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LINEアカウントだけで始められる!話題のWeb3ゲームプラットフォーム「Dapp Portal」とは?

2025.04.16

近年、ブロックチェーンやNFT(Non-Fungible Token)をはじめとしたWeb3関連の技術が加速度的に進化し、エンターテインメント分野でもその活用が広がっています。これまでWeb3ゲームといえば、仮想通貨ウォレットを開設し、メタマスクなどの外部ツールを使ってプレイするイメージが強かったかもしれません。しかし、国内外でユーザーフレンドリーなサービスが増えるなか、誰もが知っているコミュニケーションアプリ「LINE」を活用した“超手軽”なWeb3ゲームが注目を浴びています。その代表的なサービスが「Dapp Portal」です。

本記事では、「LINEアカウントしか持っていない」という方でも簡単に始められるWeb3ゲームプラットフォーム「Dapp Portal」の概要と、そのゲーム体験がもたらすメリット・デメリット、そして将来の展望について詳しく解説します。

Web3ゲームとは?

まずはWeb3ゲームの基本をおさらいしましょう。Web3(ウェブスリー)とは、従来のインターネット(Web2.0)の枠組みを超えて、ブロックチェーン技術により分散型の管理・運営を実現しようとする新たな概念です。ユーザー同士が直接価値をやり取りできる、中央管理者が存在しない取引が可能になるなど、多くの新しい特徴を持ちます。

Web3ゲームでは、ゲーム内で獲得したアイテムをNFT化し、ユーザーが自由に売買したり、ゲーム外で活用することができます。たとえば、従来はゲーム運営会社が管理するサーバー上でアイテムが存在していましたが、ブロックチェーン上で管理されることで、ユーザーが“実質的な所有権”を持つことが可能になります。これにより、ゲームのプレイだけでなく、アイテム収集や売買といった新しい楽しみ方、さらには実際にお金につながる可能性を生み出す点が大きな魅力です。

一方で、従来のWeb3ゲームはウォレットや仮想通貨の仕組みを理解しなければならないため、初心者にはややハードルが高い側面がありました。「興味はあるけど、実際の始め方がわからない」という方は多いのではないでしょうか。そうした障壁を下げ、「LINEでログインするだけ」でプレイできるようにしたのが「Dapp Portal」です。

「Dapp Portal」とは?

「Dapp Portal(ダップ・ポータル)」とは、LINEブロックチェーン上で展開されるDApps(分散型アプリケーション)をまとめて遊ぶことができるポータルサイト、あるいはプラットフォームのような位置づけです。LINEのアカウントをそのまま使用して会員登録ができるため、複雑な設定や専用ウォレットアプリのダウンロードが不要なのが最大の特徴です。

・LINEブロックチェーンとの連携

LINEが独自に開発したパブリックブロックチェーンである「LINE Blockchain」を基盤としており、ユーザーはLINEアカウントと連動したウォレットを介してNFTやトークンのやりとりが可能です。LINEが既に提供している「LINE BITMAX Wallet」といったサービスともスムーズに連携する設計がなされているため、Web3初心者でも比較的わかりやすいUIで扱うことができます。

・アカウント設定がとても簡単

一般的なブロックチェーンゲームでは、メタマスクなどの外部ウォレットを使い、そのウォレットに対応した仮想通貨(イーサリアムやBNBなど)を用意する必要があるケースがほとんどです。しかし、「Dapp Portal」では基本的にLINEログインを行い、その後は案内に従ってウォレットを連動させるだけ。取引自体もLINEがサポートしている独自トークンを使うため、通貨の種類やレートをあれこれ調べる手間も最小限に抑えられます。

・アプリ不要で遊べるケースも

「Dapp Portal」に掲載されているゲームの中には、スマホアプリのダウンロードが不要で、Webブラウザから直接アクセスして遊べるものもあります。LINEのアカウントさえあれば、すぐにログインしてゲームがスタートできるため、導入ハードルが極端に低いといえるでしょう。

「Dapp Portal」で楽しめるゲームの一例

「Dapp Portal」上にはさまざまなジャンルのWeb3ゲームが集約されています。主にRPG系やコレクション系、シミュレーション系や育成系など、ブロックチェーンゲームで人気の高いジャンルが揃っているのが特徴です。ここでは、具体例としていくつかのゲームの概要を紹介します。

