
2025年も値上げラッシュが止まらない。生活者が家計の見直し・節約を迫られる中、もっとも多くの人が値上げを気にしているカテゴリーはいったい何だろうか?また、値上げ対策として、特に実践されている「買い物の工夫」とは?
くふう生活者総合研究所はこのほど、生活者6,163名を対象に「家計の見直し・節約」についての調査を実施し、その結果を発表した。
9割以上が「食料品・飲料の値上げが特に気になる」と回答
さまざまなものが値上げ傾向にある中、値上げが特に気になるカテゴリーとして「食料品・飲料」(93.2%)が圧倒的に多い結果となった。続いて「水道光熱費」(62.0%)と「ガソリン・車両費・交通費」(59.3%)が約6割、「外食」(31.5%)、「日用品・雑貨」(28.5%)が約3割と上位に挙がった。
6割以上が「特売品を活用」と回答。「特売品ですら割高に感じる」という声も
値上げ対策として実践している買い物の工夫では、「特売品を活用」(62.8%)が最も多く、「ポイント還元やクーポンを活用」(48.4%)が続いた。
同時に回答者からは、「特売品ですら割高に感じる」というコメントが多く見られた。
■アンケートの声より「特売品について」
・卵を特売になったら買おうと思っているが、特売でも高くて手が出しにくい(50代女性)
・チョコレート菓子が298円だったのが最近は特売で398円だった。悲しい(30代女性)
・食品類の50%値引き後の値段が、値上げ前の値段より高かったことにショックを受けました!(60代男性)
・特売品の売り切れが早い時間に繰り上がっている(50代男性)
・おつとめ品のコーナーの品物がいつもない(50代女性)
他にも、「安い店舗を買い回る」(38.4%)、「買い物メモの作成」(35.1%)、「家計簿をつける」(21.6%)など、買い物にひと手間をかけて対応していることがわかる結果となった。
値上げが特に気になる食料品TOP3は「米」「野菜」「卵」
「食料品・飲料」カテゴリーの中で値上げが特に気になるものは、「米」(80.4%)と「野菜」(79.4%)が僅差で並んだ。2025年の年明け以降に全国で拡大している鳥インフルエンザの影響で価格高騰が続いている「卵」(55.0%)も3位に入っている。
その他、値上げによって衝撃を受けたさまざまなエピソードが集まったが、特にチョコレートなどの菓子、コーヒーの値上げに対する声が目立った。
■アンケートの声より「値上げが気になる食料品」
・好きなチョコレートが自分の記憶で300円台でご褒美価格だったのに、急に600円台まで値上がりしていたこと。高くて買えない価格になってしまった(40代女性)
・チョコレートもそうだがコーヒーの高騰も痛い。嗜好品の値上げやめてほしい!(50代女性)
・600円台で買えていたオリーブオイルや冷凍ブルーベリーが1,000円を超えていた(30代女性)
また、「ずっと買い続けている商品の値上がりを受け入れ難い」「レジでの会計時に買い物総額の高さに毎回驚く」という声、商品の内容量が減っていることへの悲しみの声、「値上げに慣れてしまうことが怖い」という声もあった。
アンケートの声より「値上げについて思うこと」
・レジで合計額を聞いて量と値段が(感覚的に)一致しない(30代女性)
・値上がり価格に慣れてきている感覚が怖い。しかし、総額に驚くことには慣れていない。10,000円感覚の買い物が15,000円とか(40代女性)
・以前より内容量が減っている。ちくわが短くなっている。チーズが薄くなった(60代女性)
・お菓子がどんどん小さくなっている(40代女性)
・最近はもう驚かないのが驚きです。行くたびに値段が上がり続けているから(70代以上男性)