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20代の貯蓄額は平均69万円、昨年から13万円増加

2025.04.06

物価上昇や将来への不安を背景に、節約志向が強まるなか、20代はどのような金銭感覚で生活をしているのだろうか。

SMBCコンシューマーファイナンスは、2025年2月19日~21日の3日間、20歳~29歳の男女(有効サンプル1,000名)を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2025」をインターネットリサーチで実施したので、注目のポイントをピックアップして紹介しよう。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

20代の毎月のお小遣いは平均34,605円、前回調査から2,491円減少

全国の20歳~29歳の男女1,000名(全回答者)に対し、毎月自由に使えるお金はいくらあるか聞いたところ、「1万円以下」(29.2%)や「1万円超~2万円以下」(13.7%)、「4万円超~5万円以下」(20.0%)に多くの回答が集まり、平均は34,605円という結果に。

前回の調査結果(※1)と比較すると、毎月自由に使えるお金の平均は2,491円の減少(前回調査37,096円→今回調査34,605円)となった。

婚姻状況別にみると、未婚男性では1,995円の減少(前回調査35,900円→今回調査33,905円)、未婚女性では3,816円の減少(前回調査41,300円→今回調査37,484円)、既婚男性では3,464円の減少(前回調査30,541円→今回調査27,077円)、既婚女性では997円の減少(前回調査30,885円→今回調査29,888円)と、いずれの層でも減少している。

※1:SMBCコンシューマーファイナンス「20代の金銭感覚についての意識調査2024」より

続いて貯蓄状況について質問した。

現時点で、どのくらいの貯蓄ができているか聞いたところ、「50万円以下」(42.4%)に最も多くの回答が集まったほか、「50万円超~100万円以下」(11.5%)にも回答がみられ、調整平均(※2)は69万円という結果に。また、「0円」は20.4%。

前回の調査結果と比較すると、現在貯蓄できているお金の調整平均は13万円の増加(前回調査56万円→今回調査69万円)となった。

婚姻状況別にみると、未婚者では17万円の増加(前回調査49万円→今回調査66万円)となったのに対し、既婚者では2万円の減少(前回調査94万円→今回調査92万円)している。

職業別にみると、会社員では16万円の増加(前回調査106万円→今回調査122万円)、パート・アルバイトでは21万円の増加(前回調査24万円→今回調査45万円)、学生では2万円の増加(前回調査22万円→今回調査24万円)と、いずれも増加傾向がみられた。

※2:当該設問では、上位数%のデータにみられた極端な値(貯蓄額が数億円など)の影響を除外するため、10%調整平均(上位と下位からそれぞれ10%のデータを除外して算出した相加平均)を利用している。

ここで、5年前の調査結果(※3)と比較すると、毎月自由に使えるお金の平均は、2020年28,760円→2025年34,605円と、5,845円増加していた。5年間でお小遣い額は1.2倍になっているようだ。

婚姻状況別にみると、未婚男性では4,403円の増加(2020年29,502円→2025年33,905円)、未婚女性では1,992円の増加(2020年35,492円→2025年37,484円)、既婚男性では4,309円の増加(2020年22,768円→2025年27,077円)、既婚女性では12,350円の増加(2020年17,538円→2025年29,888円)となった。

※3:SMBCコンシューマーファイナンス「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」より、属性別の結果を再集計

また、現在貯蓄できているお金の調整平均は、2020年53万円→2025年69万円と、16万円の増加。お小遣い額と同様に増加傾向がみられ、5年間で貯蓄額は1.3倍になっていることが判明。

婚姻状況別にみると、未婚者では19万円の増加(2020年47万円→2025年66万円)、既婚者では22万円の増加(2020年70万円→2025年92万円)となった。

職業別にみると、会社員では29万円の増加(2020年93万円→2025年122万円)、パート・アルバイトでは20万円の増加(2020年25万円→2025年45万円)、学生では3万円増加(2020年21万円→2025年24万円)している。

仕事を安心してリタイアできる貯蓄額平均は1,969万円で、前回調査から226万円減少

現在の自分の貯蓄状況について、不安を感じているか聞いたところ、「感じている」は68.6%、「感じていない」は31.4%と、20代の3人に2人が自身の貯蓄状況に対し不安感を抱いていることが判明。

