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外気浴中の深呼吸で〝ととのい〟レベルが向上、BREATHERが深呼吸サポートデバイス「ston s」とサウナの親和性を発表

2025.04.11

BREATHER株式会社と株式会社100plusは、サウナと呼吸の関連性を明らかにするため、BREATHERが手掛けるフレーバー付きの深呼吸サポートデバイス「ston s」を使用して、サウナ・水風呂・休憩、それぞれのフェーズにおいての「呼吸がもたらす効果」について検証を行なった。

その結果、休憩中にston sを使用することで、休憩時の呼吸が深まり、副交感神経活性が高まるとともにサウナサイクル全体での生理的・心理的リラックス効果が得られることが明らかになった。

検証の実地背景

日頃から深呼吸の可能性に着目し、深い呼吸を習慣化させるデバイスを開発・販売するBREATHERは、サウナ浴における呼吸の可能性および、自社製品の可能性を検証するため、100plusと連携を図り、都内のサウナ店にて検証を実施した。

検証では、サウナ専用ウェアラブルウォッチ「SHOWDOWN-1」を装着した男性28人を対象に、外気浴中にBREATHERが提供しているston sを取り入れて、サウナ浴中の身体への影響を計測。検証では、カフェイン/GABAの成分を含まずフレーバーのみを含むston sを使用している。

※今回は特別な許可を得て温浴施設内でのston sの利用をしており、本来は施設内でのston sの利用はできません。
※調査期間/2025年1月11日(比較対象群:2025年1月1日~1月6日にて同施設利用者からランダムサンプリング)

調査の結果

■休憩中にston sを使用することで、サウナ室と休憩室における自律神経活動量向上の傾向が見られた

今回の検証では、ccvTPおよびLF/HFが、サウナ・休憩ともに有意に高い値を示した。一般的に、HRV(心拍変動)の総量を示す指標であるccvTPが高いほど、自律神経の可塑性が高い・リラックス度が高いとされることが多い傾向にある。

一方で、LF/HF比の上昇は交感神経優位を示唆する場合もあるが、サウナや水風呂での急激な温冷刺激がある状況下では「身体が積極的に刺激に反応できる状態」であるとも考えられる。

休憩中のston s活用による深い呼吸によって自律神経の反応性が高まり、次のサイクルで適切に交感神経と副交感神経が切り替えられた結果、ccvTPおよびLF/HFがともに上昇した可能性がある。(図1,2)

<図1 ccvTP(自律神経全体の活動量を表す指標)の変化>

ccvTP=自律神経全体の活動量を表す指標。年齢や心拍数の影響を受けにくい指標だ。健康な若い人ほど高い値を示し、加齢や疲労・ストレスにより低下します。一般的に、高値であるほどリラックス効果が高いとされている。

<図2 LF/HF(交感神経と副交感神経のバランスを表す指標)の変化>

LF/HF=値が⾼いほど交感神経優位、低いほど副交感神経優位を⽰す。ストレス状態では上昇する傾向がある。⽴位や精神的ストレス下では上昇し、臥位やリラックス時には低下する。

■ston sを使用することによる滞在時間の変化に有意差は見られなかった

デバイスの使用・不使用によって、サウナ・水風呂・休憩それぞれの滞在時間に大きな変化はなかった。

すなわち、単純に「ston s使用のほうが居心地が良くて長く休憩していた」などの時間要因ではなく、ston sを使ったこと自体による生理的変化と予想できる。(図3)

<図3 滞在時間の変化>

■休憩中にのみston sを使用しているのにもかかわらず、サウナでも有意差が生じた

今回ston sを使用したのは休憩中のみだったのにもかかわらず、休憩後のサウナで、ccvTPおよびLF/HFの値に有意差が生じた。

これには2つの可能性が考えられる。1つは、ston sを使用することで休憩中の呼吸やリラクゼーション状態が深まり、その効果が次のサウナ入浴時にまで“持ち越し”された可能性があり、2つには、サウナ→水風呂→休憩という流れの中で、休憩中の自律神経状態が全体の生理応答に影響し、次のサウナサイクルにも反映された可能性がある。

検証の総括

本検証では、ston sを使用することで、休憩中の呼吸が深まり、副交感神経活性が高まるとともに生理的・心理的リラックス効果が得られたと推定できる結果となった。

ston sを通して休憩中に得られた自律神経の安定化やリラクゼーション効果は、次のサウナ入浴にも反映され、結果的にサウナ・休憩の両フェーズでccvTPやLF/HFが高まる現象が見られたと仮定できる。

また、休憩中のみston sを使用したにもかかわらず、サウナや休憩の自律神経指標が改善したことは、休憩時のリラクゼーション効果が全体のサウナサイクルに波及した可能性を示唆している。

今回の調査ではccvTP・LF/HFのいずれも、サウナや休憩室での統計的有意差が見られた。一方で水風呂における統計的有意差は存在せず、原因の解明までは至らなかった。

今後は、さらなる被験者を用いた継続的な研究と異なる施設条件での検証が必要となるだろう。

■有識者によるコメント

加藤 容崇 氏
日本サウナ学会 代表理事 慶応義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット特任助教・医師

実証実験の結果から、深呼吸サポートデバイス「ston s」の使用により、休憩時の深い呼吸を促し、自律神経が活性化される可能性が示されました。

特に休憩中に得られたリラクゼーション効果がサウナ入浴時にも波及し、自律神経の安定化がサイクル全体に及んだことは重要な知見です。このことは、休憩中の呼吸状態や環境が、サウナ浴全体を通じて自律神経へ影響を与えることを示しています。

今後はさらに対象者を増やし、異なるフレーバーを検討するなど、デバイスの活用可能性を広く裏付け、深い”ととのい”に繋げることができるか探索することが望まれます。

検証実施概要
日時/025年1月11日 10:00〜12:45
場所/サウナ&カプセルホテル北欧
調査人数/28人(うち男性:28人)
使用機材/深呼吸サポートデバイス「ston s」、サウナ専用ウェアラブルウオッチ「SHOWDOWN-1」
介入方法/サウナ後の外気浴中にston sを使用する。

関連情報
https://www.breather.co.jp/

構成/清水眞希

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