター、反射を抑えるPLフィルターなども利用できる。Xiaomi 15 Ultraはスマートフォンでありながら、カメラとして使い込むこともできる楽しみも与えてくれるのだ。
ITジャーナリスト 富永彩乃 WEBサイト http://ayanotominaga.com
携帯電話研究家 山根康宏WEBサイト http://www.hkyamane.com