男女・年代別にみると、不安を感じている人の割合は、20代後半女性(74.4%)が最も高くなっていた。

老後資金についてみると、<老後の生活資金は年金だけで十分だと思う>では「そう思う」が13.6%、「そう思わない」が86.4%という結果に。

老後の生活についてみると、<老後が不安>では「そう思う」が69.2%、<老後が楽しみ>では「そう思う」が17.3%となった。

男女別にみると、老後が不安と感じている人の割合は、女性では74.6%と、男性(63.8%)と比べて10.8ポイント高くなっている。

経済の先行きに対する不透明感や老後資金に対する不安の高まりなどにより、自身の老後に明るい見通しを持てないと感じる人が多いようだ。

全回答者(1,000名)に、仕事をリタイアする年齢までに貯蓄がいくらあれば安心できるか聞いたところ、「500万円以下」(24.3%)や「500万円超~1千万円以下」(15.1%)、「1千万円超~2千万円以下」(13.7%)に回答が集まり、調整平均は1,969万円という結果に。

前回の調査結果と比較すると、リタイア時にあれば安心できる貯蓄額の調整平均は226万円の減少(前回調査2,195万円→今回調査1,969万円)していた。

ここで、5年前の調査結果と比較すると、リタイア時にあれば安心できる貯蓄額の調整平均は、2020年2,506万円→2025年1,969万円と、537万円の減少。

男女別にみると、男性では423万円の減少(2020年2,948万円→2025年2,525万円)、女性では633万円の減少(2020年2,066万円→2025年1,433万円)となった。

全回答者(1,000名)に、預貯金の状況、貯蓄型保険の加入状況を聞いたところ、<預貯金>では、「している」が56.2%、「していないが、したいと思う」が31.3%、<貯蓄型保険(積立型保険)の加入>では「している」が14.5%、「していないが、したいと思う」が27.9%という結果に。

前回の調査結果と比較すると、預貯金をしている人の割合は3.7ポイントの下降(前回調査59.9%→今回調査56.2%)となった。

預貯金をしている人(562名)に、ひと月あたり、いくらくらい預貯金しているか聞いたところ、平均は33,444円。

また、貯蓄型保険に加入している人(145名)に、ひと月あたり、いくらくらい貯蓄型保険にお金を払っているか聞いたところ、平均は10,894円であった。

前回の調査結果と比較すると、預貯金している金額の平均は3,708円の減少(前回調査37,152円→今回調査33,444円)、貯蓄型保険に払っている金額の平均は2,920円の減少(前回調査13,814円→今回調査10,894円)と、どちらも減少する結果となっている。

20代が趣味や遊びなど生活費以外に使っている平均金額は16,827円/月、前回調査から2,200円減少

全回答者(1,000名)に、生活費以外(趣味や遊びなど)に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「1万円以下」(34.3%)に最も多くの回答が集まったほか、「1万円超~2万円以下」(13.5%)や「2万円超~3万円以下」(10.7%)にも回答がみられ、平均は16,827円。また、「0円」は26.9%となった。

男女別にみると、生活費以外に使っている金額の平均は、女性では18,587円と、男性(15,067円)と比べて3,520円高くなっている。

前回の調査結果と比較すると、生活費以外に使っている金額の平均は、全体では2,200円の減少(前回調査19,027円→今回調査16,827円)、男性では2,243円の減少(前回調査17,310円→今回調査15,067円)、女性では2,157円の減少(前回調査20,744円→今回調査18,587円)となった。

相次ぐ物価高の影響で、生活必需品にかける金額が増え、趣味や遊びなどにお金を回す余裕がなくなっている人が増加しているようだ。

物価上昇が続くなか、優先的に家計を振り分けたい費目、1位「食費」2位「趣味・レジャー費」3位「貯蓄」

全回答者(1,000名)に、優先的に家計を振り分けたい費目を聞いたところ、「食費(外食含む)」(50.1%)が最も高くなった。

次いで、「趣味・レジャー費」(36.9%)、「貯蓄」(34.0%)と、貯蓄よりも趣味やレジャーなど娯楽へ振り分けを優先させたい人のほうが多い結果に。

男女別にみると、女性では「ファッション関連費(化粧品、服、アクセサリーなど)」が27.0%と、男性(11.4%)と比べて15.6ポイント高くなっている。

20代の消費の矛先は「自分の趣味嗜好に合う“もの”や“こと”にお金をかけたい」が69.0%

全回答者(1,000名)に、商品やサービスを購入する際の考え方について、どの程度同意するか聞いたところ、<自分の趣味嗜好に合う“もの”や“こと”にお金をかけたい>では『そう思う(計)』が69.0%でトップに。

