DIME MAGAZINE
学校運営と教職員の統括をしつつ、生徒を優しく見守る校長先生。そんな校長先生になってほしい有名人というと、いったい、誰を思い浮かべるだろうか？
リクルートが提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」はこのほど、スタディサプリ編集部の高校生エディターと公式LINE登録者を対象に「先生」についてアンケートを実施し、その結果を発表した。
現役高校生と保護者が選ぶ 「校長先生になってほしい有名人」ランキング、どちらも1位は「タモリ」
卒業・入学・進級の季節が到来している中、現役高校生と保護者に対し、「校長先生になってほしい有名人」を聞いた。1位は高校生・保護者共に「タモリ」さんに。 高校生は、2位「綾瀬 はるか」さん、3位「明石家 さんま」さんがランクインし、学校を笑顔で動かす校長先生をイメージした様子。
保護者は、2位「池上 彰」さん、3位「阿部 寛」さん、TOP5まで見てもジャーナリストや熱血先生役が印象的な俳優・女優がランクインし、まさに生徒を力強く導いてくれそうな校長先生像がイメージできる。
保護者が先生に求める「キャラクター」は、公正公平で経験・知識豊富な人
保護者の描いている理想の先生像について、求めるキャラクターと行動に分けて聞いた。“キャラクター”は、1位「公正公平な人」、2位「経験豊富な人」、3位「知識が豊富な人・博識な人」の結果に。保護者世代の先生像に近い「元気・熱血」や「厳しく指導してくれる」といった項目もあったが、いずれもTOP5圏外になった。
また、“行動”については、1位「生徒の良いところを発見してくれる」、2位「生徒の頑張りを認めてくれる」、3位「悩みなど話を聞いてくれる・面倒見が良い」がランクイン。7割超えの1位とは真逆の「苦手なこと・良くないところを指導してくれる」は下位になっていて、保護者がいかに子どもの良いところを伸ばすポジティブコミュニケーションの教育に期待しているかが反映された結果となった。
■編集長コメント
今回、高校生に対しては「人気がある先生」の行動についても聞いてみました。その結果「生徒の頑張りを認めてくれる」（49.0%）、「生徒を褒めてくれる」（47.0%）、「生徒の良いところを発見してくれる」（46.1%）が上位3項目を占め、「面白い授業をする」や「授業以外の知識が豊富」といった学習そのものを“評価”するよりも、自分自身への承認や理解を示してくれる愛のある関わりを重視していることがわかりました。
また、「これまでに人生に影響を与えてくれた先生はいますか？」の問いに対しては、56.3%と半数以上の高校生が「Yes」の回答。具体的にどんな影響を与えてくれたかを聞いたところ多様な回答が得られましたが、中でも頻出した言葉は「進路」。
「人間関係や進路で悩んでいる時、解決のためのヒントをくれた」、「進路に迷った時にどうすればいいか教えてくれた」のように、進路選択という重大な意思決定時の寄り添いが大きく影響することがうかがえる結果となりました。同様に保護者にも自分自身の人生に影響を与えてくれた先生がいたかを尋ねましたが、「Yes」は23.9%と少し寂しい結果に。学生時代の記憶とともに先生の影響も淡いものとなってしまうのかもしれません。
『スタディサプリ進路ブック』 編集長
金剛寺 千鶴子（こんごうじ ちづこ）氏
＜調査概要＞
調査方法：インターネットリサーチ
調査対象：（1）全国高校生男女（『スタディサプリ進路』の高校生エディター／公式LINE登録者）（2）高校生の子どものいる保護者
有効回答数：（1）694件（男子229件、女子452件、回答しない13件）（2）310件（男性155件、女性155件）
調査実施期間：（1）2025年1月15日（水）～1月17日（金）（2）2025年1月15日（水）～1月16日（木）
調査機関：（1）株式会社リクルート、（2）株式会社マクロミル
出典：スタディサプリ進路
構成／こじへい
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