
スマホが発熱すると、誤動作やバッテリーの故障に繋がる可能性があるため注意が必要だ。この記事では、スマホ冷却をすべき場面やおすすめの冷却シート、冷却ファンを紹介する。
目次
スマホが発熱した際は、専用の冷却シートや冷却ファンなどのグッズを利用するという対策方法がある。スマホを使った長時間の動画視聴やアプリゲームの利用、充電しながらのスマホの利用など、発熱が起こりやすい場面におすすめだ。
この記事では、スマホを冷却すべき場面と、おすすめの冷却グッズを紹介する。昨今では、オンラインショップだけでなく、100均や家電量販店でも見かけるようになったスマホの冷却グッズ。「どれを買えば良いのかわからない」という人は、ぜひ参考にしてほしい。
スマホ冷却をするべき場面4つ
冷却シートや冷却ファンは、物理的にスマホを冷却することで、発熱したスマホの温度を下げる効果が期待される。ここでは、スマホを冷却すべき場面を4つのパターンに分けて紹介しよう。
■スマホゲームで長時間遊ぶとき
スマホゲームの中でもオンラインゲームはスマホに負荷がかかりやすく、発熱の原因となりやすい。特に昨今のスマホゲームは、グラフィック技術を惜しみなく利用した美しいビジュアルの作品が増え、スマホの発熱が気になるユーザーも多いはずだ。
短時間の動作なら熱はそれほど気にならないが、長時間スマホゲームで遊んでいると、心配になるほどスマホが熱くなることがある。そのような時はスマホの冷却グッズを試してほしい。
■高画質動画を長時間鑑賞するとき
フルHDや4K画質の動画が当たり前になりつつある昨今。高画質であるほど画面越しに伝わる質感はよりリアルになるが、その分映像処理の際にかかるスマホへの負担は大きい。
スマホは処理に負担がかかると発熱を起こしやすいため、高画質動画を長時間鑑賞するような場面では、冷却グッズの利用がおすすめだ。
■充電しながらスマホを使うとき
スマホに限らず、そもそもバッテリーは充電時に熱を持ちやすい性質がある。このため、充電しながらスマホを使うと充放電を繰り返すことになり、よりバッテリーに負荷がかかる。
さらに、アプリを処理する負荷が加わることで、スマホの発熱に拍車がかかってしまうわけだ。充電時はできるだけスマホを利用しないのが望ましいが、難しい時は冷却グッズを利用すると良いだろう。
■炎天下でスマホが熱を持ったとき
炎天下で室内外の気温が高い場面ではスマホの放熱が難しく、熱がこもりやすくなる。iPhoneユーザーの場合は、このような場面で「高温注意」の画面表示を見たことがある人もいるのではないだろうか。
炎天下でスマホが熱を持ったときは、冷却シートや冷却ファンを利用することで、放熱をサポートする効果が期待できるだろう。
熱がスマホに及ぼす影響
iPhoneで「高温注意」と画面表示するシステムがあるくらいなので、熱がスマホに悪影響であることは間違いない。もちろん、同じ精密機器であるAndroid端末も同様だ。具体的に、熱がスマホにどのような影響を及ぼすのかを解説する。
■スマホの動作が遅くなる
スマホが発熱すると動作が遅くなることがある。さらにスマホの温度が上昇したまま放置すると、画面がフリーズしてしまうことも。
スマホの発熱は処理に負担がかかった場合に起こりやすいため、パフォーマンスの制御によって熱を下げようとしていることが考えられる。
最悪の場合は熱によって部品が故障し、データが失われてしまう可能性もあるため注意しよう。
■バッテリーが劣化する
スマホのバッテリーは熱に弱い。このため、スマホの発熱を放置すると通常よりもバッテリーの劣化を早めてしまう可能性がある。バッテリーが劣化すると、当然ながら充電の持ちは悪くなってしまうため、スマホが発熱したら速やかに対処したいところだ。
スマホの高温状態が続くと、バッテリーが膨張したり、バッテリーの膨張によってスマホ本体のカバーが破損したりする可能性も懸念される。
スマホ冷却グッズの種類は?おすすめグッズも紹介
