防災など課題解決型にとともに、一緒に楽しむ共感型イベントも
2025年は新たにペットテックとペット防災の2つの特別コーナーが設置された。ペットテックコーナーではAIやスマート技術を使って快適な暮らしを実現する様々なサービスや商品を紹介。防災コーナーでは、非常食やおすすめの防災用品が展示された。
がれきに見立てた段ボールを歩く飼い主さんとタイガくん、ギンガくん、レンちゃん
会場ではステージが設置され、様々な講演も行われた。特に今回初出展となったスクウェア・エニックスやアマゾンジャパンのセミナーは満席で、異業種参入により、市場がさらに拡大していることを印象付けた。
ペット業界は、家電や自動車などに比べると市場規模が小さく、狙うには適度な大きさである。さらに、オーナーはペットを飼育できるレベルの所得を得ている、富裕層だ。一方で、商品の質やサービスに高い信頼性と安全性を求めるという、難しい特性をもっている。
しかし、いったん商品やサービスが受け入れられたら、他社へとスイッチしにくい上、ペットが死ぬまで顧客であり続ける。少子高齢化社会が進む中、ペット業界は可能性のある市場の一つでもある。大手物流とゲーム会社の次に来る企業はどこか、多くの人が期待とともに注目している。
文/柿川鮎子