
企業などで行なわれる健康診断以外に、自分の意思と自費で受診するのが人間ドック。中でもマストで選択したい「がん検診」の気になる中身を紹介!
前立腺がん
高齢男性の罹患率は高いので、毎年検査をした方がベター!
PSA検査でスクリーニング問題があれば専門医へ
「年齢とともに罹患率があがるのが特徴で、日本では50歳以降から検査が推奨されます。罹患率が一気に増えるのが65歳以上です」
と順天堂大学医学部附属順天堂医院の永田政義さんが語る。
前立腺がんの診断では、まずPSA検査を行なう。PSAとは前立腺特異抗原というたんぱく質分解酵素のことで、基準値を上回れば前立腺がんや前立腺肥大症、炎症が疑われて専門医を受診する。
「60歳で大丈夫でも63歳で前立腺がんと診断されるケースもあるため、毎年の検査を推奨します」
特に前立腺がんに罹患した身内がいる人は注意が必要となる。
順天堂大学医学部附
属順天堂医院 准教授
永田 政義さん
東京大学医学部卒、東京大学附属病院泌尿器科助教、国立国際医療研究センター泌尿器科医長を経て現職。泌尿器科全般、特に尿路・生殖器がん治療が専門。
DATA of 前立腺がん
PSA検査で早期発見することが重要。進行が遅いがんとはいえ、検査せずに発見が遅れて骨転移などしたステージⅣになると10年生存率は37.4%まで一気に下がる。
出典:国立がん研究センター「がん種別統計情報」を参考に編集部作成
What’s 前立腺がん検診
50歳以上1年に1回
NEWS and TOPICS
MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法
従来の前立腺針生検法では、肛門から超音波装置を挿入しつつ、針を刺して細胞を採取していた。が、これはMRIによってがんが疑われる部位を特定できるため、その部位を狙った生検が可能。2022年から保険適応となった前立腺生検の最新技術だ。
取材・文/竹村元一郎 イラスト/macco、川崎敏郎 編集/寺田剛治
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