スマホ冷却グッズにはいくつかの種類がある。代表的な形は「冷却ファンタイプ」と「冷却シートタイプ」の2種類だ。今回は、これら2種類のスマホ冷却グッズの特徴と、おすすめの商品を紹介しよう。
■冷却ファンタイプ
冷却ファンタイプは、グッズ本体に搭載されたファンでスマホの熱を吸収し、その空気を外側に送ることでスマホの熱を下げる仕組みだ。昨今増えているのは「ペルチェ素子」という半導体を取り入れた冷却グッズ。ペルチェ素子は、効率良く吸熱と排熱が行えることから、パソコンや冷蔵庫など、排熱が必要な多くの家電に採用されている。
おすすめのスマホ冷却ファンとして、「エレコム P-CLPL01シリーズ」を紹介しよう。同製品は、先述したペルチェ素子を採用したファインタイプの冷却グッズだ。エレコム社の試験結果によれば、最高-18℃の冷却効果を発揮し、スマホの熱上昇を防ぐ。
スマホ側面を挟み込む形状で、約65mm~85mmの幅まで対応。スマホケースを付けたままでも利用しやすくなっている。
■冷却シートタイプ
冷却シートタイプは、電源不要で手軽に使える冷却グッズだ。冷却効果はペルチェ式のクーラーや冷却ファンには劣るものの、薄型で場所を選ばず利用できるのがメリット。スマホ用の冷却シートは、ただ冷たい板を貼るわけではない。きちんと設計された製品は、内部に蓄熱と放熱が可能な素材を取り入れることで、-数℃の冷却効果が期待できる。
おすすめの冷却シートとして「トリニティ株式会社 スマ冷え」を紹介する。同製品は、液化した内部のカプセルが熱を吸収し、蓄えた熱を放出。冷却後は内部のカプセルが固体へ戻り、スマホが発熱する度に再利用できる仕組みだ。0.9mmと非常に薄型で携帯性に優れている。持ち運んで使いたい人におすすめしたい。
スマホの冷却に関するQ&A
スマホの冷却に関するよくある質問をいくつかピックアップした。気になる項目があれば参考にしてほしい。
■スマホ冷却グッズは100均で買える?
SNSの投稿を調べてみたところ、ダイソー、キャンドゥ、セリアで過去にコントローラータイプや、小型タイプのスマホ冷却ファンを購入したとの口コミが確認できた。しかし、2025年3月時点で、現在も販売しているという情報は確認できていない。気になる人は近くのショップに問い合わせてみよう。
■スマホ冷却グッズは家電量販店で買える?
商品のラインナップは店舗によって異なるが、家電量販店でもスマホ冷却グッズが購入可能だ。
また、ケーズデンキやヤマダ電機のオンラインショップでは、記事の中で紹介した「エレコム P-CLPL01シリーズ」と「トリニティ株式会社 スマ冷え」のどちらも販売中であることが確認できている。近くに家電量販店がない場合は、オンラインショップを利用するのもおすすめだ。
■アルミホイルやアルミ板はスマホを冷却できる?
アルミ素材はスマホ冷却グッズにもしばしば採用されていることから、スマホの冷却に役立っていることが伺える。しかし、キッチンに置いてあるようなペラペラのアルミホイルだけで、スマホの熱が下がるという情報は確認できていない。
アルミ板を使用したスマホケースであれば、冷却グッズとして販売されている。冷却シートのように手軽に使えるので、好みに合わせて使用してみるのも良いだろう。
■無料の冷却アプリは本当にスマホを冷却できる?
スマホ冷却アプリの仕組みは、主に不要なアプリやタスクの終了、処理の負担となっているアプリの検出、キャッシュの削除などによって、処理の負担を軽減するというものだ。このため、処理を軽くするという意味では、一定の効果は期待できるだろう。
しかし、無料のアプリにはウイルスなどの危険が潜んでいることもある。iPhoneとAndroidには、それぞれキャッシュを削除したり、しばらく使用していないアプリを提案してくれたりする機能が備わっているため、このようなデバイスケア機能を活用する方法をおすすめしたい。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部