6割以上が過去に紫外線(UV)対策の失敗を経験。半数以上の人が後悔
男性でも約半数(49.3%)、特に女性は8割以上(82.2%)が紫外線(UV)対策の失敗を経験。また53.5%の人が紫外線(UV)対策をしなかったことに後悔をしていると回答。
主な失敗理由として、男女ともに「日焼け止めクリームのこまめな塗りなおしをしなかった」をあげている。
■玉城先生コメント
効果が高く、かつ使いやすい優秀な日焼け止めアイテムが増えている一方で、実は塗りムラや十分な量をつけられていない、など落とし穴がたくさんあり意外と日焼けしている人が多いです。
「失敗経験が6割以上」という結果は、日々患者さんと接している立場からすると「やっぱり」という気持ちがあります。紫外線は目に見えない上に、そのダメージがすぐに体に現れない点から後々後悔する方も多く、油断大敵です。
習慣化できていないことでうっかり日焼けを引き起こしてしまうので、「頑張るUVケア」ではなく「自然に続けられるUVケア」をぜひ心がけましょう。
また、うっかり日焼けをしてしまった際の対処法として「すぐのケア」が大事です。特に赤くなってしまった際は、お湯につかるのは控え、とにかくシャワーなどで冷やしたっぷり保湿してください。また、症状に応じて前に皮膚科への診療をおすすめします。
盲点!日焼けは肌だけでない。6割以上の人が「目」や「頭」(髪の毛)の紫外線(UV)対策をしていない
目の対策をしていない人は7割以上(71.6%)、頭の対策をしていない人は約6割(60.5%)という結果で、顔以外の部位の対策が盲点になっているようだ。
■玉城先生コメント
紫外線対策のなかで盲点となっているのが目を守ることです。実際に、目から入る紫外線は肌へ悪影響を及ぼしてしまうことが実験研究*で分かっています。今後、サングラスの必要性はますます高まるといえます。
また、髪の毛のパサつきに対する相談もいただくことが多いのですが、これは紫外線による影響も考えられます。帽子は熱中症予防だけでなく、髪の毛のケアとしても大事ですので、気になる方はぜひUVカット機能のあるアイテムを選んでみてください。
(*マウスを用いた実験で、目から入る紫外線で脳が紫外線を察知してメラニン色素を作り、肌が日焼けした、という報告があります。)
参考:「目から日焼けするメカニズム」大阪市立大学医学部 井上正康氏らの研究論文
約8割以上の人が誤解! UVカット機能のない長袖で紫外線(UV)対策出来ると回答
8割以上(86.5%)の人が、普通の長袖でもある程度の紫外線対策が出来ると考えており、布によってカバーできると誤認している。うっかり日焼けの要因になっている可能性大。紫外線から保護してくれるUPF機能がある衣服が最適だ。
■玉城先生コメント
UVカット機能がない長袖の服は、紫外線を全く防げないというわけではありませんが、UPF(紫外線保護係数)表示のないものは、うっかり日焼けにつながるので要注意。
おしゃれのポイントとしても楽しめる色使いや種類が豊富なUVカット機能付きのパーカ・カーディガンなど、機能性とファッション性が両立されたアイテムが販売されています。
脱ぎ着しやすいので、日焼け止めが使えない敏感肌な方や、紫外線対策を全くできていない層が多い40代以降の男性*にご紹介したいです。
また、衣服を用いた紫外線対策の効果は、素材・織り方・色・デザインによって大きく変わります。特に、黒の衣類は紫外線を吸収してくれますが、熱を集めるため夏の着用時は熱中症にご注意ください。
*今回の調査結果で「紫外線対策をまったくしていない」と回答した人のなかで40代男性・37.1%、50代・男性39%、60代・男性37.5%と全体をみても高い水準だった。
調査概要
調査内容:紫外線に関する意識調査
実施機関:株式会社マクロミル
実施期間:2025年3月13日~3月14日
対象者:全国1038名(男性521名、女性517名) 年齢:15歳~69歳
関連情報
https://www.uniqlo.com/jp/ja/men/uv-protection
構成/Ara