
立ち食いそばの「名代 富士そば」がなんと、シャワーヘッドで知られる「ウルトラファインバブル」を導入し、そばつゆの出汁感アップに成功したという。「どんなフシギなのか?」と感じた@DIME編集部は、名代 富士そばとタッグを組んだ株式会社JALUX 機械・資材部環境関連資機材課の金子鉄平さんに話を聞いた。
ウルトラファインバブル水で出汁感がアップ
編集部:そもそもJALUXと名代 富士そばがタッグを組んだ経緯は?
JALUX金子さん(以下、金子さん):弊社はJALグループの商社として、以前より名代 富士そばさんに食品原料を納品しております。そのお付き合いの中で、弊社が販売代理店を務める株式会社丸山製作所のウルトラファインバブル(以下MUFB)発生装置とその効果について提案機会を頂きました。
名代 富士そばの店舗。ちなみに「名代」は「めいだい」ではなく「なだい」と読みます。
編集部:なるほど、JALUXからの提案だったのですね。では、そばつゆ製造にMUFBを使うメリットに気づいたきっかけは何ですか?
金子さん:ウルトラファインバブルの活用機会を探る中で、試しに弊社内でMUFB水でそばつゆを製造したところ水道水との違いが確認できたため、名代 富士そばさんに提案しました。その後、名代 富士そばさんの1店舗でスタッフの方々と試食・実証を行ったのち、お客様への提供を開始しました。これが昨年11月のことです。
ウルトラファインバブル発生装置。これを店舗の出汁抽出器具の給水部分に装着して使用する。
編集部:ウルトラファインバブル水で出汁感がアップする理屈はなんですか?
金子さん:そば出汁の抽出時にMUFB水を活用すると、MUFBの働きにより出汁の抽出力が高まり、従来よりも出汁感が向上するのです。第三者機関による味分析でも旨味やコクの数値向上が確認されました。
編集部:ウルトラファインバブル水によって「出汁が底力を発揮した」と言えそうです。
金子さん:最初にMUFB発生装置を取り付けた実証店舗へヒアリングに行った際、店長及びスタッフの方全員から「今までよりまろやかになった」「出汁の風味を感じる」「お客様の食べ終わった際のスープが、今までより減って戻ってきている(そばつゆまで飲んでいただいている)」など、ポジティブな意見を頂き、これが大きな自信になりました。
名代 富士そばの人気メニュー「特撰富士そば(うどん)」税込580円。
名代 富士そばではすでに30以上の店舗で同装置を採用し、6月までに全店舗で導入予定だという。食への探求心旺盛な@DIMEなキミから、ウルトラファインバブル水のチカラでもっと美味しくなった名代 富士そばを体験してほしいぞ!
文/前田賢紀