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アポロ11号の月面着陸で使用されたコンピュータを再現したApollo Instrumentsのユニークな腕時計「The DSKY Moonwatch」

2025.03.21

英国のスタートアップ企業であるApollo Instrumentsは、アポロ計画の遺産と最先端テクノロジーを融合させた革新的な腕時計「The DSKY(Display and Keyboard)Moonwatch」を日本市場で発売すると発表した。日本市場における発売日や価格などについては現在のところ未発表。なお、公式サイトでの販売価格は659ポンドとなっている。

動詞と名詞のコードを使用することで、時計の時刻、日付、アラーム、ストップウォッチ、GPSナビゲーション機能を調整できる!

「DSKY Moonwatch」は、人類史上最大の冒険であるアポロ11号の月面着陸へ敬意を表し、常識の枠を超えて夢を追い求める人々のために作られた腕時計。その理念はすでにNASAの関係者やシリコンバレーの先見者たちの共感を得ており、時計の真の価値と独自性が高く評価されているという。

NASAのアポロ宇宙船が月に向けて打ち上げられた際、ブリーフケースほどの大きさの2台のコンピュータが搭載されていた。当時、これらのコンピュータは通常、数部屋分の広さを必要とするサイズだった。しかし、これらのコンパクトなデバイスは、小型でありながらも、地球から月までの宇宙飛行士を誘導するのに十分な処理能力とメモリを備えていた。

それから55年、Apollo Instrumentsは、このアポロ誘導コンピュータ(以下「AGC」)をさらに小型化し、腕時計サイズに縮小することに成功。宇宙飛行士が司令船と月着陸船で使用していた、DSKY(「ディスキー」)の愛称で呼ばれるこのディスプレイとキーボードシステムを腕に装着できるようになった。しかも、「DSKY Moonwatch」は単なる時計ではなく、アポロ計画の宇宙飛行士たちと同じように操作できるという。

アポロ計画の宇宙飛行士とAGCとのインタラクションは、その小型化と同様に画期的なものだった。MITは、当時のコンピュータにおいて一般的だった数千ものパンチカードや、多数のスイッチとライトの代わりに、ユーザーが動詞と名詞のコードを入力することでルーティンを実行できる初期のディスプレイとキーボードシステムを開発した。

現代コンピュータの操作に慣れている人にとって、AGCの手法は理解するのが難しいように思えるかもしれないが、基本的に「動詞」は実行するアクションを、「名詞」は操作対象となるデータを定義。「DSKY Moonwatch」では、動詞と名詞のコードを使用することで、時計の時刻、日付、アラーム、ストップウォッチ、GPSナビゲーション機能を調整でき、本格的なDSKY体験を可能にする。

なお、「DSKY Moonwatch」は、5年以上もの歳月をかけて開発されたとのこと。そんな長期間の時間をかけ、アポロ11号月着陸船に搭載されていたDSKYを4.6:1の縮尺で再現し、フォントやバックライトの色合いまで忠実に再現した。

また、素材の品質と精密な製造技術にこだわっているのも特徴で、軍用グレードのセラミックコーティングを施した頑丈な316Lステンレススチール製ケースと、本場イタリア製のナッパレザーストラップを採用している。

製品情報
https://apollo-instruments.com/

構成/立原尚子

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