
“奇跡のアラ還”と知られる君島十和子さんの、自身初となるレシピ本『君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」』(主婦の友社)が発売されました。SNSのクッキングライブで発信したものをまとめた一冊です。
腸活レシピを10年以上続けていることで、美容面はもちろん、健康的にポジティブに過ごせていることを実感していると君島さんは言います。美容面も健康面も気になる「SecondStage」読者のために、特別にお話を伺いました。君島さんおすすめの腸活レシピの一部もご紹介します。
腸と脳はつながっていることを実感。腸活ごはんでメンタルも安定
―――今回のレシピ本は、インスタグラムのクッキングライブがきっかけだそうですね。美容研究家である君島さんがお料理を紹介するというのが、とても興味深く感じました。
美と健康は車の両輪です。健やかな美しさを実現するためには「腸活」が欠かせないことは、私自身が実感しています。そこで、私が取り入れている腸活ごはんの紹介を月1回、SNSのクッキングライブとして始めたのですが、とても好評で。「過去のあのレシピをもう一度見たい」「これまでのレシピをまとめてほしい」などのお声をいただくようになり、初めてレシピ本を発売することになったのです。クッキングライブで人気だったレシピはもちろん、私が日常的に取り入れているレシピなども紹介しています。
―――君島さんが「腸活」を取り入れるきっかけについて教えてください。
肌トラブルが多かった20代の頃、「おなかの調子がととのっている人は肌がきれい」と聞き、ヨーグルトを食べるようにしていました。まだ「腸活」という言葉はありませんでしたが、腸活のはしりですよね。その後、子どものバレエの発表会や試験の前になると、おなかの調子が悪くなり、メンタルが腸に影響しているんだと気づき、いろいろ勉強をしました。
腸を整えるために必要なのは、やはり日々の食事。腸によい食生活を続ける中で、肌の調子がよいだけではなく、免疫力が高まり、メンタルが安定したことに私自身が驚いています。腸と脳が互いに影響を及ぼし合っている「脳腸相関」を実感しました。だからこそ、健やかに美しくなりたい女性たちに、改めて「腸活」の必要性をお伝えしたいのです。
―――美容に関するライブは数多くのご経験がありますが、リアルタイムで、しかもご自宅のキッチンでお料理をしながら配信するのは大変だったのでは?
最初も今も失敗ばかりですよ(笑)。でも、リアルタイムで見ていらっしゃる方々が「十和子さん、それ、大丈夫?」とか「〇〇を入れ忘れている!」など、コメントをくださるのが楽しくて。私の知らないことを教えてくださったり、私も勉強になっているんです。美容の紹介とは違う緊張感とやりがいがありますね。
クッキングライブを始めて驚いたのが、美容にはあまり興味のない方々も視聴してくださっていること。「腸活」というキーワードに興味を持ってくれたのだと思います。健康と美容はつながっているものだから、私のクッキングライブを通じて健やかに美しく、楽しく生きることを考えていただけるきっかけになったらうれしいですね。
家族みんなが満足できる料理が、腸活を無理なく続けるコツ
―――今回、手軽な副菜からボリューミーな主食・主菜まで40品以上紹介されています。どれも健康レシピとは思えないほどおいしそうですね。
そうなんです。健康レシピというとどうしても質素なイメージで、男性には不評だったりしますよね。だから、ヘルシーだけど家族みんなが満足できるレシピを心掛けました。男性もおなかいっぱいになるうえ、知らず知らずのうちに腸活できてしまうんです。おすすめは、「簡単腸活餃子」。本当に簡単なのに、おいしくて、男性にも好評です。
「腸活」というとなんだかめんどくさそう、難しそう…と感じている人には、まずは「腸活五色納豆」や「キャベツとクレソンのコールスロー」をおすすめしています。どちらも材料を切って和えるだけ。とくに「腸活五色納豆」は、ごはんやそうめんにのせるなどアレンジも効く万能レシピです。
―――10年以上、腸活レシピを続けていらっしゃいますが、“続ける”コツを教えていただけますか?
まず、「手に入れやすい食材」で「簡単」に作れること、そして何より「おいしいこと」です。この3つは続けるためには絶対に欠かせません。健康のために、と作る本人だけが満足しても、家族に喜ばれなかったら続きませんよね。あと、忙しい毎日の中で凝った料理を作るのも大変です。野菜やお肉、魚など冷蔵庫にあるものでパパっと作れるのが続けるコツ。そこに納豆やキムチ、ヨーグルト、甘酒などの発酵食品をプラスするだけで腸活ごはんになるんです。
―――腸活レシピを心掛けてから、ご家族にも変化は生まれましたか?
風邪を引きにくくなったなど、明らかに体調をくずさなくなったと感じています。あと、アレルギー症状が抑えられてお肌のトラブルがなくなり、いつも安定した良い状態の肌をキープできているようです。