
国内人口が少子高齢化などで減少する中で、労働力としての受け入れや留学生の増加で年々増えている在留外国人。特に留学生の就職支援強化や高度外国人材の受け入れは進んでいるという。
モバイルやIT分野に特化したさまざまな調査をしているMMD研究所は、そんな在留外国人を対象にした「在留外国人の通信サービスに関する調査」を発表した。通信サービス契約状況では、契約者数1位は21.0%で楽天モバイル、次いで15.6%でSoftBankが2位という結果になった。そのほか通信サービスを選ぶ理由なども合わせて発表された。
契約者は「楽天モバイル」が21.0%で最多、次いで「SoftBank」が15.6%
契約している通信サービスでは、楽天モバイルが21.0%ともっとも多く、次いでSoftBankが15.6%、3位がdocomoで14.5%となった。
在留外国人が契約している通信サービスを知った経路は来日後が7割以上
契約している通信サービスを知った時期については、「来日後」が71.5%で「来日前」が27.6%だった。サービスを知った経緯については、「<来日後>知人や同僚の紹介」が15.2%でトップ。続いて「<来日後>広告」が13.9%、「<来日後>家電量販店やモバイルショップ」が13.0%だった。
契約理由は「料金が安い」「データ容量が自分に合っていた」など
契約している通信サービスの契約理由については「料金が安い」が42.8%とトップで、次いで「データ容量が自分に合っていたから」が38.9%、「プロモーションやキャンペーンが魅力的だったから」が33.5%だった。複数回答可の質問だったが、やはり料金の安さが魅力のようだ。
来日後に契約した人が全体の9割
利用している通信サービスを契約した時期については、「来日後」が90.7%、「来日前」が8.9%で9割が来日後に契約していた。契約している通信サービスの契約経路では、トップが「<来日後>自分で携帯ショップで契約した」が44.4%、2位が「<来日後>自分でオンラインで契約した」が21.6%、「<来日後>仲介業者(学校を含む)を通じて契約した」が13.0%となった。約66%が来日後に自分で契約していた。
在留外国人は、来日後に通信サービスを探して自分自身で契約する人が多く、料金の安さやデータ容量などが選ぶ決め手になっているようだ。
<「在留外国人の通信サービスに関する調査」概要>
調査対象/通信契約している在留外国人の男女750人
調査期間/2025年2月21日~3月10日
調査方法/インターネット調査
有効回答数/750
※本調査では、出入国在留管理庁が2024年10月18日に発表したデータをもとに、前年からの増加数が高かったベトナム、ネパール、インドネシア、ミャンマー、中国出身の在留外国人が対象。アンケートは在留外国人の出身国別構成比に合わせてウエイトバック集計を実施
出典:MMD研究所
構成/KUMU