VRプラットフォーム『αU』上に『バーチャル未来の都市』を公開
KDDIでは万博の開催にあわせて、VRプラットフォーム『αU』上に『バーチャル未来の都市』を公開する。5つのエリアからなるバーチャルな未来の街を、自分好みにカスタマイズしたアバターで歩き回れるというもので、リサーチノートをヒントに未来をリサーチするというストーリー。パビリオン『未来の都市』に協賛する各社の未来のテクノロジーを、バーチャルでより身近に体験できる。
『バーチャル未来の都市』を発表するKDDI 事業創造本部 Web3推進部長の舘林俊平氏(左)と、パビリオン『未来の都市』副館長兼事務局長の高見明伸氏
KDDI 事業創造本部 Web3推進部長の舘林俊平氏によれば、『バーチャル未来の都市』では、空想地図作家の今泉隆行氏監修による、2030年代の架空の都市を用意。その都市にどのような課題があり、どう解決するかを協賛各社と一緒に検討し、各社の未来のテクノロジー、ソリューションを実装するというアプローチがとられているという。
『バーチャル未来の都市』。シンボルには、GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2024 で優秀賞を受賞した、小村龍平氏のデザインによる建造物が採用されている。
「パビリオンでは各社が、社会課題を解決する未来のテクノロジーを展示しています。それが自分たちの街にどのように実装されていくか、この限られた空間の展示だけではイメージしづらいかもしれませんが、バーチャルなら空間の制限もなく、実際に街に実装された姿を見てもらえる」と舘林氏。
バーチャルでも『Mirai Theater』で、パビリオンと同じ体験ができる。
『バーチャル未来の都市』に実装された、商船三井の『ウインドハンター』。
『バーチャル未来の都市』には、パビリオン『未来の都市』とリンクする場や、モノも設けられている。たとえば『Mirai Theater』はバーチャルでも体験可能。リアルタイムではないが、パビリオンと同じ体験ができるという。また商船三井の『ウインドハンター』や、クボタの汎用プラットフォーム型ロボットも、バーチャル空間で体験できるようになっている。
舘林氏は「リアルなパビリオンとバーチャル、そのどちらもこの期間中に楽しんでもらえればうれしい」と話していた。
なお、『バーチャル未来の都市』は冒頭にも紹介したとおり、3月14日からGINZA456でベータ版が体験できる。事前予約は不要で無料体験が可能。『EXPO2025大阪・関西万博』の注目パビリオンとリンクする未来の都市を、一足早くバーチャル体験しよう。
取材・文/太田百合子