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味覚が失われる衝撃を実感!がん治療による味覚障害を疑似体験する「味の変わるレストラン」

2025.03.23

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

抗がん剤により患者が経験する症状のひとつに「味覚障害」がある。料理の味が苦くなったり、甘くなったり、味がしなくなったりと味覚に変化が生じ、食生活が一変してしまう可能性もあるという。

アフラック生命は、保障と相談サポートで「あなたによりそうがん保険 ミライト」(以下「ミライト」)の発売にあわせて、がんによる味覚変化を再現した“味の変わるメニュー”を試食する疑似体験により、がんについて理解を深めるきっかけを提供するイベント「味の変わるレストラン」を実施した。

抗がん剤治療を行う約7割のがん患者が直面する「味覚の変化」

本イベントは「味の変わる生ハム」「味の変わるパスタ」「味の変わるハンバーグ」を試食したのち、自らもがんの闘病を経験した、ラ・ベットラ・ダ・オチアイ オーナーシェフ・落合務氏が手掛けた全4品の特別コース料理を味わうという内容。

イベントに先駆けて開催された発表会では、落合シェフが闘病生活やがん保険の重要性について体験談を語った。

落合シェフは2021年3月に悪性リンパ腫のステージ4と診断され、治療の結果、同年11月に寛解となったが、昨年再発し半年近く入院生活を送った。

「抗がん剤治療を受けているときは、病院食でも『味付けをしていないのか?』と思うぐらい、味を感じないことがありました。

一度目の罹患の時は、抗がん剤の治療を終えて退院してから、あれも、これも食べたいと自分で作ったのですが、妻に食べさせたところ『しょっぱすぎてとてもじゃないが食べられない』と。自分ではちょうど良い味付けで作ったつもりでしたが、塩味を感じにくくなっていたらしく、かなり塩を入れてしまったんですね。

今回のイベントが『味の変わるレストラン』と聞いて、日によって味が変わるんじゃ、レストランとしてはまずいだろうと思いましたが(笑)、内容を詳しく伺って、僕自身もがん治療で味が変わるという体験をしたので、がんの啓蒙活動に少しでもお役に立てればとイベントに参画させていただきました」(落合シェフ)

抗がん剤の治療では、髪が抜ける、発熱といった健康にかかわる副作用が注目されるが、近年の抗がん剤はかなり進歩しており、仕事や日常生活を続けながら治療を続ける患者も増えてくる中、「味覚障害」がよりクローズアップされている。

味覚障害にフォーカスをした調査では、抗がん剤治療を受けた患者の約7割が味覚の変化を訴えているとされ、口腔乾燥や粘膜炎など長期にわたる抗がん剤の治療と味覚障害と関連があると報告されている。

国立がん研究センター中央病院 消化管内科 加藤健氏は、抗がん剤治療と味覚変化についてこう話す。

「当院で行った患者さんへのアンケート調査では、味が濃く感じる、逆に薄く感じるなど今までと味が違うという方も多く、1割ほどは味が感じないとい方もいました。食事をしてもおいしくないと感じると訴える方も4割ほどいました。具体的には、ご飯がまるで砂を噛んでいるようでおいしくないとか、水が甘く感じるとか、醤油を苦く感じると訴える方もいますね。

患者さん自身が味覚の変化を抗がん剤の影響だと気づいていないケースが多く、7割という数字も低く見積もられていて、実際にはもっと多くの患者さんが感じていると思われます。味覚の変化に関しては病院側でサポートしたり、患者さんのご家族にもアプローチしていく必要があると思います。

抗がん剤や、サポーティブケア(支持療法)の進歩によって、がんの進行を抑えながら日常生活を送る方も多くいますが、味覚変化が長期にわたって起こってしまうと、友人から食事の誘いを受けても、おいしく感じなかったらどうしよう、食べるのが遅くて迷惑をかけてしまうなど、前向きになれず、日常生活に少しずつ影響していくようになります。

がん治療を行いながら仕事をしている同僚が職場にいるというケースがあるかもしれません。味覚障害は医療が進化することによって伴う副作用ですので、がんを体験していない方々にも、どんな症状が起こるのか、今回のイベントを通じて認知していただけるきっかけになったら良いと思っています」(加藤氏)

落合シェフは二度のがん治療でかかった医療費についても言及。特に二度目の治療で用いられた「CAR-T療法」は非常に高額で、保険適用でなければ治療が受けられなかったと話す。

「PRでもなんでもなく、がん保険は入ったほうがいいと断言します。もし保険に入ってなかったら、えらいことになったなと思いましたよ。僕はがんにかかる8年くらい前にがん保険に入りました。僕がいい加減な性格だとわかっていた妻に『がん保険、入っていなかったっけ?』と念押しされて慌てて入ったんですが、今思うと本当に妻に大感謝ですよ。

二度目の治療の時に『CAR-T療法』を行ったんですが、費用はびっくりする金額です。家が買えるくらいの額ですから、自費じゃとても払えないですが保険が適用されたんです。保険に入ってなかったら今ごろはどうなっていたかと。こうしてみなさんの前でお話をしたり、鍋を振ることもできなかったかもしれません。

そのくらいがん治療にはびっくりするほどお金がかかるということです。本当に保険は大事だなって改めて思いました。別にどこの保険にしてもいいんですけど(笑)、すみません、アフラックですね、アフラックのがん保険。みなさんにもぜひ、お勧めいたします」(落合氏)

3月17日に新発売されたアフラックのがん保険「ミライト」は、治療中だけではなく、治療前から治療後の生活にいたるまで、幅広く保障を強化した商品。加えて「アフラックのよりそうがん相談サポート」を通して、時間の経過と共に変化していくがんに関する不安や悩みを支援する。

「がんのフェーズが移り変わるたびに悩みは存在しますし、個々のケースによっても異なるため、がん患者のみなさまは様々な悩みを抱えながらがん治療を行っています。こういった悩みの一つ一つにしっかりと向き合って答えていく商品が『ミライト』です。日常生活を送りながらガン治療を行う今のがん治療の中で、こうした悩みに寄り添うことがもっとも必要なのではないかと考えています」(アフラック生命保険株式会社 がんブランドトライブ がんマーケティングスクワッド プロダクトオーナー 松宮健太氏)

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