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わずか3分で800kcalも消費!?マイナス180℃の冷気でととのう「アイスサウナ」の効果

2025.04.12

“ととのう”が流行語にもなったサウナブーム。心身ともに満たされるあの心地よさを、超低温冷気を使って体験できる、いわば“ととのう”のクールバージョンが、サウナ界に彗星のごとく現れた。話題のアイスサウナだ。

これは一体どのようなものなのか。東京・麻布十番にあるクライオセラピー(R)サロン「℃RYO TOKYO(R)NEO(クライオ東京ネオ)」で実際に体験してみた。

クライオセラピーとは全身性低温療法のことで、クライオはギリシャ語で「氷」や「凍る」を意味する言葉。1977年に日本の医師がリュウマチや関節炎の治療法として考案した「凍結療法」をルーツにもち、その後、健康や美容に敏感な欧米のセレブを中心に人気を呼んだ施術法とのこと。

「CRYO TOKYO(R)」では、液体窒素を利用して-180℃まで低温化できる最新の全身冷却マシン「クライオアイスサウナ」を導入。サロンのゼネラルマネージャーであるマイケル諏訪さんによれば、マシンのキャビン内に3分入るだけで、疲労や疲弊したメンタルの回復力を高めていくという。

サロンにセットされた「クライオアイスサウナ」の最新鋭マシン。日本に数台しかないという。液体窒素を使ってキャビンを急速冷却させる。

気になるアンチエイジングの促進もサポートする

「体への負担を減らし3分間で急速に冷却することによって、骨や内臓を冷やさず、皮膚の表面と筋肉にある血管にアプローチできるのが特徴です。筋肉には血管が集中していますから、血液の循環が大幅に改善され、筋肉痛からの早期回復、ストレスの緩和などにつながります。加えて、皮膚と細胞の老化を遅らせるコラーゲンの生成も促すため、アンチエイジングの促進もサポートします」(諏訪さん)

ゼネラルマネージャーであるマイケル諏訪さんは元ウェルター級のボクサー。「コブラ諏訪」のリングネームで19年間現役を続け、WBCアジア(ABCO)スーパーウェルター級王座を獲得するなどの戦績を残した。現在はクライオセラピーの普及活動に取り組んでいる

「では、早速体験してみてください」と諏訪さんにうながされ、早速アイスサウナを試してみることに。まずは問診票で健康状態をチェックした後に血圧を計測してから更衣室へ。

トランクス1枚になり、防寒用のソックスとブーツを着ければ準備完了。女性の場合はスポーツブラを着用するという。リングに上がるボクサーのごとくガウンを羽織り、アイスサウナマシンのキャビンへ向かった。

いよいよキャビンに。ガウンの下はトランクス1枚。防寒用のソックスとブーツは用意されている。

キャビンは円筒形。頭が出せるように上は開いているため。すでに下から冷気がスモーク状にもうもうと立ち上ってくる。近未来的なデザインのせいか、SF映画に出てくるタイムマシンのような佇まいと相まって興奮が高まる。ちなみに-180℃はマシンの温度であり、液体窒素を気化した、体に触れる冷気は体感で-5~-10度に調整されているのでご安心を。

マシンにあるコントロールパネル。諏訪さんがタッチをすると幻想的なスモークが上がり始める。

そしていよいよキャビン内に。ガウンを脱ぎ、手渡されたグローブに手に着けていよいよスタートした。

超低温サウナは寒さより爽快感が別格

入った瞬間は冷気が全身に当たるため「うわっ寒っ!」となるが、なかなか爽快な気分。キャビン内では、足踏みや、全身を左右に回すことで体中に満遍なく冷気があたる。

雲海に包まれた天空の世界にいる気分。基本的に体温が高いこともあり冷気が気持ちいい。

「ビリっとする部位はありますか? 筋肉が硬かったり、疲れが溜まった部分だったり、血流が滞っている部位はビリビリすることがあります。特に筋肉量の多い足がビリビリしやいですね」とは諏訪さん。

キャビン内では足踏みをしたり、体を回転させたりする。3分間はあっという間に過ぎていく。

確かに足はビリっとした感覚があり、そのほか肩、背中、腰あたりにも刺激を感じる。

2分を過ぎたあたりから徐々に冷えを感じるようになってくるが、息苦しさや不快感を覚えることもなく3分が経過。初のアイスサウナ体験は呆気なく終わった。

800kcalのエネルギーをたった3分で消費

多少のプラセボ効果的なものもあるかもしれないが、最初に感じたのは「頭がすっきり」して「体が引き締まり軽くなった」ことだ。

血液の巡りがよくなったことで心身ともにリフレッシュされたのかもしれないが、生鮮食品が冷蔵庫で鮮度を保てるように、体の鮮度もアップした印象だ。

「急速に全身が冷却されるので、心拍数が上がり新陳代謝が一気によくなったからだと思います。しかも、わずか3分間の施術で800kcalのエネルギーを消費しますから、体も引き締まり、軽やかに感じます」(諏訪さん)

諏訪さんはサラッと言ったが、800kcalを消費させようとしたら10km以上のランニングや1時間程度のトレーニングが必要なはず。それをたったの3分で実現させるとは、クライオセラピー、恐るべし!

ランチタイムに利用できるスピード施術も魅力

この短時間に加えて、体が濡れないこともアイスサウナのメリット。慣れてしまえば、入店から退出まで15~20分程度、ランチタイムの時間があれば余裕で施術ができる。

「当初はアスリートが運動した後のリカバリーに使われていましたが、当サロンの利用者の7割が一般の方。特に40~50代のビジネスパーソンが多いですね。会社経営者が会議前に思考力アップに使うこともあれば、最近では時差ボケを解消したいというインバウンドも増えています。クライオセラピーは毎日でも利用できるので定期的に心身のメンテナンスに来られる方も少なくありません」(諏訪さん)

睡眠の質がアップして朝までぐっすり

クライオセラピーは施術から回復期にあたる約48時間効果が持続するといわれる。最大で血管が8倍広がり、血液量も増えることから、単に元の状態に回復させるだけではなく、新陳代謝を活発化するという。

この回復期の新陳代謝アップを実感させたのが睡眠の質の向上だ。体験当日の夜間から早朝にかけては気温が低く、電気毛布は必須と思われたが、ベッドに入っても体はポッカポカで、掛け布団1枚でも暑いほど。結局、トイレで起きることもなく9時間熟睡でき、ふだんよりもスッキリした目覚めを迎えられた。

気になる利用料は1回19800円とやや高めだが、その分タイパは良好。健康・美容投資として、アイスサウナで心身のメンテナンスをしてみてほしい。

℃RYO TOKYO(R)NEO
TEL:03-6809-5308
住所:東京都港区麻布十番3-3-8 麻布共和ビル3F
営業時間:火~金11:00~19:00、月・土12:00~18:00
定休日:日曜・祝日
https://cryo.tokyo/

取材・文/安藤政弘 撮影/小倉雄一郎

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