
【コウチワタルのMONO ZAKKA 探訪】
手のひらサイズで携帯できる究極の折りたたみリュック『XPAND PACK』
思えば折りたたみ式のエコバッグというものはすっかり世の中に定着したように思う。出かける際はコンパクトな形状でバッグの中やパンツのポケットに入れておき、いざ買い物をして荷物が増えた際にはさっと取り出して使用できるエコバッグの利便性を考えると普及したのも頷ける。一方で、筆者が感じる不満はエコバッグでは片手が塞がってしまう、ということだ。片手に重い荷物を持つことに対する不便さもさることながら、子育てをしていると子どもを抱っこするなど両手が塞がってしまう場面も多く、片手を使用するエコバッグでは都合が悪い。そんな悩みを解消してくれそうなのが今回紹介する『XPAND PACK』である。
同じような悩みを抱えている人は是非参考にしてもらいたい。
『XPAND PACK』とは
『XPAND PACK』は「仕掛け人101合同会社」が手がける折りたたみリュックである。2023年にクラウドファンディングサイト「Makuake」にてプロジェクトを成功させ、2024年には新しいカラーラインナップを引き下げて第2弾のプロジェクトを実行し、こちらも成功裡に終えている。今回するのはこちらの第2弾の方の製品となるが、製品の特徴自体は第1弾と2弾では大きな違いはないと認識している。
『XPAND PACK』の特徴
◆コンパクトに折りたためるからどこへでも携帯できる
この製品の最大の特徴は何と言ってもこの点に尽きるだろう。リュック本体のサイズは40cm×27cm×17cm、容量19リットルと決して小さいものではなく、一般的なリュックと同程度のサイズである。
ところが、折りたたむとそのサイズは16cm×10cm×4cmまでダウンし、専用の収納ポーチに納まったサイズは350mlのペットボトル程度のサイズとなる。
このサイズであれば旅行時のスーツケースはもちろん、普段使いのバックの中やパンツのポケットに入れておいてもほとんど気にならないので手軽に携帯することができる。収納ポーチにはバックルが付いているため、バックルを利用すればバッグの取っ手やパンツのベルト通しに引っ掛けることもでき、その点も携帯する際の自由度を増している。
折りたたむ手間がどの程度掛かるかは筆者も不安に感じていた部分であったが、5回折りたたみ後は収納ポーチに押し込めるだけでよいので思った以上に簡単な手順であることに驚かされた。
折りたたみ式のエコバッグが背負えるようになった、とイメージしてもらうのが良いだろうか。折りたたむ手間の程度は基本的にエコバッグと大差がないと思われるので、すでにそうしたエコバッグを使用している人は抵抗なくこの製品を受け入れられるのでないかと感じた。
◆拡張機能も搭載し最大で23リットル分の収納力を発揮する
先ほど紹介したようにこの製品の容量は19リットルとなっている。これだけでも普段持ち運ぶ荷物を十分カバーすると思われるが、さらに荷物が増えてしまった場合にも備えてこの製品には拡張機能が備わっている。底部に近い箇所にあるファスナーを開けると縦幅が10cm延長し、容量が追加で4リットル、つまり合計で23リットルまで拡張する。予定外の買い物で食品や土産が増えた場合にも引き続き両手を塞ぐことなく移動が可能になるわけでこれはかなり優れた機能と言える。何がすごいかと言えば、一般的なリュックではない、折りたたみ式のリュックにこの拡張機能が搭載されている点である。なお、開口部は大きく開口する仕様となっているため、例えばバスケットボール、ヘルメット、サイズのサイズが大きくかつ変形しないアイテムの収納も難なく行えるとのことだ。
また、『XPAND PACK』には両サイドにメッシュ生地ポケットが設けられており、折りたたみ傘やペットボトルを両側に収納できる仕様になっている。子育てをしていると子どもの水筒やウェットティッシュなど、頻繁に出し入れするアイテムが出てくるので、アクセスしやすいこのようなポケットの存在はとても有り難い。さらに、メインコンパートメント以外にも本体前面にもポケットが設けられており、こちらを利用して荷物の仕分けをすることも可能になっている。
◆隠れた主役?かなり便利な収納ポーチ
『XPAND PACK』には専用の収納ポーチが付属しているが、このポーチもまたよく考えられた製品となっており、筆者としてはこちらもとても気に入っている。まずはデザイン面である。このポーチ、『XPAND PACK』本体をそのままミニサイズにしたデザインになっており遊び心がきいている。
同じデザインをしているのは何も見た目の話だけではない点がこのポーチのすごいところで、例えば収納ポーチ単独でもスマホやパスポートを収納するポーチとして使用することができるし、その際はポーチ前面に設けられたポケットも活用することができる。ポーチにもバックルが設けられているため、『XPAND PACK』本体のハーネスに設置することで本体の拡張ポケットのような使用の仕方もできるだろう。ポーチ裏側を見てみるとハーネスの部分まで忠実に再現されておりバックル式を採用しているため、様々な場所に安定して取り付けることができそうだ。
『XPAND PACK』を購入するには
『XPAND PACK』の第2弾のカラーラインナップはいずれも落ち着いた色合いのネイビー、カーキ、グレー、アッシュブラックの4色となっているため、プライベートだけでなくビジネスの場面でも対応できるのでないかと感じた。なお今回紹介したのはアッシュブラックのタイプである。一般販売の予定価格は税込み7,700円。2025年3月1日時点では一般販売は未開始のため、興味をもった人は引き続き情報をチェックしてもらいたい。
■関連情報
https://www.makuake.com/project/xpandpack2/
文/Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介!