<友人とのつながりを感じるための“もの”や“こと”にお金をかけたい>では『そう思う(計)』は52.9%と、いずれも半数を超えた。

自分の好みに合うものや、友人とのつながりを持つためのものに対しては財布の紐が緩むという人が多いのかもしれない。

他方、<SNS映えしそうな“もの”や“こと”にお金をかけたい>では『そう思う(計)』は31.1%と半数を大きく下回った。

また、<一人で行動・消費することにお金をかけたい>では『そう思う(計)』は51.7%、<ストレスを発散するためにお金をかけたい>では『そう思う(計)』は52.8%と、いずれも半数を超えている。

男女別にみると、男性では<一人で行動・消費することにお金をかけたい>で『そう思う(計)』と回答した人の割合は55.4%と、女性(48.0%)と比べて7.4ポイント高くなった。

ここで、5年前の調査結果と比較すると、<自分の趣味嗜好に合う“もの”や“こと”にお金をかけたい>で『そう思う(計)』と回答した人の割合は2020年78.8%→2025年69.0%(9.8ポイント下降)。

<友人とのつながりを感じるための“もの”や“こと”にお金をかけたい>で『そう思う(計)』と回答した人の割合は2020年54.5%→2025年52.9%(1.6ポイント下降)。

<SNS映えしそうな“もの”や“こと”にお金をかけたい>で『そう思う(計)』と回答した人の割合は2020年29.5%→2025年31.1%(1.6ポイント上昇)。

<一人で行動・消費することにお金をかけたい>で『そう思う(計)』と回答した人の割合は2020年58.9%→2025年51.7%(7.2ポイント下降)。

<ストレスを発散するためにお金をかけたい>で『そう思う(計)』と回答した人の割合は2020年64.0%→2025年52.8%(11.2ポイント下降)と、多くの項目で下降する結果となった。

20代がゲームにかけている金額は平均4,247円/月!「アイテム・キャラ入手のためのお金は惜しみたくない」人は22.0%

全回答者(1,000名)に、ゲーム消費について質問した。

まず、お金を使ってゲームをすることについて聞いたところ、<お金を使ってでも(課金してでも)ゲームを有利に進めたい>では「そう思う」は17.9%、<お金を使わないと楽しく遊べない>では「そう思う」は20.8%という結果に。

アイテムやキャラクターの入手について聞いたところ、<ほしいアイテム・キャラを手に入れるためのお金は惜しみたくない>では「そう思う」は22.0%、<レアアイテムやレアキャラを手に入れたときは誇らしい気持ちになる>では「そう思う」は33.3%となった。

前回の調査結果と比較すると、<お金を使ってでも(課金してでも)ゲームを有利に進めたい>で「そう思う」と回答した人の割合は、男性では7.6ポイントの上昇(前回調査16.2%→今回調査23.8%)している。

次に、ゲーム課金(ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用)の実態について質問。

<ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲーム課金)>にお金をかけている人の割合は21.6%で、それらの人がひと月あたりにかけている金額の平均は4,247円という結果に。

前回の調査結果と比較すると、お金をかけている人の割合は、全体では5.8ポイント上昇(前回調査15.8%→今回調査21.6%)、男性では7.4ポイント上昇(前回調査20.8%→今回調査28.2%)、女性では4.2ポイント上昇(前回調査10.8%→今回調査15.0%)と上昇傾向がみられた。

一方、かけている金額の平均は、全体では891円減少(前回調査5,138円→今回調査4,247円)、男性では1,237円減少(前回調査5,698円→今回調査4,461円)、女性では216円減少(前回調査4,060円→今回調査3,844円)と減少傾向がみられる。

また、ゲーム課金での経験を聞いたところ、<ゲームでお金を使いすぎて(ゲーム課金しすぎて)生活に困ったことがある>では「ある」は18.8%、<ゲームでお金を使ったこと(ゲーム課金したこと)に後悔したことがある>では「ある」は23.9%と、ゲームへの課金がきっかけで苦い経験をした人は少なくないようだ。

男女別にみると、<ゲームでお金を使いすぎて(ゲーム課金しすぎて)生活に困ったことがある>で「ある」と回答した人の割合は男性では22.8%、<ゲームでお金を使ったこと(ゲーム課金したこと)に後悔したことがある>で「ある」と回答した人の割合は男性では27.2%と、女性(順に14.8%、20.6%)と比べて5ポイント以上高くなっていた。

調査概要
調査タイトル:20代の金銭感覚についての意識調査2025
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20歳~29歳の男女
調査期間:2025年2月19日~21日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル
調査協力会社:ネットエイジア株式会社

関連情報
https://www.smbc-cf.com/

構成/Ara

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