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子供の入園時に「保育園の洗礼」を受けたママとパパはどれくらいいる?

2025.03.26

間もなく4月の入園シーズンが始まる。子どもが幼稚園や保育園へ入園するにあたり、その親たちを待ち受けるのが、入園したばかりの我が子がはじめての集団生活により風邪などの感染症を繰り返し発症し、お休み・早退を余儀なくされる「保育園の洗礼」だ。

キリンホールディングスはこのほど、2025年4月以降に子供を幼稚園や保育園へ通わせるママ・パパ400名、既に通園させているママ・パパ400名、合計800名を対象に「保育園の洗礼」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。

「保育園の洗礼」の実態

「保育園の洗礼」という言葉の認知率は約6割(58.8%)と半数を超え、多くのママ・パパが「保育園の洗礼」の存在を認識していることがわかった。

「入園後に子供の体調不良による園からの呼び出しが多かった月」を選んでもらった結果、単月で最も多かった月は12月(23.8%)であったものの、ママ・パパは4~6月の新年度が始まってからの3か月間が最も呼び出しが多かったと実感しており、感染症最盛期の冬と同じくらい子供にとって感染症リスクが高いことがわかった。

「保育園の洗礼」で風邪などの感染症が原因で子供が遅刻、早退、休んだ経験は7割以上(73.8%)にものぼり、園児が入園後に感染症にかかったと回答した。「保育園の洗礼」の時期は、体調管理に注意すべきタイミングあることがわかった。

入園後に子供の体調不良を理由に、自身の仕事を遅刻、早退、休んだ経験のある先輩ママは9割超(93.9%)、特に入園1か月以内は約5割(48.5%)のママが経験したと回答した。また「子供の感染症を理由に休んだ際、最長で何日休んだか」という質問に対しては「3~5日」が3割(34.4%)と最も高く、入園後の感染症による子供の体調不良は、ママにも大きな負担となることが明らかになった。

入園後に子供がかかってしまった感染症が家族に移ってしまう、いわゆる「家庭内感染」の経験有無を聞いたところ、約9割(89%)ものママ・パパが経験したことがあると回答した。春に多く起こる「保育園の洗礼」は「家庭内感染」を引き起こすことから、家族全員が健康管理や「免疫のケア」に注意する必要があることがわかった。

「保育園の洗礼」、「家庭内感染」などを経験しているママ・パパに、行っている感染予防対策を聞いた結果、「手洗いを徹底する」(73.5%)、「十分な睡眠をとる」(48.7%)、「うがいを習慣化する」(41.1%)、「バランスの取れた食事をとる」(38.2%)が上位の対策方法としてあがった。

「菌離れ世代」の実態

「自分の子供たちは、自身の子供時代と比較して病気にかかりやすくなっているか」の質問に対して、約6割(59.5%)の人がかかりやすくなったと回答した。

今の子供たちが、病気にかかりやすくなっている理由として、「外で遊ぶことが減って運動不足となっている」(63.6%)、「加工食品やジャンクフードを食べることが増え、栄養バランスが崩れがち」(37.5%)が上位の理由として多くのママ・パパから回答があった。

菌離れの一つの原因と言われており、また子供が病気にかかりやすい理由の一つにあがっていた「外遊びの機会減少」について質問した結果、約8割(84.1%)のママ・パパが自分の子供時代と比較して外遊びが減ったと回答した。また、その原因として、「スマートフォンの普及により動画やゲームで遊ぶことが多くなった」(72.9%)、「公園の減少などで遊べる場所が減少したから」(44.8%)、が主な原因として実感していることがわかった。

■静岡厚生病院 小児科 診療部長 田中敏博氏からのコメント

いわゆる「菌離れ世代」の子供たちは、コロナ流行の影響で家族以外の人との接触の機会が持ちづらかったと考えられます。そのため感染症に遭遇する機会が少なく、抵抗力の獲得に遅れが生じています。コロナ禍が落ち着き始めて集団生活が再開した近年において、過去に経験していなかったいくつもの感染症に短い期間で罹患していると感じています。

4月は、入園に伴う生活環境・生活リズムの変化に加え、季節の変わり目で気圧が変動しやすい時期です。子供でも少なからずストレスを受け、免疫力が弱まると考えられます。それが春の「保育園の洗礼」の主因ではないでしょうか。抵抗力の乏しい「菌離れ世代」にとってはなおさら厳しい洗礼でしょう。

このような春の感染症対策としては、ストレスや身体の疲れを最小限にするために、バランスの良い食事や十分な睡眠など、生活リズムを整えることが大切です。腸内細菌を元気にするために、乳酸菌飲料を摂り入れることもおすすめで、習慣化することで免疫力が高まると期待されます。

また、休日にも予定を入れたくなりがちですが、子供の体調を見ながら休ませ方を考えることも重要です。代わりに家族でコミュニケーションをとりながら食事を作って食べるなど、ご家庭でゆったり過ごす団らんの時間は、幸せホルモンも分泌されて健康維持につながるでしょう。

出典元:げんきな免疫プロジェクト

構成/こじへい

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