ファミリーカーとしてベストなクルマ
高速に乗り、アクセルを踏み込むと1.5Lガソリンターボは始動するが、アクセルをちょっと緩めると、すぐEV走行になる。エンジンとモーターの切り替えや同時運転では、何度か機械的なショックが発生したが、これは初期生産車だけの問題のようだ。
新型「パサート」はプラグイン・ハイブリッドの他にFFガソリンマイルドハイブリッドと4WDディーゼルを選べる。その中で、プラグイン・ハイブリッドをとりあげたのは車両価格だ。試乗した「Rライン」は679万4000円。シリーズで最も高額だ。しかしプラグイン・ハイブリッドはクリーンエネルギー自動車導入促進補助金が55万円出る。ディール4WDよりも安くなる。
街中中心で乗るなら、プラグイン・ハイブリッド。高速走行や長距離ドライブが好きな人はディーゼル4WDを勧めたい。価格で乗るならガソリンのマイルドハイブリッドの524万8000円。このベースモデルでも安全性なら最新の運転支援システム20項目を標準装備し、アンビエントライト等の上級装備も標準になっている。
大きくなったボディは後席の居住性も向上、ファミリーカーとしてベストなクルマに仕上がった。
■関連情報
https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/passat.html
文/石川真禧照 撮影/萩原文博