
近年、コストパフォーマンスやサスティナブルというワードに注目が集まっているが、高額でも長く愛用できる「一生もの」への購入意識に変化はあったのだろうか。
ニューウェルブランズ・ジャパンは、2025年2月10日~12日にて全国の20~60代の一般の男女1,110人を対象に、「一生ものと高級筆記具に関する調査」を行った。
大切に使い続けることで結局得をする!多少高額でも高品質で長く愛用できるものを購入する派は約3人に1人
「安い商品を頻繁に買い替えるよりも、高価格・高品質な『一生もの』を購入することにメリットを感じますか?」という質問に対し、「はい」が69.2%という結果に。約7割の人が「一生もの」の購入に価値を見出していることがわかった。
また、「文具、雑貨、衣類などの日常使いの品を買い物する際、ご自身にとっての理想はどちらのスタイルですか?」という質問では、約3人に1人(35.3%)が「多少高額でも、高品質で長く愛用できるものを購入する」と回答。この傾向からも、高品質志向の広がりが伺える。
「高価格・高品質な『一生ものアイテム』の印象についてお答えください」という質問に対しては、下記のような結果となった。
・ひとつのものを大切に使い続ける考え方は、サスティナブルで時代に合っていると思う人は83.6% (そう思う30.9% + どちらかと言うとそう思う52.7%)
・大切に使い続けることで、結局得をすると思う人は82.8%(そう思う34.3% + どちらかと言うとそう思う48.5%)
・メンテナンスをしながら長く使い続けることが、かっこいいと思う人は66.6%(そう思う19.8% + どちらかと言うとそう思う46.8%)
・使うこと自体がステイタスになると思う人は60.5%(そう思う18.0% + どちらかと言うとそう思う42.5%)
上記の結果から、「一生ものアイテム」は現代的なコスパの考えやサステナビリティの観点に合っていると感じている人が多いことがわかる。
一生もの購入品ランキング1位は「時計」
「これまでの経験で、日常的に使うもの(住宅・自動車は除く)で『一生もの』を購入したことがありますか?」という質問には、「はい」が41.7%。約4割の人が「一生もの」を購入した経験があることが明らかに。
さらに、「はい」と回答した人に対し、購入のきっかけを尋ねたところ、「誕生日や結婚記念日などの記念日(24.4%)」と同率で、「頑張った自分へのご褒美(24.4%)」が1位となった。
自分へのご褒美として「一生もの」を手に入れる人が約半数存在することがうかがえる。
一方、「いいえ」と答えた人に「今後購入したいと思うか」を質問すると、「はい」が49.6%という結果に。現在「一生もの」を持たない人の中でも、約半数が今後の購入を検討していることが明らかになった。
「買ってみたい」と思う理由は、コストパフォーマンスやサステナビリティの観点に加え、「お気に入りを使い続けることで、気持ちが高まるから(41.7%)」「一つ定番を持っておくことで、迷いがなくなるから(32.4%)」といった項目も上位に。メンタル面における良い影響を期待する声も多く寄せられている。
「日常的に使うもの(住宅・自動車は除く)で『一生もの』を購入したことがある」と回答した人に対し、「どのような商品を購入しましたか?具体的にお答えください。」と質問をしたところ、463名から回答があり、下記のような結果に。
「時計」「バッグ」といった定番のものに次いで、万年筆やボールペンなどの「筆記具」が3位にランクインしていた。
さらに、長く使い続けることができる高級なボールペンや万年筆について下記の項目を質問した結果、いずれも20代~30代を中心とした若年層の結果が他の世代よりも高い割合が出た。
「長く使い続けることができる高級なボールペンや万年筆はギフトに最適だと思う」の項目に対し、「はい」 は40~60代では35.3%であったが、20~30代は45.1%と、10ポイント近く差をつけている。
「長く使い続けることができる高級なボールペンや万年筆を使う人は素敵だと思う」の項目に対し、「はい」は40~60代では 47.9%であったが、20~30代は52.1%と半数を超える結果に。
「長く使い続けることができる高級なボールペンもしくは万年筆を使ってみたいと思う」の項目に対し、「はい」は40~60代では 38.9%であったが、20~30代は45.1%と6ポイント以上差がついていた。
加えて、「仕事のメモを手書きでとることが多い」人が全体の54.7%、「勉強するときは手書きをすることが多い」が61.1%、「デジタルよりも、手書きの文字の方が気持ちが伝わると思う」が63.5%と、多くの人が手書きならではの良さを感じていることが判明。
また、「手書きをするときは高級なペンで書きたいと思う」と答えた人は40~60代は23.4%と約4人に1人の割合であったが、20~30代では33.6%と、若い世代に限ると約3人に1人がそのように考えていることが明らかになっている。
まとめ
今回の調査では、日常の買い物において、多少高額でも高品質で長く愛用できる「一生もの」を購入することに多くの人がメリットを感じ、すでに実践している人や実践したいと考える人が多数いることがわかった。
「コストパフォーマンス」「タイムパフォーマンス」「サステナビリティ」「メンタルへの効果」などがその理由として支持されており、時代の価値観の変化が影響していることも読み取れる。
さらに、デジタル化が進む中でも、一生ものとしての「高級なボールペンや万年筆」の需要があり、「手書きが有効なシーン」の存在感が際立つ結果となった。
特に20代~30代の若い世代は、高級筆記具に対してより魅力を感じ、「使ってみたい」という意欲を持つ人も多いことが判明。手書きの機会が減っているからこそ、「質」や「特別さ」を求める傾向があると考えられる。
手書きの価値は変わらないものがあり、「自分で書くからこそ伝わるものがある」と考えている人は多いようだ。
調査概要
調査エリア:全国 調査対象者:20~60代の一般の男女(無造作抽出)
サンプル数:1,110ss
調査期間:2025年2月10日~12日
調査方法:インターネット調査:株式会社ジャストシステム「Fastask」を利用
※ニューウェルブランズ・ジャパン調べ
関連情報
https://www.parker-japan.jp/
構成/Ara