1. RPG系:モンスター育成バトル

◦ プレイヤーはNFT化されたモンスターを召喚し、バトルやクエストをこなしながら育成していきます。獲得したモンスターや装備アイテムをLINE Blockchain上で売買したり、友人と交換したりすることが可能です。モンスターやアイテムのレアリティが高いほど高値で取引される場合もあります。

2. コレクション系:カードゲーム

◦ デジタルトレーディングカードゲームはブロックチェーンゲームとの相性が良く、NFTとしてカードが発行されるのが一般的です。自分のデッキを強化し、オンライン対戦で勝利すれば報酬や追加カードを得られるなど、ゲーム性とトレーディングの楽しみが融合したジャンルです。

3. シミュレーション系:農場・街づくり

◦ ブロックチェーンを活用した農場ゲームや街づくりシミュレーションも人気です。作物や建物などがNFTとして存在し、友達同士で協力したり、アイテムをプレゼントしたりといったコミュニティ要素が豊富なものも。ゲーム内通貨が独自トークンとして機能し、売買で収益を得ることもできます。

4. 育成系:キャラクターコレクション

◦ ガチャ要素がある可愛いキャラを収集し、育成していくタイプのゲームもあります。LINEとの連携により、SNS感覚で手軽にフレンドを増やし、協力してイベントに参加しながらレアアイテムを狙うことが可能です。

これらのゲームは「Dapp Portal」内で一覧表示されており、気になるタイトルをワンクリックすればすぐに登録・プレイできるのが利点です。

メリット:なぜLINE連携のWeb3ゲームが注目されるのか

1. 圧倒的なユーザーフレンドリーさ

最大のメリットは何といっても「始めやすさ」です。ブロックチェーンゲーム初心者にとって、ウォレット設定や仮想通貨の購入は非常に難易度が高く感じられがちですが、「Dapp Portal」ならLINEの認証だけでログインが可能。LINEという誰もが日常的に使うツールが“入り口”になっていることで、心理的ハードルがぐっと下がります。

2. アカウント管理がシンプル

「ウォレットの秘密鍵を紛失したらどうしよう」「パスフレーズを忘れたら資産を取り戻せないのでは?」といった心配も、LINEログインと連携していることで比較的解消されやすい点が魅力です。もちろん完全に管理を委ねるのではなく、ユーザー自身の責任において管理する部分もありますが、従来型のウォレットほど専門知識を必要としません。

3. 国産サービスなので日本語対応が充実

LINEブロックチェーンを活用しているため、当然ながら日本語対応が手厚いです。海外製のブロックチェーンゲームでは言語の壁があり、サポート対応も英語のみのケースが多いため、ゲーム内容を理解しづらいことがあります。しかし「Dapp Portal」は日本のユーザー向けに設計されているため、ヘルプやサポートも安心です。

4. 独自トークンやNFTの売買が容易

従来のブロックチェーンゲームでは、取引所でイーサリアムなどの暗号資産を購入して、それを外部ウォレットに送金して・・・といったステップがありました。一方、「Dapp Portal」上のゲームはLINEブロックチェーン上の独自トークン「kaia」やNFTがメインとなるので、比較的シームレスに売買・交換を体験しやすい構造になっています。さらに、LINE Payなどの決済手段を活用できる可能性がある点も、将来的な利便性に期待が寄せられています。

デメリット:LINE連携ゆえの制約も

1. ゲームの数はまだ限定的

「Dapp Portal」自体は新しいプラットフォームのため、現時点で遊べるゲームの数やジャンルの幅広さは、グローバル展開している大規模ブロックチェーンゲームと比較するとまだ限られています。今後、対応タイトルが増えていくことが期待されますが、現状では遊びたいジャンルの選択肢が少ないと感じる人もいるでしょう。

2. LINEアカウントが必須

逆にいえば、LINEアカウントを持っていない人には利用できない仕組みです。日本国内では利用者が圧倒的に多いLINEですが、一方でLINEを使っていないユーザーも一定数存在します。また、海外ユーザーが参入しにくいという側面もあるため、グローバルプレイヤーとの交流やマーケットの拡大には課題が残るかもしれません。

3. 完全な分散型ではないとの指摘も

LINEブロックチェーンは大手企業であるLINEが主体となって構築・運営しているため、厳密には“完全に分散化されたチェーン”とはいえません。Web3ゲームの本質的な魅力は「運営元が倒産しても資産が守られる」「誰でも平等にネットワークのノードを運営できる」といった点にあるともいわれますが、そうした面での批判や、将来的な中央集権的リスクを懸念する声も一部あります。

