
3月24日、「完全メシ」シリーズから待望のカップヌードル味が発売された。
昨年発売されてその完成度のたかさまから話題になった「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」に続く完全メシのカップヌードルシリーズの第2弾となる。
果たして「完全メシ 汁なしカップヌードル」はカップヌードルを完全再現できているのか?
謎肉・えび・たまごは当然入っている
まず「完全メシ 汁なしカップヌードル」は、湯切りして作る汁なし焼きそばとなっている。
これは、「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」と同じスタイルだ。
なぜ、「完全メシ」には汁なしなのだろうか?
これは完全に予想ではあるが、スープがあるとスープを飲む/飲まないで摂取される栄養素のバランスが変動し、完全メシのコンセプトである33種類の栄養素とおいしさを完全なバランスでの追求が困難になるからではないだろうか。カップヌードルのファンとしては、いつか汁ありのカップヌードルが完全メシで発売されることを期待したい。
ともあれ「完全メシ 汁なしカップヌードル」だが、そのクオリティは「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」同様ファンの期待以上の驚かされる一品だった。
ついにシーフードに続き、カップヌードル味も登場
カロリーは448kcal
「完全メシ 汁なしカップヌードル」は、粉末スープや調味オイルを後入れする
お湯入れ前
ブラックペッパーがピリリと効いたしょうゆソース。お馴染みの味
素直な感想は「思ったよりも味が濃い」。カップヌードルのジャンキーさを期待している人には絶対におすすめしたい。
そして、やはりカップヌードルといえば「謎肉」。「完全メシ 汁なしカップヌードル」にも謎肉、えび、たまごのカップヌードル三種の神器がしっかりと入っている。
カップヌードルがカップヌードルであるためにはこの要素は欠かせない。
完全メシは、間違いなく今の時代に必要なもの
日清食品ビヨンド事業部マーケティング部の部長、中村洋一さんは「完全メシ 汁なしカップヌードル」の秘密について次のように話す。
「麺は上・中・下とミルフィーユ状に3つの層で構成されています。真ん中の層にタンパク質や食物繊維、カルシウムなどを練り込んでいる。上下を普通の小麦の麺を配置し、真ん中の層を包むことで栄養素が逃げることを防ぐことができる。そして、栄養を閉じ込めたそうにはえぐみや苦味がどうしても含まれてしまうが、口に入れた時にそれを感じにくくすることができます」
完全メシは、栄養素だけでなく、味においても完全を目指している。
健康的な食事は味がイマイチとのイメージを覆したいという日清食品の情熱が生んだテクノロジーだという。
「謎肉は汁なしになっても味が変わらないように、味付けを調整しています。汁なしでも汁ありと同じ味を感じられるように試行錯誤を重ねました」
カップヌードルは、1972年のあさま山荘事件の際に機動隊員が食べていたことが放送されたことをきっかけに知名度が向上し、お湯を入れて3分で出来上がるカップヌードルは「便利で美味しい」という理由から長い間、国民に愛され続けている。
令和に時代が変わった今、私たちはインスタントというだけでは便利だとそこまで感じなくなったかの知れない。
しかし、その上で「33の栄養素がバランスよく摂取できる」となれば話は別だ。オーバーカロリー、過剰なダイエット、高齢者のフレイル問題…完全メシが解決できる社会課題は多い。
完全メシは今の時代に求められる「便利で美味しい」を体現した商品と言えるだろう。
取材・文/峯亮佑