
心機一転して新たなことを始めたくなる春。趣味などの自分磨きはもちろん、物価高を背景に金銭面で生活を見直そうと考える人も多いのではないだろうか。
生活者と社会の生活満足度向上に資する研究・発信を行うくふう生活者総合研究所は、2025年の春(新年度)に始めたいことについての調査を実施したので、結果をお伝えしよう。
2025年春に「始めたいこと」とくに関心が高い分野は「健康」と「お金」
2025年の春に始めたいことがあるかとたずねたところ、「始めたいことがある」(35.2%)、「なんとなく考えていることがある」(32.7%)の回答が約7割にのぼり、新年度に新しい取り組みを考えている人が多いことがわかった。
分野別には、「健康」に関する新たな取り組みを始めたいと思っている人が最も多く(52.5%)、続いて「お金」(45.9%)が関心が高いことがわかる。
毎日の暮らしに関する「環境・生活」(31.5%)、「仕事・キャリア」(30.5%)、「学び」(29.2%)、「趣味・習い事」(28.0%)はいずれも約3割と僅差で並んだ。
最も始めたいことが「健康」分野にあると回答した人に具体的に聞いたところ、「ウォーキング」(47.0%)、「食生活の改善」(45.3%)を始めたいという回答が共に約5割で、他と比べて圧倒的に多い結果に。
1位の「ウォーキング」、3位の「体重・体脂肪などの記録」(32.5%)など、近年はスマートフォンやスマートウォッチで運動や体の状態を簡単に記録・管理することができるようになっていることも取り組みのサポートになりそうだ。
「お金」の分野では、「節約・貯蓄」(77.0%)を挙げた人が最も多く、「投資」(48.3%)、家計簿をつけるなどの「家計管理」(41.0%)が続く。近年取り組む人が多い「ポイ活」(18.8%)、「スキマバイト」(7.3%)も一定数の回答があった。
現在の野菜高騰、長期的なコメの価格高、春からのさらなる値上げなど、生活者の家計防衛意識の高さがうかがえる結果といえそうだ。
家計管理については、くふうカンパニーが運営する家計簿サービス「Zaim」においても、4月は年始の1月に続いて新規ユーザー数が増える傾向にある。
趣味などの自分磨きだけでなく、日々の暮らしを守り、少しでも快適に過ごすための取り組みに関心が高い生活者が多いことがわかる結果となった。
調査概要
調査テーマ:「2025年の春(新年度)に始めたいこと」について
調査エリア:全国
調査対象者:チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー、家計簿サービス「Zaim」ユーザー合計2,310名(20代以下、30代、40代、50代、60代、70代以上各385名)
調査期間:2025年3月5日(水)〜3月7日(金)
調査方法:インターネットによる調査
関連情報
https://kufu.co.jp/
構成/Ara