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VHSビデオの寿命は20年!?思い出がつまった動画が消える前にやっておくべきこと

2025.03.20

衝撃だった事実がある。それは、20年くらい前のVHSビデオの動画データが「消えるかもしれない」と囁かれていることだ。

VHSビデオの動画データが消えるって?

これは、カメラのキタムラへの電話取材でわかったことなのだが、そんなカメラのキタムラでは「思い出レスキュー」サービスでビデオのダビングをしていると聞いた。たとえば、VHSビデオや8mmフィルムをDVDにダビングできるもの。

https://www.kitamura-print.com/data_conversion/

https://www.kitamura-print.com/data_conversion/#menu

店舗受付では60分までは税込1,780円~、ネット受付では1本あたり税込2,200円で行ってくれるサービスだが、現在、人気が高く、店頭受付の納期は約3ヶ月待ちなのだという。

筆者の個人的な意見だが、「まあ、VHSビデオは機械もなくなっているしダビングの需要はあるよね……」とは思っていた。だが、見ることができる機械があったとしてもデータが“いつの間にか消えている”事例があるだなんて!これは、淡く幸せな思い出が消えてしまうのと同じこと。老後に若かりし頃の動画を見て「あの頃はよかったね」なんて笑顔になれないじゃないか!!

そんな際、ちょうど、カメラのキタムラ、広報の佐藤さんに電話でお話できる機会があったため、気になることもあわせて聞いてみた。

「思い出レスキュー」のビデオのダビングについて親切に教えてくれた!

@DIMEで記事化したいと申し出た際、電話を取った相手から「広報担当者から電話があるかもしれないし、ないかもしれない」と言われ、取材ができない雰囲気を感じ取ってしまった筆者。「小学館の雑誌なので、どうぞよろしくお願いします」と小学館の知名度を出してしまった……。折り返しの電話をくれた相手はとてもやさしい人で、取材OKしていただけました(よかったよかった)。

「思い出レスキュー」のビデオのダビングに興味を持っていただいてありがとうございます。少し前にテレビ取材を受けたので、それを知って電話をかけていただいたんでしょうか?

――ええと……いや……、テレビ放送は拝見していないので、把握していなくて申し訳ないんですが……(テレビ取材があったことを知らなかった筆者、最初から失礼な態度を取ってしまって反省)

――「思い出レスキュー」のビデオのダビングサービスが人気だと伺い、取材させていただけたらと思いました。

はい、「思い出レスキュー」のビデオのダビングサービスは、前年と比較すると、今年は受注件数が2ケタ以上の伸びを記録しています。テレビ取材による影響もあるかもしれませんが、「動画が見られなくなってしまう」と危機感を持った方が持ち込んでくださっているからかもしれません。

――「思い出レスキューサービス」はVHSビデオのデータを他のDVDにダビングするサービスですよね?

はい、一番人気はVHSビデオのデータをDVDなどにダビングするサービスですが、スマホの写真や動画をDVDに保存したり、ネガや写真プリントをDVDにデータ保存したりするサービスもございます。お客様のニーズに合わせて対応しています。

人気のあるVHSビデオのデータをDVDにダビングするサービスでは、現状の納期が約3ヶ月待ちの状態です。

――えっ?3ヶ月ですか!

はい、納期については、ダビングする本数やテープの状態により前後する場合がありますが、約3ヵ月をいただいております。テープの状態により補修作業が必要な場合はさらに納期がかかります。

というのも、VHSビデオの保存状態によってはそのままダビングできない可能性も高く、修復作業が必要なことがあるんですね。

ユネスコが「マグネティック・テープ・アラート」を発表しています。この「マグネティック・テープ・アラート」では、磁器テープは20年くらいの寿命があると言われ、現在40歳の人であれば20歳、50歳の人であれば30歳のころに撮影したVHSは見ることができなくなってしまう危険性があるということなんです。

――え?そうなんですか?

VHSビデオは現在だと機械がないので、保有していても見ることができないから他メディアにダビングしたいとご持参いただける人も増えていますが、それだけではありません。ご持参いただいたVHSでも、断線やカビで一部見えなかったり、まったく見えないものもございます。

――そうなると持ち込んでも見えない思い出の動画もあるということですね……。

そうです。VHSビデオは劣化してしまうため、まずは預かってテープの状態を拝見して、そこから補修作業を行うこともあります。

でも、「それでも思い出の動画を見たい」と思う人が増えているようです。

店頭とネットで流れや料金が違います。店頭では、お客様からVHSビデオなどをお預かりしてダビング。もし、ネットからだと箱をお客様に郵送して返送してもらい、そこからダビングします。

お預かりしてから内容を拝見して、DVDなどにダビングしますが、その間に補修作業を行うこともあり、現在のところ店頭受付の納期は約3ヶ月待ちです。

もしかして動画を見ることができない?

簡単な電話インタビューだったが、思うところはいろいろあった。

@DIME読者で50代だと、子どもが成人式や結婚式を迎えたりする頃かもしれない。成人式に我が子の小さい頃の動画を一緒に見ながら酒を酌み交わしたい夢が、「マグネティック・テープ・アラート」でデータが消えてしまっていたら……。それは夢のままで終わってしまう可能性がある。また、我が子の結婚式に提供しようと思っていた、乳幼児だったころのなつかしい動画なども見ることができないこともありえる。

40代なら20年前は20代。自分たちの結婚式の動画は、今でも見ることができるのか……。そして、老後に「そんな時代もあったね」と夫婦揃っていつか話せる日が来るのか来ないのか……。

それもこれも考えてしまうのは、“磁器テープの寿命はおよそ20年”だから。昔の動画を見たいと思って再生できないかもしれないと想像するだけで切なくなってしまう。

そのため、「見たい動画は、今でも映像として残っているのか」を再確認しておかなくてはいけない。思い出だけでなく動画でもきちんと残しておきたい人は多いだろうから。

文/谷口久美子

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