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LoopからマクラーレンF1チーム公認のイヤーウェア「McLaren Formula 1 Team×Loop Switch2」が登場

2025.04.07

カッコよく、高性能、快適なイヤープラグを追求

Loopは2016年にディミトリ・オ氏と友人のマールテン・ボーデウェス氏によって共同設立されたイヤーウェア専門企業だ。2人は幼馴染で、共にライブやコンサート、モーターサイクルなどを楽しんできたが、それが原因で耳鳴りにも悩まされてきた。これを解決するため市場にあるあらゆるイヤープラグ(耳栓)を試してみたが満足できる製品はなく、自分たちで理想の製品を作るために起業したという。

2018年に3Dプリンタを使い製品の製造を開始、2019年にはCSEに製品を出展。2020年からはナイトライフに特化した製品を展開する予定だったが、3月に始まったコロナ禍のため、全てのナイトライフがなくなってしまい、それ以外の用途に使えないかを検討した結果、新たなニーズが見えてきた。耳を守るだけではなく人々は快適性も求めている。ノイズを減らして快適に生活したいというニーズに応える製品を開発した。人によって場合によってノイズと捉えられる音は異なるため、睡眠、集中力、騒音過敏、音楽ライブ、旅行など用途に合わせた多様なラインナップを揃えた。

2018年販売開始から2020年までで100万ドルの収益があり、2024年には20億ドルまでに上昇している。これまでに1500万個の製品を販売、そのうちの50万個は日本で販売された。耳栓市場でのランキングは1位で、世界150カ国以上で使われている。

今回、初来日を果たしたLoop共同設立者のディミトリ・オ氏

初期の製品は3Dプリンタで製造され、ディミトリ・オ氏の両親も梱包作業を手伝ったという

音楽鑑賞、外出時の耳鳴り、隣のいびき、周囲の会話などノイズの原因はさまざまで快適な生活が妨げられる

現在、Loopは世界中で使われ新聞や専門誌から高い評価を受けている

F1の名門「マクラーレン・フォーミュラー1チーム」とコラボ

2025年4月1日、Loopは「マクラーレン・フォーミュラー1チーム」とパートナーシップ契約の締結を発表。同時にコラボ製品の「McLaren Formula 1 Team × Loop Switch2」(9490円)を日本で発売した。100dB以上の騒音に15分以上さらされると永続的に耳にダメージを受けると言われるが、F1のノイズレベルは140dBに達するという。そんな厳しい環境下でレースを続けるレースチームと観客にも使ってもらうために生まれたのが「McLaren Formula 1 Team × Loop Switch2」なのだ。Switchをベースにマクラーレンを象徴するパパイヤオレンジのカラーを採用して、本体のリングを回転することで3段階の遮音モードが選択できるのが特徴だ。最も高い遮音効果が得られる「Quiet Mode/26dB SNR」、音域のバランスを保ちながら耳を保護して、ライブやコンサートの臨場感を楽しめる「Experience Mode/23dB SNR」、会話の明瞭さを保ちながらバックグラウンドノイズを抑える「Engage Mode/20dB SNR」が選択できる。

モータースポーツを愛好して自らも複数のスポーツカーを所有するディミトリ・オ氏がマクラーレンをパートナーに選んだ理由の1つにチームのドライバー、ランド・ノリス氏の存在を挙げていた。レースで最高のパフォーマンスを発揮するために、レースの前にしっかり睡眠を取る。移動中の飛行機の中でも睡眠を取る。レースとプライベートの切り替えがしっかりできているライフスタイルがLoopの理念に合致しているという。

Switch2のQuiet Modeの26dBのノイズ低減効果はパッシブ型の限界なのか、さらなる高性能化は可能なのかという私の質問に対しては「今ある素材と技術を使って26dBは、ほぼ限界に近いレベルです。理想的には28~29dBまで上げたいと考えています。しかし、素材の耐久性の問題があります。さらに高性能を目指すのであればANCの採用が必要です。すると価格も上がり、使用シーンも異なるため、Loopの方向性から離れる恐れがあり慎重にならざるを得ません」と語った。また、耳から入る音はMAX30~32dBで、それ以上の音は骨伝導で伝わることを付け足した。

「McLaren Formula 1 Team × Loop Switch2」はレースチームのスタッフだけでなく観戦者も満足させる設計

Quiet、Experience、Engageの3つのモードをリングの回転で選択できる

ケースの裏面にはMcLarenとloopのロゴがプリントされている

ケース表面はシンプルで線彫りされたようなデザインのロゴのみ

中にはSwitch2が無駄なく収まっている。4サイズのイヤープラグが付属する

ループスイッチを回転させて3つのモード選択する。目視で確認するのは本体が小さいのでやや難しい

サーキット級の爆音を遮断

今回、プレス向きに開催された「Loop×McLarenパートナーシップ取材会・体験会」では「McLaren Formula 1 Team × Loop Switch2」を耳に装着してF1が走行するサーキット動画のエキゾーストノートを体験した。140dBとはいかないが、かなりの爆音が会場を満たした。Switch2を装着した状態では、耳を突き抜けるような高音がかなり低減された。モードの切り替えによる低減効果も確認できた。

渋谷駅や山手線車内でもQuietモードを試してみたが、まず、イヤホンのANCと違い耳がツーンとするような違和感がない。そして、ながら聴きイヤホンのように周囲の音が聞こえるので、車内アナウンスを聞き逃す心配もなかった。26dB SNRのノイズ低減効果で渋谷の雑踏がかなり静かになった。ガヤガヤしていたノイズが図書館で小声で話すレベルになり、やや高域の低減効果が強いが、ほぼ帯域に偏りなくノイズが低減された。Loopのイヤーウェアは電源不要で手軽に利用でき、用途によってさまざまなモデルがある。パッシブなノイズ制御手段として、新たな選択肢の登場を実感した。

会場ではスタックされたスピーカーからF1マシンの咆哮が爆音で再生された

ライブ観賞用、睡眠用、子供用、集中用などさまざまな用途に合わせた製品が用意されている

写真・文/ゴン川野

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