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大阪・関西万博のキャッシュレス決済サービス「ミャクペ!」は大阪以外でも使えるのか試してみた

2025.03.24

大阪万博の開催が近づいている。

その大阪万博は、独自のキャッシュレス決済サービス『ミャクペ!』(以下ミャクぺ)というものを用意している。詳しい仕組みは後述するが、何と来年までの期間限定のサービスである。が、それ以前にこのミャクペは大阪万博のためのものであるから、大阪以外の地域では使い道がないのでは……?

というわけで、静岡県民の筆者が敢えてミャクペをダウンロードし、利用してみた。

銀行口座、クレカからのチャージに対応

「ミャクペをダウンロードする」という表現は、実はあまり正確ではない。

というのも、ミャクペとは『EXPO2025デジタルウォレット』の一機能だからだ。『ミャクペ』という名の独立したアプリが存在するわけではない。

が、同時にミャクペはEXPO2025デジタルウォレットの中核的機能であり、事実上の主役である。

ミャクペはチャージ式のタッチ決済対応サービスで、これに登録するとVisa/iDブランドが付与されたバーチャルカードが発行される。QRコードをスマホカメラで読み込む方式の決済も可能だが、ミャクペにとってはVisaタッチ決済が最も重きを成す部分である。

チャージ方法は3種類、銀行口座からの入金とクレジットカードからの入金、そしてギフトを利用することによる入金である。紐付け可能の銀行口座は、都市銀行の他にも全国の地銀・信金に対応している。クレカからのチャージは、VJAグループ発行のVisa、Mastercardであれば手数料は無料だが、そうでなければ1回につき220円かかってしまう。これは高い!

が、ミャクぺにはチャージすればするほど経験値が貯まる『ミャクミャクリワードプログラム』というものが用意され、到達ステータス毎のプレゼントや特典がある。上位ステータス到達者にはシグネチャーパビリオンの8人のプロデューサーがパビリオン案内する特典や、特定のイベントでの優先席確保といった特典も。

大阪以外での利用も問題なし!

が、この記事で注目するのは「万博会場以外での利用」である。

結論から言うと、利用自体に特段不自由な点は見当たらない。

ミャクぺ自体がVisaのタッチ決済に対応したバーチャルカードになっていて、それ故に実質的にはクレカと同様の使い勝手が確保されている。とりあえず高額のチャージをしておいて、来年までに少しずつ利用する……という発想もアリだろう。もちろん、Visaブランドが付与されているおかげでミャクぺを海外で活用することもできる。

問題は、このミャクぺが期間限定の決済サービスという点である。

ミャクぺの公式サイトによると、

ミャクぺ!の有効期限は2026年1月13日(火)になります。有効期限を過ぎると、ミャクぺ!残高が残っていてもご利用、払い戻しともにできませんので、あらかじめご了承ください。

という説明が記載されている。これはのちのちトラブルが起きるのではないか? と邪推してしまうが(有効期限を過ぎてから払い戻しを要求するユーザーが必ず出てくるだろう)、ともかくこのあたりに気をつけてチャージを実施したい。

「バーチャルカードに関する啓蒙」をなぜしない?

筆者がミャクぺに対して今からでも行うべき施策を提言するとしたら、「バーチャルカードに関する一般大衆への啓蒙活動」である。

ミャクぺがVisaブランドのバーチャルカードの存在を前提にしているサービスであるならば、「バーチャルカードって何?」と首を捻っている多くの人々に手を差し伸べるものであるべきだ。

残念ながら、バーチャルカードには誤解がつきまとうようになってしまった。そのきっかけは、バーチャルカードを作成した中学生が特殊詐欺の被害に遭ってしまった事件だ。

「バーチャルカードは未成年でも作れるクレカ」

そのような誤解が発生している。もちろん、バーチャルカードはクレカと同義ではなく、あくまでもモノとしてのカードの一形態に過ぎない。そして、物理的なカードが発行されないバーチャルカードは「申請完了から即座にカードを利用できる」という大きな長所が存在し、しかもカードをスマホに収納することが前提のためセキュリティー性にも優れている。

そうしたことを、なぜ積極的に啓蒙しないのか。筆者はこのあたりに、極めて大きな不満を持っている。

大阪万博は成功するか?

大阪万博が成功するか否かが、今の時点の筆者には分かりかねる。

が、ネットとSNSが世界の隅々まで普及した現代において、「下馬評は良くなかったが蓋を開けてみれば大好評」という現象がよく見受けられるようになった。「目の前のものを撮影して公開し、それが拡散される」というネットの根本的な仕組みは、僅か数日前の記憶すらも搔き消してしまう。ネットの力が「蓋を開けてみれば」の落差をより大きくした、と表現するべきか。

もしかしたら、これから有名人かインフルエンサーが「ミャクぺのお得な使い方」を拡散して話題になる……ということも考えられる。

【参考】
ミャクぺ!
ミャクペ!ご利用上の注意事項

文/澤田真一

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