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否定から入る人の心理状態とは?職場で出会う〝そのひと言〟の対処法

2025.04.05

否定から入る人は、優位に立ちたい、正しさを求める、口癖になっている、理解を求める、失敗を恐れるなどの心理があります。タイプ別の特徴を知り、クッション言葉を使う、相手に考えを尋ねる、距離を取ることで対処可能。心理を理解し、適切な対応をすることで、職場でのストレスを軽減できます。

会議で新しいアイデアを出したとき、「いや、でも…」と即座に返される。そうしたやりとりが続くと、話すのが億劫になりますよね。

否定から入る人に、「なんで毎回こうなんだろう?」と気になることはありませんか?その言葉の裏には、意外な心理が隠れていることもあります。今回は、否定から入る人の特徴や心理、そしてうまく距離を取るためのコツをお伝えします。

否定から入る人って、どんな人?

話の腰を折るように否定から入る人。よく見かけますが、実際はどんな特徴があるのでしょうか?

「なんでも否定から入る人」と聞いて、誰かの顔が思い浮かぶ方もいるかもしれません。
職場で「いや」「でも」と真っ先に否定してくる人、いますよね。たとえばこんなセリフ、心当たりありませんか?

・「いや、そうじゃなくて…」
・「それは現実的じゃないよ」
・「前にも失敗してたよね?」

こういった言葉の裏には、本人の性格だけでなく、意外な心理が隠れていることもあります。

否定から入る人の5つの心理

否定から入る人の「心のクセ」を5つに分けて紹介します。

(1)優位に立ちたい

否定から入る人の中には、「自分のほうが知っている」「自分の意見のほうが正しい」とアピールしたい気持ちが強いタイプもいます。すぐ「いや、それは違う」と言うのは、自分の優位性を示したいから。自信があるように見えても、「下に見られたくない」という不安が隠れていることも。

(2)自分が正しいと思っている

「それは間違ってるよね」とすぐに口にする人の中には、正義感が強く、物事を正しいか間違っているかで区別したがる傾向があります。本人は良かれと思っていても、その正しさにこだわるあまり、相手の考えや感情に気づけなくなっているのかもしれません。

(3)否定がクセになっている

家庭環境や過去の職場などで、常に否定されてきた人は、自分でも気づかないうちにその口調が染みついていることがあります。

本心では否定したいわけではなくても、会話のはじまりが「いや」「でも」になってしまう。いわば条件反射のようなもので、直そうとしても、なかなか抜けないこともあるようです。

(4)わかってほしい気持ちが強い

否定から入る人の中には、「自分の考えや感じ方をきちんと理解してほしい」という思いが強いあまり、つい相手の言葉を細かく正したくなってしまう人もいます。「そうじゃなくて」「いや、そういう意味じゃないんだよ」と言ってしまうのは、自分のニュアンスを正しく伝えたい、という気持ちの表れなのです。

(5)失敗を恐れている

否定から入る人の中には、「もしうまくいかなかったら、自分の責任になるかも…」という不安から、まず否定して距離を取ろうとする人もいます。何かを受け入れる前に、とっさに「それはちょっと…」とブレーキをかけてしまうのは、やらないことで自分を守ろうとする反応です。実は内心、傷つくことを強く恐れているのかもしれません。

タイプ別!「否定から入る人」の見分け方

否定から入る人の心理はさまざまでも、言動にはパターンがあります。代表的な5タイプにまとめました。

(1)マウント型(上から目線タイプ)

「それは違うね」「前にも言ったけど」と、自分のほうが上だと印象づけるような話し方をするタイプ。自分の立場を守るために、先に相手を否定して優位に立とうとする傾向があります。自信があるように見えても、裏には「下に見られたくない」という不安が隠れていることも。

(2)正義感型(正しさ追求タイプ)

「でもそれは間違ってるよ」「会社のルール的にそれは…」と、善意で正しさを主張するタイプ。本人にとっては当たり前のことでも、聞き手は「正されている」と感じてしまい、息苦しさにつながることもあります。

(3)評論家型(口だけタイプ)

「うーん、それどうなんだろうね」「前にも似たようなことやってたけど…」と、とにかく否定はするけれど、代案は出さないタイプ。話すだけで満足している場合が多く、建設的な会話にはつながりにくいのが特徴です。

(4)こだわり型(細部にうるさいタイプ)

「その言い方だと誤解されない?」「いや、そういう意味じゃなくてさ」と、細かい表現やニュアンスに敏感なタイプ。意図をくみ取られないことにストレスを感じやすく、細かく訂正してしまう傾向があります。

(5)慎重型(ブレーキをかけるタイプ)

「リスクがあるかもしれない」「うまくいく保証はあるの?」と、まず心配ごとから考えてしまうタイプ。失敗を避けたい気持ちが強く、つい否定的な言葉でブレーキをかけてしまう傾向があります。慎重に物事を進めたいという気持ちの表れかもしれません。

否定されても落ち込まない。今日からできる3つの対処法

否定的な言葉にモヤモヤするときに、今日からできる3つの対処法をご紹介します。

(1)いったん受け止めるクッション言葉を使う

「そうですね」「そういう考え方もありますね」といったひと言を先に添えるだけで、相手の攻撃的な口調を和らげることができます。すぐに否定し返すより、会話が落ち着き、摩擦も起きにくくなります。

(2)「あなたはどう思いますか?」と聞く

否定されたときこそ、「では、あなたはどうしたら良いと思いますか?」と聞き返してみるのも一つの方法です。冷静に会話を続けることで、力関係をフラットに戻せます。

相手の言い方に引っ張られそうになったら、「この人は何が気になっているのかな?」と、内容や意図に意識を向けてみるのも効果的です。

(3)距離をとる

「この人、いつも否定するな」と気づいたら、深入りしないのも大切です。相手を変えるのは難しいからこそ、距離をとることも立派な対処法です。疲れすぎないためにも、関わりすぎない勇気を持ってみましょう。

否定の奥には、その人なりの「伝えたい想い」があるのかも

否定から入る人に、毎回モヤモヤしたり、言い返せずに落ち込んだりすることもありますよね。ふりまわされないためには、「なぜそう言うのか?」という心理を知っておくこと。その裏にある感情に気づけると、少し心に余裕が生まれるかもしれません。

文/高見 綾
心理カウンセラー|“質上げ女子”のお悩み相談。カウンセラー養成コースで豊富な臨床経験を積み、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただく。相談数4千超。著書は『ゆずらない力』(すばる舎)。

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