フラッグシップモデルのThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionも軽量化を実現
「次の当たり前」を提案する、モバイルノートPCのフラッグシップモデルという位置づけになる、ThinkPad X1 Carbonシリーズの最新モデルでも、1kgを切る軽量化が実現された。
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの天板カバーには、カーボンファイバーが採用されている。特徴的なのが、通常はカーボンの繊維が横方向になっているのに対し、ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionでは縦方向に変更されている点。
天板カバーを薄くすると、どうしても剛性は下がる。そのため、繊維が横方向のままだと、カバーを開け閉めする際に、故障してしまうリスクが生まれてしまう。そこで、繊維を縦方向にすることで、開け閉めの動きに強くなったとのことだ。
そのほか、ヒンジの取り付け方法を、ねじ止めから接着に変更。これにより、ヒンジに必要な体積を小さくでき、金属部品の点数を減らすことで、軽量化されている。また、底面カバーの素材が変更され、キーボードのベースプレートも軽量化されている。
内部モジュールは、メインボードが約10%軽量化、サーマルモジュールが約20%軽量化された。
新ThinkPadすべてのモデルがセルフバッテリー交換に対応
今回登場した7モデル、15構成のThinkPadシリーズは、すべてユーザーが自分でバッテリーを簡単に交換できるようになっている。また、製品によっては、ラージバッテリー、スモールバッテリーのいずれかを選択できる。
ノートPCの性質上、長年使用していると、どうしてもバッテリー性能は劣化していき、最終的には電源に接続していないとなかなか使えないレベルになってしまうこともある。バッテリーが劣化したため、ノートPCを修理に出したり、交換せざるを得なくなってしまった経験がある人もいるだろう。
バッテリーの交換には、パーツをしっかりとくぼみにはめ込む作業が必要になってくるが、突起部分に傾斜をつけることで、バッテリーの装着ミスが起こりにくい設計になっている。
また、バッテリーをあえてグレーにすることで、ネジといったパーツを落としてしまっても、気が付きやすくなっている。バッテリーに記載されているQRコードをスキャンすれば、レノボのサービスサイトが開くようになっている。
取材・文/佐藤文彦