
「シビック」シリーズは1972年にコンパクト3ドアハッチバックが登場した。以来、今日まで世の中の動きに合わせた「シビック」をホンダは造り続けてきた。最新モデルは2021年に発表した11代目にあたるモデルで、5ドアのファストバックモデル。海外での販売を重視したことで、全長は4.5mだが、全幅は1.8mというサイズだ。発売当初は直4、1.5Lのガソリンターボ+CVTと6速MTだけだったが、2022年に2.0Lエンジン+ハイブリッドユニットを組み合わせたe:HEVとスポーツモデルの「タイプR」を追加。この時に6速MT車はカタログから落とされた。
6速MT車が復活!
しかし、それまでも6速MTは「シビック」の販売台数の35%以上を占めていたので、存続を望む声は強かったようだ。そして2024年9月にフロントマスクを変更するマイナーチェンジを実施したのを機に6速MT車が復活。
しかも単にMTを搭載しただけではなく、「RS」というグレードに独立させての復活となった。「RS」はかつてロードセーリングという名称の頭文字をとった走りのモデルだ。
今回の「RS」もスペックを見ると、減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で制御するレブマッチシステムを採用。素早いシフトダウンにも対応するメカだ。フライホイールも30%慣性モーメントを低減した軽量タイプを採用し、軽快なシフトチェンジを楽しめる設定とした。
ブレーキもフロントのディスクローターを大径化した専用品を装着、ドライバーの意志にに応じる働きが期待できるようになった。コントロール性も向上している。ドライブモードスイッチもインディビデュアル/スポーツ/ノーマル/エコで走りの幅は拡がった。