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「ぶいすぽっ!」のBrave GroupとVTuber事務所のネオポルテが経営統合、VTuber界隈で期待が高まっている理由

2025.03.31

2025年2月1日、VTuber事務所「ぶいすぽっ!」を運営するバーチャルエンターテイメントなどを擁するBrave GroupとVTuber事務所「ネオポルテ」が経営統合した。

このニュースはVTuber業界にとってかなり大きなニュースであった。業界の関係者や活動者に留まらず、VTuberファンにとっても注目すべき出来事ということを解説していきたい。

Brave Groupと「ネオポルテ」について

・Brave Group(ぶいすぽっ!)

©ぶいすぽ

Brave Groupのグループ企業バーチャルエンターテイメントが運営するVTuber事務所「ぶいすぽっ!」は、ゲーム配信をメインで行っている女性VTuber事務所である。

この事務所には特にゲームセンスが高いVTuberたちが集まっており、FPSを中心にさまざまゲームで配信や大会などを積極的に活動をしており、橘ひなの(登録者数85.4万人※2025年3月26日時点)を筆頭に人気VTuberを数多く輩出している。

ゲームスキルが高いだけでなく、雑談、歌などマルチな才能を持つVTuberが多く、近年は企業コラボなどでもよく見かける事務所だ。

・ネオポルテ

© 2024 Neo-Porte.

「ネオポルテ」は渋谷ハル、Crazy Raccoon、まふまふ、そらるといった有名VTuberが共同で運営する事務所で、界隈でもトップクラスの影響力を誇っている。2021年10月より始動し、現在は0期生から6期生までの21名が所属。YouTube総チャンネル登録者数は300万人を超える。

ゲーム配信を中心に活動しながらも、トーク、歌、音楽活動などさまざまなコンテンツを展開しているのが特徴で、リアルライブも行なっている。ファン層が広い。

Brave groupとネオポルテが経営統合したことについて

Brave Groupは「世界に、日本の冒険心を」を企業理念に掲げ、「80億の、心をうちぬけ」というミッションで、VTuber事業を中心に、IP(知的財産)関連の事業を国内外で展開している。

今回の経営統合によりネオポルテの事業運営については、渋谷ハル・Crazy Raccoon・まふまふ・そらるの4者とBrave groupによる共同運営体制となる。これまでの運営体制は引き続き維持しながら、Brave groupの複数プロダクションを国内外でのプロダクション運営や戦略支援、販促活動を通じて、ネオポルテのさらなる成長をサポートしていくことになるとのこと。

Brave group 代表取締役の野口圭登さんは次のようにコメントを出している。

「貴重なご縁があり、Neo-Porteと経営統合することを大変心強く、嬉しく思っています。Neo-Porteのファンの皆様には驚かせてしまったかもしれませんが、Brave groupと経営統合して良かったと全ての関係者の方々に思っていただけるよう、全力でサポートいたします。グローバル展開にもますます力を入れ、チーム一丸となって『世界に、日本の冒険心を』届けてまいります」

渋谷ハルさんのコメントは次の通り。

「突然の発表に驚いた方も多いかと思いますが、今回の経営統合によりNeo-Porteのメンバーに更なる活躍の場を提供し、これまで手が届かなかった領域にもチャレンジしていくことができるようになると考えています。Brave group様と力を合わせ、より魅力的なコンテンツをお届けできるよう全力で取り組んでいきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」

CRカップやVTuber最強決定戦といったVTuber界隈を牽引するイベント

これまでネオポルテを運営してきた渋谷ハルやCrazy Raccoonは業界の未来を考えたイベントを数多く開催してきている。

その代表例が「CRカップ」や「VTuber最強決定戦」(V最)だ。

ご存知の通り、これらはゲーム配信系のVTuberにとってはほぼ公式大会のような存在であり、視聴者やファンと一緒に盛り上がる貴重な機会であり、この大会に出ることは活動者にとっても大きな目標と言える。

CRカップもV最も、渋谷ハルやCrazy Raccoonが主催するゲームイベントとなっているが、さまざま事務所に所属するVTuberたちが参加をし、事務所の垣根を越えてチームを組んで競いあう大会である。

この大会は、VTuberにとってはゲームスキルはもちろんやエンターテイメント性や交友関係を広めるのに絶好の機会であり、視聴者にとってはコメントを通しVTuberが一体となって盛り上がることができる。

大会当日以外にもチームでの練習のような配信枠(スクリム配信)が取られ、応援している活動者の成長ぶりを数日に渡り感じることができるのも人気な理由の一つではないのかと考えられる。

また一人のVTuber目線で見てもその意義は大きいと感じる。大会やスクリムの配信は切り抜き動画やクリップが多く作られるので、同時接続者数や登録者数が一気に伸びやすい。大会をきっかけに一躍、人気VTuberの一員になった人もいるほどだ。

経営統合が生み出す新たな可能性

VTuber業界はホロライブとにじさんじが業界の中では圧倒的な2トップだ。その後に続く存在として「ぶいすぽっ!」や「ネオポルテ」などの名前があがってきた。

今回の経営統合によって、業界の中でもその存在感は一層強固なものとなることだろう。今後はホロライブ、にじさんじに、ぶいすぽっ!・ネオポルテが切磋琢磨することで業界をさらに盛り上げてくれるに違いない。

そして、これらVTuber事務所の関係は「対立」ではなく「協調/協力」関係であるという点も触れておきたい。

にじさんじとホロライブの話になってしまうがこの二つの事務所による初となるオフラインイベント「にじホロ交流戦2025」が今年の五月に開催されることが発表されている。これを皮切りに、今後、事務所の枠を越えてさらに多くのコラボレーションが実現すればいいな、などの妄想もしている。

といった点も踏まえれば、ぶいすぽっ!とネオポルテの経営統合は、単なる経営的な意味合いだけでなくVTuber業界全体に新たな可能性をもたらす重要な一歩だと感じる。

グループの垣根を越えてVTuberが一堂に会して行なうライブイベントや、トークショー、ゲーム大会などが増えていき、今後も様々な形での協力が行なわれることを期待したい。VTuber業界全体のさらなる成長を見守りたいものである。  

取材・文/ ^悪魔的ネッコ^

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