
ドライバーの休憩場所としてだけではなく、その場所ならではのメニューを楽しめるグルメスポットとしても利用される「サービスエリア」。全国各地には様々なサービスエリアがあるが、その中で、もっとも人気のSAはいったいどこか?
パーク24はこのほど、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員5244名を対象に実施した「サービスエリア」に関するアンケート結果を発表した。
サービスエリアの利用目的は、大多数が「休憩」、「給油」は2割以下
サービスエリアの利用目的は、「休憩」が98%と圧倒的で、次いで「食事」(58%)、「買い物(車内での飲食用)」(54%)という結果となった。
サービスエリアは、ドライバーの運転疲れやストレスを解消するための休憩を取ることを目的としている施設だが、近年ではサービスエリア限定のグルメや商品が販売されている場所もあり、サービスエリアを訪れることを楽しみの一つとしている人も多いようだ。
年代別でみると、60代以上は他の年代と比べて「食事」の比率が高い一方、「買い物(車内での飲食用)」は低くなっており、サービスエリア内でゆっくりと食事を楽しみたい人が多いようだ。「給油」は全年代で2割を下回った。サービスエリアのガソリンスタンドは、輸送コストなどの影響で、一般道路のガソリン価格より20円/L以上高くなるところがあるほか、高速道路上のガソリンスタンドが減少傾向にあることなどが影響しているものと思われる。
サービスエリアで重視することは「駐車場の広さ」が過半数
サービスエリアを選ぶ際に重視することは、「駐車場の広さ」(60%)が最多で唯一半数を超えた。2位は「綺麗さ・清潔さ」(48%)、3位は「店舗数、品数の充実度」(46%)となった。
年代別で見ると、「食事」を目的にサービスエリアを利用する人が多かった60代以上は、2人に1人が「混雑度合い」を重視しているのに対し、20代以下は3割を下回っており、年代による違いがみられた。
本アンケートの回答者における「20代以下」のおよそ半数は学生だ。学生は長期休みなどを利用して混雑を避けた旅行ができることから、「混雑度合い」を重視する割合が他の年代よりも大幅に低くなったと推測される。
おすすめのサービスエリアは「海老名」がダントツトップ
おすすめしたいサービスエリア(パーキングエリア・ハイウェイオアシスを含む)は、最も利用者数が多く※1、ギネス記録※2に認定されたメロンパンなどのグルメで有名な「海老名」が203票でダントツだった。2位には、天然温泉や高級感あふれるデラックストイレなど設備が充実している「刈谷ハイウェイオアシス」(48票)、3位には大観覧車から明石海峡大橋などが一望できる「淡路」(41票)が選ばれた。
トップ10には、関東・東海・関西・九州と、全国幅広い地域のサービスエリアがランクインした。
グルメや設備だけでなく、世界観にこだわりを持つサービスエリアもあり、宝塚市の「花のみち※3」をイメージし、南欧風の建物が立並ぶ「宝塚北」や、時代小説「鬼平犯科帳」の舞台である江戸の町並みを再現した「羽生」などでは特有の雰囲気を味わえる。
※1 出典:NEXCO中日本「MEDIA GUIDE2021」(データは2018~2019年のもの)
※2 2018年に「48時間以内で最も売れた焼きたて菓子パン」として認定
※3 宝塚駅と宝塚大劇場を結ぶ遊歩道。「宝塚歌劇へ続く花道」の意味が込められている。
サービスエリアの多くは、それぞれにおすすめグルメや設備、景観などの推しポイントがある。お出かけの際には、目的地だけでなく道中のサービスエリアも下調べし、旅行プランに組込んでみてはいかがだろうか。
出典元:パーク24株式会社
構成/こじへい