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要介護2の90歳義母とタッチレスでつながるテレビ電話「TQタブレット」で会話に挑戦

2025.04.07

コロナ禍を経て多くの価値観や日常の感覚が激変したが、そのひとつが「地方に住む老親に気軽に会いに行けない」状況の固定化ではないだろうか。免疫力が低下しているシニア世代はコロナに感染しやすく、感染すれば重症化しやすい。万が一、自分たちが会いに行ったことで老親がコロナに感染すれば、地域の住民や入居している施設の入居者、介護スタッフに多大な迷惑をかけてしまう。一時期ほどではないといえまだその危機感は根強く、「もう何年も、老親の顔を見て話をしていない」という家庭も多いかもしれない。

離れて暮らす老親の見守りにデジタル機器を使っているのは、わずか3%

そこで注目されているのが、リモートでも対面で会話ができるテレビ電話。とはいえ、シニア世代のデジタル機器への抵抗感は強い。TQコネクト株式会社が、2025年3月に、現在介護を必要とする別居中の親がいる60~70代200人を対象にしたアンケートでは、親の安否確認や見守りの方法としてデジタル機器を使っているのは、わずか3%にすぎないことがわかった。

親の安否確認や見守りのために行っていることは、「定期的に電話をする」が40.5%で最も多かった
※TQコネクトによる「介護世帯の不安とデジタルツール活用の実態についての調査」より。調査対象:現在介護を必要とする親がいる60~70代の方(同居中を除く) 

デジタル通信機器を使わない理由の6割以上が、「親の拒否感」

デジタルツールを活用していない理由については、「親がデジタル機器の操作に不慣れだから」が56.7%で最多で、「親がデジタル機器を使いたがらないから」が21.7%。複数回答可のアンケートだが、全体の6割以上がこのいずれかを選択している。そのほかに、

「操作や扱い方を説明する時点で『面倒だから嫌!』と喧嘩になるのが目に見えている」
「準備する自分自身も設定などよくわからなくて難しい」
「(実家に)Wi-Fiがない」

という回答もあった。

※TQコネクト調べ

LINEも電話も難しくなっていた90歳の義母

実は筆者も、要介護2で地方の施設に入所している90歳の義母(夫の母)との通信手段に、苦慮していた。入所当初は持参したiPadを使用し、LINEでやりとりできていたのだが、持病で指が動きにくくなり、文字を打ちにくくなったことで、LINEでの会話ができなくなった。さらに最近になって「携帯電話が使えなくなっている」という思い込みから電話に出ないことも増え、もう、日常のコミュニケーションは無理なのかとあきらめかけていた。

そんな時に、タッチレスでつながるテレビ電話が2024年に発売されたことを知ったのだ。

※関連記事「離れて暮らす親とタッチレスでつながるテレビ電話「TQタブレット」がねらう〝見守りIoT以上、監視カメラ以下〟の存在感」

離れて暮らす親とタッチレスでつながるテレビ電話「TQタブレット」がねらう〝見守りIoT以上、監視カメラ以下〟の存在感

厚生労働省の推計によると、2025年には75歳以上の人口が全人口の約18%を占めるという。シニア世代の増加とともに増えているのが、働きながら親の介護をする「ビジ...

レンタルプランなら初期登録料+タブレット使用料が21,780円、月額6,578円と、スマホとあまり変わらない料金なので、さっそくレンタルプランを申し込んでみた。

2024年5月に発売された「TQタブレット」。本体価格が55,000円(税込み、以下同)、初期登録料が11,000円、合計66,000円で、それ以降にかかるのは通話料のみ。レンタルプランは初期登録料+タブレット使用料が21,780円、月額6,578円(契約期間は4か月からで、7か月以降から割引価格が適用され、最大20%割引)

準備(1)…シンプル過ぎて不安になり、付属のシールを貼ってみた

申し込んで数日後にTQタブレットが届き、スマホアプリのインストールも難なく終了。

ホーム画面は実にシンプル。アイコンは3つだけで、しかも「お知らせ」はほとんど使わないから、使うのは実質、「家族と話す」「アルバム」の2つだけ。これなら義母も、迷わず使えそう…と思ったが、心配性の夫は「シンプルすぎて、何かあった時に不安」と、タブレットに付属されていたシールを貼り始めた。

「せっかく開発者が苦労してシンプルにしているのに、わざわざ増やさなくても」と思ったが、シールが付属で付いているということは、シンプルすぎて不安に感じる人も一定数いるということなのだろう。

夫が貼ったシールは「ホームボタン」「カメラカバー」「電源」「音量」の4か所。

タブレット上部の赤いボタンは、軽く押すと画面が暗くなり、長押しすれば「電源オフ」を選択するアイコンが現れて、それを押すと電源が切れる。夫は「イメージしていた以上に画面が明るいから、夜、気になって眠れない時はこのボタンを一度押して、画面を暗くできるようにしておいたほうがいい」と主張し、確かにそうなのでそのとおりにしておいた。

音量も、義母が実際に使ってみたら聞き取りにくい場合もあるので、こちらもシールを残した。

一番悩んだのが「ホームボタン」のシール。テレビ電話として使う時は自動的に画面が切り替わるので、必要ないのでは?と思ったが、よく考えたら、アルバムからテレビ電話に切り替える時に、ホームボタンが必要なので、どこにあるかはわからないと困る。本体のマークは小さくて目立たないのでシールが必要だが、しかしシールを貼ると、シールを押してしまうのは明らか。シールの上にマジックで矢印を書こうかとも思ったが、「シールを押して違うとわかったら、上のところをタッチするだろう」ということで、このままに。

義母が自分の映像を映したくない時に使う「カメラカバー」は、「顔を映されて困るってことはないのでは」ということになり、シールをはがした。

準備(2)…フォトフレームに写真を追加

フォトフレームに、義母がかわいがっていた愛猫の写真を入れた。

これは義母が「テレビ電話なんて無理」と置くのを拒否した場合、「家族のアルバムを見ることができる台だから」と言って置かせてもらえるように、という作戦だ(前の記事の取材で聞いた戦略)。部屋に置かせてさえもらえれば、こちらから通話すれば勝手にテレビ電話が始まるので、自分にも使えることがわかってもらえるだろう。

準備(3)…タブレットから通話リクエストを試す

タブレットの準備が整ったので、いよいよ試運転。こちらから通話する分には勝手につながるので問題ないが、義母がタブレットにかけてほしい場合、スマホへ通話リクエストができそうかを試してみる必要がある。

筆者が義母役となり、「家族と話す」をタッチ。

太枠で囲まれた「通話したい」が目立つので、説明抜きで感覚的にここを押してくれそう。

「通話したい」を押すと、誰に通話したいのか選ぶ画面に。筆者、夫、夫の妹の3名なので、ここも問題なさそう。私が義母役なので、夫を選択する。

夫のスマホに「義母がビデオ電話をリクエストしている」というプッシュ通知が入るので、スマホのTQアプリから通話。これで下準備は完了した。あとは義母に渡すだけ。義母には事前に施設のスタッフを通して、テレビ電話を持っていくことは伝えていたが、どんなものかは説明していない。果たして、使ってもらえるだろうか。

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