4. 資産運用という側面での制約

一部のWeb3ゲーム愛好者は、ゲームアイテムやトークンを投資・運用の一環として活用しています。LINEブロックチェーン上の独自トークンは、現在のところ他チェーンとの相互運用性が限定的なため、たとえばイーサリアムベースのマーケットで売買するのが難しいケースがあります。資産の流動性が高いかどうかは、ゲームに本腰を入れて稼ぎたいと考えるユーザーにとって重要な要素となるでしょう。

将来の展望

1. タイトル数の拡充とジャンルの多様化

「Dapp Portal」に対応するゲームの開発は今後ますます活発化すると考えられます。LINEは国内だけでなくアジア圏を中心に広く支持されており、韓国やタイなどの市場でも強いユーザーベースを持っています。そうした国々のデベロッパーが参入し、ユニークなタイトルが続々と追加されれば、Web3ゲームのエコシステムはさらに充実し、多様化していくことでしょう。

2. 他サービスとの連携拡大

LINEの強みは、単なるチャットアプリではなく、決済(LINE Pay)やスタンプショップ、音楽配信サービス、さらにはスマートスピーカー等との連携など、幅広いプラットフォームを展開している点です。今後、「Dapp Portal」で手に入れたNFTスタンプがLINEのチャット上で使えるようになったり、LINEマンガなどのコンテンツと連動したコラボゲームが登場したりと、さまざまな展開が期待されています。Web3ゲームの世界が、私たちの日常生活とよりシームレスに結びついていくかもしれません。

3. 新しい収益モデルの確立

Web3ゲームがもたらす収益モデルは、ゲームそのものの売り切りや従来のガチャ課金だけではありません。NFTの二次流通や取引手数料を通じた収益、またはユーザー参加型の運営(DAO的な仕組み)を導入することで継続的にプロジェクトを成長させることが可能です。こうしたモデルが日本のユーザーに受け入れられやすい環境を整えられれば、国内Web3業界を牽引する大きな原動力にもなり得るでしょう。

4. 規制面やセキュリティ強化への期待

Web3分野は世界的に新しい規制の動きが注目されており、日本国内でも金融庁や総務省などがブロックチェーンやNFTに関する法整備・ガイドラインを検討しています。LINEのような大手企業が率先して安全性の高いサービスを提供し、ユーザー保護を徹底していくことで、Web3ゲームに対する一般層の安心感が高まる可能性があります。信頼性のあるプラットフォームが整備されることで、これまで興味のなかった層にもWeb3ゲームが浸透する下地がつくられるでしょう。

まとめ

「Dapp Portal」は、LINEアカウントだけでスタートできるという利便性と、国内ユーザーに寄り添ったUI/UX、そして多様なWeb3ゲームタイトルを一つのサイトに集約している点で注目を集めています。大きなメリットとしては、初心者でもすぐに遊べる手軽さとサポート体制が挙げられ、従来のブロックチェーンゲームの高いハードルを下げることに成功しています。

一方で、LINEアカウントが必要であることや、まだまだゲームのラインナップが限定的であること、そして完全な分散型ではないという指摘があるなど、今後改善が望まれる面も存在します。しかし、国内のユーザー基盤とブロックチェーン技術が融合することで、これまでにない新たなエンターテインメント体験が広がる可能性は非常に高いといえます。

今後、タイトル数やジャンルが増え、さまざまなユーザーニーズに応えるようになれば、「Dapp Portal」は日本発のWeb3ゲームプラットフォームとしてさらに大きな存在感を示すでしょう。LINEが培ってきた幅広いサービスとのシナジーや、ユーザーを安心させるセキュリティ・規制面の整備が進めば、Web3ゲームの世界は一気に“当たり前の遊び”となるかもしれません。

もし、これまで「ブロックチェーンゲームに興味はあるけど、なんとなく難しそう」「投資や仮想通貨の知識がないからハードルが高い」と感じていた方がいれば、「Dapp Portal」で気軽にその第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。お気に入りのゲームを見つけて、LINE友だちと一緒に攻略したり、NFTアイテムを交換したりと、これまでにない楽しみがあなたを待っているかもしれません。

文/鈴木林太郎

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