
ついに開幕した「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)。各国のパビリオンや企業パビリオンが立ち並ぶが、特に@DIME世代が注目するのが、バンダイナムコホールディングスの「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」(以下、ガンダムパビリオン)なのは、間違いないだろう。
タイトル
当然だ。何しろ約17mのガンダム立像がパビリオン前に雄々しく鎮座しているからだ。
「これは、いいものだ」と思わず口に出してしまうガンダム立像
片膝をついて、腕を上げるポーズは、宇宙、そして未来に向けて手を差し伸べているイメージと。巷では、今までにないポーズと言われているが、ディープな〝ガノタ〟は、「どこかで、これに近いポーズを見たことある!」と思うかもしれない。そう、ガンダムが生まれた町、上井草駅前にあるガンダムの銅像と似ているのだ。そんなツッコミをしつつも、やはり巨大な立像には圧倒される。間違いなく、「これはいいものだ」と、マ・クベのように、つぶやいてしまうはずだ
立像の前で同じポーズを取って記念撮影をしたり、胸部のダクトから水蒸気を噴霧する演出をひと通り楽しんだりしたあと、ガンダムパビリオンに潜入した!!
「Gレコ」の世界に入った気分にもなれる軌道エレベーター
ガンダムパビリオンは、フェーズ0から7までのパビリオン空間に流される完全新規映像を視聴しながら移動する、ウォークスルー型アトラクション。物語の舞台は西暦2150年の夢洲で、巨大宇宙ステーション「スタージャブロー」の見学ツアーに参加した来場者は、「ハロ」の案内で戦争のためではなく、宇宙での活動に適したスーツとして平和利用されているモビルスーツが活躍する様子を見学する――というものだ。
『Gのレコンギスタ』や『機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)』で描かれた軌道エレベーターに乗って宇宙へ行く設定は、ガノタにとっては実にうれしい演出だ。
参加者は、まずエントランスに集合。ここではツアーの説明に加え、モビルスーツの社会実装、ビーム・サーベルを農業に活用するといった「未実現の科学技術」を見ることで、2150年に訪れるかもしれない未来をイメージさせてくれる。
続いて軌道エレベーター前のホールに移動したのち、軌道エレベーターの内部へ。
軌道エレベーター内では壁面だけでなく天井部にもモニターが! 大気圏を抜け、衛生軌道上にあるスペース・ジャブローに向かう。
ニュータイプ能力の有無がわかるガンダム&ジオング戦
スペース・ジャブローに到着! ここでモビルスーツがスペースデブリ(宇宙ゴミ)を除去する作業を見学するのだが、そこに「MSN-X17 ジオング タイプMA」が出現!! 〝飾り〟と言われた脚部は相変わらずなく、代わりに? 腕を4本追加! さながら阿修羅像のよう。ただでさえジオングのラスボス感があるのに、それを数倍に増幅させている!!
そんな危機的な状況の中、「RX-78F00/E ガンダム」(EX-001 グラスフェザー装備)が駆けつける! 果たして……。
ガンダムの足の裏を楽しむフェチシズム発動!
これらの映像演出で驚いたのは、軌道エレベーターの駆動音、モビルスーツの爆発音の迫力はもちろん、床面も振動すること、また、壁面に埋め込まれた複数の画面をまたがって展開されること。首を左右だけでなく、上にも向けて移動するモビルスーツを目で追うことになる。特にガンダムとジオングが繰り広げる戦闘シーンは、あまりに高速すぎてニュータイプでもなければ追うことはできない!! 自身のニュータイプ能力を確かめるのに最適な演出ともいえよう。ちなみに体験した@DIME記者は「ララァ。私には見えないぞ」と言ったとか。
ガノタ的の楽しみは、これだけでは終わらない。パビリオンから出ると後ろ姿のガンダムの立像がお出迎え! 片膝をついているから、2つのバーニアがついた足の裏を近くで見られるのがうれしい! 旧キットのガンダムはツルツルだったから。あまり注目にしていなかったDIME読者は多いはず。ぜひ、じっくり見てほしい! ちなみに、脚部に隠れミャクミャクもいる(笑)
取材・文/寺田剛治