
スマホから突如鳴り響く警告音……。日中なら思わずビクッとし、就寝中なら飛び起きる、そんな「緊急地震速報」を受信した経験がある人はどれくらいいるのだろうか?緊急地震速報受信時に「適切に行動できる自信がある」と考える人の割合とは。
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳の男女10355名を対象に「緊急地震速報」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
1. 実際の地震で緊急地震速報を受信した経験がある人は約8割
緊急地震速報を受信したことがある人は約9割となった。実際の地震で受信した経験がある人は8割だったが、地域によって大きく差があり、図2の通り、東北・関東・北陸・九州が高かった。
図1. 緊急地震速報の受信経験
図2. 実際の地震時の緊急地震速報の受信経験割合(%)
2. 緊急地震速報を受信した時に、適切に行動できる自信があるは約4割
次に、緊急地震速報を受信した際、適切に行動できる自信があるか調査したところ、約4割が適切に行動できると回答した。男性が高く、年代別に見ると、若年・シニア層が高くなっていた。
図3. 緊急地震速報を受信した時に適切に行動できる自信がある割合
3. 災害への備えの一つに「緊急地震速報を受信した時の行動」の確認を
最後に災害への備えと、緊急地震速報を受信した時に、適切に行動できる自信を合わせて見ていく。災害への備えは8点例示(1. 非常用持ち出し袋、2.医療品、3.数日分の水・食糧、4.家具の固定、5.スマホ・ケータイ用モバイルバッテリー、6.懐中電灯、7.携帯用トイレ・簡易トイレ、8.携帯ラジオ)し、幾つ備えているかでみた。
図4は災害への備えの多寡と緊急地震速報を受信した時に、適切に行動できると回答した割合だ。備えが多い人ほど、適切に行動できる割合が高い傾向が見て取れた。ただ、災害時の備えを全く行っていない人の中にも、適切に行動できると回答した人は男性で3割いた。
図4. 緊急地震速報を受信した時に適切に行動できる自信がある割合と災害への備え
<調査概要―「2024年防災調査」―>
調査方法 Web
調査対象 全国 15~79歳男女
有効回答数 10,355
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2024年11月
出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所
構成/こじへい