”Switch”でハイスペックゲームがヌルヌル動く衝撃
Nintendo Switch 2では処理性能が大幅に強化されており、ゲーミングPCやPS5向けに設計されたハイエンドなゲームタイトルにも対応。体験会では『ホグワーツ・レガシー』や『ELDEN RING』、『ストリートファイター6』といった重量級タイトルも高精細なグラフィックでプレイでき、従来のNintendo Switchでは考えられない光景が繰り広げられていた。
個人的にテンションが上がったのが、Nintendo Switchで発売された『ゼルダの伝説』2作品のNintendo Switch 2 Edition。ずっと待ち望んでいた、60fpsで『ゼルダ』がプレイできる喜びは、何ものにも代えがたいものがあった。
中でも『ストリートファイター6』でマルチプラットフォーム対戦が可能という点には驚きだった。試遊ブースで実際にプレイしたが、60fpsで安定して動作して、PS5やPC版と比較して遜色のない操作感だった。なお、PS5版に存在する、PC版と比べた際の入力遅延に近い感覚があるかについては、今回の試遊での検証はできなかった。オンライン環境に関しては未知数な部分が多いが、次世代機ということで快適であることに期待したい。
Nintendo Switch 2版『ストリートファイター6』には、新たなモードとして限界までJoy-Con 2を振りまくってカロリーを消費する「カロリー・コンテスト」が搭載。
時間の都合上、別売の『Nintendo Switch 2 カメラ』や新搭載のCボタンによる音声チャット機能は体験できなかったが、どちらも遠く離れた友人とまるで隣同士にいるかのようなゲーム体験が味わえる機能だ。離れていても同じ時間を共有して楽しんでほしい、という意図を感じる新機能といえる。
試遊を終えて感じたのは、”正統進化”という言葉だけでは語りきれない「今この時代にゲームで楽しんでもらうため」の工夫がNintendo Switch 2には詰まっていた、ということだ。単に性能が良くなっただけではなく、遊びの幅も深みもより拡張され、ゲーム体験を最大化するためのハードウェアとして仕上がっていたように感じる。本機はゲーム業界において大きな役割をもたらすハードウェアになるような予感を筆者は感じた。
ローンチタイトルのトップバッターを飾った『マリオカート ワールド』は大陸を横断するひとつながりの世界を舞台とした、最大24人対戦が可能なレースゲーム。操作キャラクターに旧作でステージ上のギミックだった「ウシ」が参戦し話題に。
今後、様々なタイトルの発売とともに、さらなる遊び方の提案がなされていくことだろう。発売まで待ち遠しい気持ち、そしてもう間もなくという気持ちが入り交じる中、さらなる情報解禁に目が離せない2か月間になるだろう。
取材・文/桑元康平=すいのこ