
映画『ANORA アノーラ』は、ニューヨークを舞台にストリップダンサーとロシア新興財閥の御曹司の身分違いの恋という古典的な題材をリアルに映し出した、現代のアンチ・シンデレラストーリー。
NYを舞台にストリップダンサーとロシア新興財閥の御曹司の恋という古典的な題材をリアルに描く
第97回米アカデミー賞では、作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞の最多5部門を受賞。ショーン・ベイカー監督は本作で作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞の4つの賞を受賞したことで、史上初めて1作品で4つの賞を獲得したオスカー受賞者となった。
そんな作品的な高評価と監督の来日を追い風に、『ANORA アノーラ』は2週目週末3日間の興行収入が公開初週末対比105%を記録。新宿ピカデリーの動員は、公開初週の『ウィキッド ふたりの魔女』に次いで第2位にランクインした。
その他の劇場では前週比100%超えが73館、90%超えが25館を数え、各地で満席回も続出。178館(※初週は177館)という中規模公開作品ながら、公開9日目にはすでに1億円を突破。3月9日(日)までの10日間の累計動員は8万9624人、累計興収は1億2327万4160円に達し、『ANORA アノーラ』旋風が広がっている。
そして春休み作品で興行が混みあう中、この大ヒットを受けて急遽追加の上映館が続々と決定。今後更に上映館の追加が予定されている。追加の劇場は公式HPで随時発表される予定だ。
■米アカデミー賞5冠によりXでは「アノーラ」が日本のトレンド2位に
公開直後から、SNSには「コメディタッチでずっとドタバタしてるのに、ヒロインの悲哀が胸に響く」「アノーラの力強さに翻弄されながら、最後の最後で泣かされました」「最初から最後までずっと泣いてた」「ラストに私の涙腺が崩壊」「弱き者にそっと寄り添う監督の想いが伝わるラストもすごく良かった」「一瞬で言葉を失うラストの切れ味が鋭すぎました」「展開が面白過ぎる」「アカデミー賞作品賞でこんなに笑うとは」「ノンストップ&無尽蔵のエネルギーで139分は瞬く間!」「余韻がすごい。すぐにでももう一度観たい。誰かと話したい。」「激流に身を委ね、切ない余韻に浸る一作」「今年ナンバーワン!」等、映画ファンを中心とした絶賛がタイムラインに溢れていたが、3月3日(月・日本時間)の米アカデミー賞最多5冠受賞の報を受け、X(旧Twitter)では一時「アノーラ」が日本のトレンド2位に。3月5日(水)は平日にもかかわらず、3月2日(日)対比132%の動員を記録した。
3~40代の映画ファンを中心に集客した初週末に比べて、アカデミー賞受賞以降は下は20代から上は60代以上まで客層が広がり、映画好きのみならず、アカデミー賞効果で普段アート映画を観ない層まで浸透している印象だ。
また、新宿ピカデリーとTOHOシネマズ 六本木ヒルズでの3月8日(土)監督登壇イベントのチケットは受賞発表直後に即完売し、急遽新宿ピカデリーでの登壇が追加された。
■著名人やクリエイターの間でも話題は拡散中
著名人やクリエイターの間でも話題は広まっており、「アノーラ観て、映画館から出たら雪降ってた。」(西田尚美さん)「~プリティーウーマンのその先に・・・。ラストシーンに痺れる。~」(鈴木おさむさん)「やっぱ映画って「この世にはこんな人がいますよ!」てことを描くメディアなのかもと思った。いい脚本の上にいい俳優か乗っかってドライブしているむっちゃいい映画だった。」(豊島圭介監督)等・・さまざまなジャンルの人々が思い思いの感想をつぶやいており、加藤諒さんは「~大好きなショーン・ベイカー監督が目の前に居る事が信じられない~」と、登壇イベントに参加したことをコメント。口コミでさらなるヒットが期待される。
なお、一度興行が終了した北米でも、オスカー受賞をうけ1938館で再上映され、先週の週末興収ランキングで7位にランクイン。『ANORAアノーラ』の世界興収累計は現時点で4600万ドル(68億円※1ドル148円換算)を超え、600万ドルで制作された映画として異例のヒットを記録している。
『ANORA アノーラ』STORY
NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァンと出会う。彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚。
幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける。
監督・脚本・編集/ショーン・ベイカー
製作/ショーン・ベイカー、アレックス・ココ、サマンサ・クァン
出演/マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン、ユーリー・ボリソフ、カレン・カラグリアン、ヴァチェ・トヴマシアン
配給/ビターズ・エンド ユニバーサル映画 (C)2024 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2024年/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1ch/139分/英語・ロシア語/R18+
関連情報
https://www.anora.jp
構成/清水眞希