活用できる範囲が多方面へと広がっているマイナンバーカード民間&行政サービス
公的な本人確認書類として利用できるマイナンバーカードにより、対面でしか行なえなかったこともオンラインで完結できるようになってきた。中でも、民間や行政(自治体)で始まっている身近な活用事例について紹介しよう。
民間サービス
日本通信
携帯電話のSIM回線契約時に活用!
手続きを開始する際は、まず日本通信のアプリをダウンロード。マイナンバーカードの署名用パスワードなどを入力し、スマホでマイナンバーカードを読み取れば本人確認は完了。個人情報を入力する必要もない。各種書類の発送を含めて申し込みの手間が激減する。
住宅金融支援機構
住宅ローン「フラット35」の収入情報提出に活用!
住宅を購入する際にローンを組む方法のひとつであり、借入時の金利が全期間変わらない固定金利として知られる「フラット35」。これの申請時にマイナンバーカードがあれば、自身の収入情報(課税証明書)をマイナポータル経由で簡単に取得できる。
三菱UFJ銀行
住宅ローン契約電子化システムに活用!
今まで住宅ローンの契約手続きは、銀行に出かけて契約書を書き、実印や収入印紙も必要だった。三菱東京UFJ銀行の「住宅ローン電子契約」なら、事前審査から借り入れまでオンラインで完結。電子署名には、マイナンバーカードのICチップを活用している。
行政(自治体)サービス
東京都
子育て支援制度「018サポート」の給付金受給などに活用!
「018サポート」は、都内在住の0歳から18歳までの子供たちに対して、1人当たり月額5000円を支給する、東京都が実施中の子育て支援制度。親子それぞれがマイナンバーカードを持っていれば、スマホのマイナポータルアプリから簡単に申請をすませられる。
富山県朝日町
公共サービスパス「LoCoPiあさひまち」に活用!
富山県朝日町ではマイナンバーカードを専用の読み取り機にタッチするだけで様々なサービスが受けられるシステム「LoCoPiあさひまち」を導入。活用例のひとつとして子供やシニアの見守りが挙げられるほか、地域通貨やチケット決済などの機能も備える。
奈良県奈良市
「図書受取ロッカー」による本の貸し借りに活用!
奈良県奈良市では利用者数の多い駅近辺に「図書受取ロッカー」を設置。Webサイトで借りたい本を予約し、受取場所に指定した「図書受取ロッカー」で本を借りられる。図書館貸出券として事前登録したマイナンバーカードでロッカーを利用できるのが便利!
取材・文/安藤政弘 撮影・編集/田尻健二郎