ペット由来のニオイやアレル物質も99%除去
肝心の空気清浄機としての性能はどうか。
リリースによると、エアロキャットタワーの適用床面積は29.6m²。360°全方向から汚れた空気を吸引し、きれいな空気を送り出しながら、部屋全体の空気を循環させて清浄化する。本体に搭載された3層フィルターが、微細なほこりやペット由来のアレル物質、気になるペットのニオイなどを99%以上除去するという。さらに、UV LEDを利用したUVnano™テクノロジーにより空気清浄機内のファンに付く細菌を99%除去するという(ただしいずれも密閉した試験空間での効果であり、実使用空間での実証結果ではない)。
ほこりをキャッチする「プレフィルター」→PM2.5にも対応し、浮遊菌やアレル物質、花粉を低減する「HEPAフィルター」→生活臭に加え、ペットの気になるニオイを除去する「光触媒(脱臭)フィルター」の3層フィルターを搭載
「360度空気を吸引するので、カフェの真ん中に設置できるのが魅力」
LGでは日本での発売に先立ち、猫カフェおよびブリーダーショップで同商品を試験的に使用してもらい、使い心地をリサーチしたという。その結果、以下のような感想が寄せられている。
「360度空気を吸引してくれる物は今までなく、カフェの真ん中に設置する事ができる事が魅力的です。機械的な形状ではないため、猫が怖がる事もありません」(特定非営利活動法人 しあわせにゃん家)
「店舗で使用すると、猫たちがすぐに集まり、タワー部分は人気のスポットに。温熱シート付きでぬくもりを感じられるため、快適に過ごせているようです」(猫カフェMOCHAラウンジ渋谷公園通り店)
メディア発表会では、会場別室にエアロキャットタワーが設置され、メディア関係者に披露されたが、この種の発表会ではあまり見たことがないほどの熱気だった。それだけ、この商品が画期的であり、魅力的だったということだろう。
じつは筆者も、最初はあまり期待せずに発表会に参加したのだが、今となっては真剣に購入を検討している。ニッチといえばニッチな市場だが、日本では猫の飼育頭数は前年から8.6万増の約915万頭(日本ペットフード協会「2024年の全国犬猫飼育実態調査」より)なので、ある程度の市場は見込めそうだ。この商品、もしかしたら空気清浄機市場に新たなトレンドを作り出すかもしれない。
取材・文/桑原恵美子
取材協力/ LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社