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100万円の純金きっぷ!?100周年を迎えた大井川鐵道が〝攻めたグッズ〟を販売する理由

2025.03.28

静岡県中部を流れる一級河川・大井川に寄り添うように走る「大井川鐵道」が、2025年3月10日に創立100周年を迎えた。

大井川鐵道は、大井川本線と井川線があり、大井川沿いののどかな風景の中を走るレトロな観光列車の醍醐味を味わえることが魅力。

通年でSLを走らせていることもあり、春の行楽地としても毎年多くの観光客が訪れる人気のスポットなっている。

100周年企画では、大井川鐵道の長い歴史と魅力を感じられる企画やグッズが展開される。

100周年メモリアルグッズの数々

100万円きっぷ

高級感あふれる純金製・シリアルナンバー入りの100万円のきっぷを発売。このきっぷは2025年3月10日(月)から2026年3月31日(火)まで大井川本線の電車・SLが乗り放題(SLは自由席)となる。純金製というインパクトと100周年=100万円という遊び心が面白い。

100周年記念コイン(※完売済み)

100周年を記念コインを200枚限定で販売。表面は大井川鐵道でかつて走っていたSL(蒸気機関車)のC121、裏面は新金谷駅舎となっている。

記念腕時計

文字盤枠には大井川本線の金谷~千頭の駅名を、文字盤には大井川鐵道の社紋と未来へ続くレールをデザインしている。

「オリジナル時計は鉄道模型なども手掛ける「天賞堂」様にご依頼し、たくさんのご注文をいただいており納品まで1カ月以上かかる状態となっております」(広報ご担当者)

100周年記念ヘッドマークの掲出(現在は終了)

大井川鐵道が創立100周年を迎える2025年3月10日の前後の期間、蒸気機関車に100周年記念ヘッドマークを掲出します。

大井川本線 全駅入場券セット(台紙付き) 

2022年の台風15号による被害で不通となり、再開を目指している川根温泉笹間渡~千頭を含む大井川本線の全駅の入場券のコンプリートセット。

大鉄100年の歴史を振り返るため、かつて存在した居林駅・横岡駅も網羅。
※入場券は2025年3月10日(月)から翌2026年3月9日(月)までの 1回限りお使いいただけます。
※ 居林駅・横岡駅の入場券はレプリカですので、お使いいただけません。

食堂車「Train Dining オハシ」に沿線住民をご優待

2025年3月8日・9日の大井川流域観光フェアの一環として、島田市観光協会とコラボ。

沿線地域(島田市および川根本町)の住民限定で、「Train Dining オハシ」を特別価格で提供した。

「昨年12月より運行開始しました『Train Dining オハシ』という観光列車(食堂車)をちょうど100周年の3/8~9に沿線住民限定で優待乗車をさせていただきました。

見慣れた風景でも昭和な旧型客車に乗ってお料理を召し上がっていただくという企画で、皆様に大変喜んでいただきました。

すぐに別日に予約を入れていただいたお客様もいらっしゃいくらいです」(広報ご担当者)

食堂車「Train Dining オハシ」を春にも追加運転

「Train Dining オハシ」の運転日を追加。旧型客車から桜を見ながら、春の訪れを感じながら、おいしいお食事を楽しむひとときを楽しめる。

※追加日程は2025年3月22日(土)、23日(日)、4月5日(土)

ファンとの交流の中で生まれた記念グッズも

大井川鐵道の担当者は次のように話す。

「すでに発売している商品は『メモリアル』というコンセプトで製作しております。

日本の鉄道は時間に正確で、その鉄道マンが必ず持っている『時計』という連想の元に個人的にはどうしても時計を作りたかったことからスタートしました。

オンオフ問わず使用できるデザインもそうですし、何度もデザインを書き起こしていただいて一番時間がかかりました。

他にも、全国の鉄道イベントなどに積極的に参加させていただいたり、大井川鐵道にお越しいただくお客様との交流の中から生まれてきたアイデアを形にしたグッズを作りました。

また記念グッズではありませんが、『今までやったことのないことをやろう』というテーマを掲げて現在いろいろな仕掛け・仕込みをしております。スタートは高価格帯商品となっておりますが、今後はお手頃価格で購入しやすい商品も発売を予定しております。

弊社を応援してくださるファンの皆様や沿線の皆様に喜んでいただける企画を今後も継続していきたいと思います」

大井川鐵道は、2022年の台風で大井川本線の約半分の区間で土砂崩れが発生。現在も不通が続いている。

「本来であれば100周年セレモニーやイベントを行うところではございますが、全線開通を社員一同目標に動いておりますのでセレモニーなどについては全線開通後に行うという方針で進めております」(広報担当者)

 

取材・文/峯亮佑

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