高リフレッシュレートとアンダーディスプレイカメラが魅力
nubia Z70 Ultraのディスプレイは6.85インチ、解像度1.5K(2688×1216)となる。今時の高解像度、大画面ディスプレイとなっており、持ちにくさはあるものの、動画、ゲームの迫力を表現するのに優れる。最大輝度も2000ニトと明るく、屋外での視認性も高い。iPhone 16シリーズでいえば、PlusやPro Maxのサイズ感に近く、iPhone 16やiPhone 16 Proとは、コンセプトが異なるといえるだろう。
リフレッシュレートは144Hzで、動画視聴だけでなく、SNSやWebページの閲覧などが、非常にスムーズ。ベゼルもかなり細く、迫力が出やすいのが特徴だが、ゲームをする際などには、画面端での誤タッチが少々気になった。
nubia Z70 Ultraのディスプレイで特徴的なのが、UDC(アンダーディスプレイカメラ)というもの。インカメラがディスプレイの下に埋め込まれており、視認できないようになっている。
これにより、動画やゲームを楽しむ際に、インカメラでの欠けがない状態で楽しめるのが魅力。iPhone 16 Proには、インカメラ部分にアプリの進行状況を表示できるDynamic Islandが搭載されており、これも便利でユニークな機能ではあるが、1つのコンテンツを楽しむという意味では、UDCの魅力が大きい。
コンテンツを楽しみ切れる高スペックだがおサイフケータイはなし
搭載プロセッサはSnapdragon 8 Elite。メモリは12GBか16GB、ストレージは256GBか512GBとなる。最新のハイエンドチップセットに、大容量メモリとストレージを搭載しており、動作性は間違いない。負荷の大きなアプリゲームなどでも、サクサクと動作している。
バッテリー容量は6150mAhと驚異的な大きさ。80Wの急速充電にも対応しているため、全然バッテリーが消耗しない、減ってもすぐ充電できるという、理想的な使い方ができる。ただし、ワイヤレス充電には非対応となっている。
防水防塵はIP68&IP69とこちらも高水準で使いやすい。Wi-Fi 7やBluetooth 5.4にも対応しており、性能面は2025年時点のハイエンドスマホとして、文句のない構成だろう。
ただし、日本ローカライズが不十分な部分も散見される。特にシステム面で、端末の日本語設定自体はできるが、やや微妙な翻訳になっている部分がある。何を意味しているのかわからないほどではないが、少し気になる部分ではある。nubiaブランドは、2025年に日本市場への本格参入を発表したばかりなので、今後洗練されていくことに期待したい。
また、おサイフケータイ機能には非対応なのが、少々残念なポイント。ZTEとして、日本でも継続して販売しているゲーミングブランド「REDMAGIC」シリーズの最新モデルで、おサイフケータイ機能に対応しているが、「FeliCaを搭載するなら、標準的なハイエンドモデルであるnubia Z70 Ultraじゃないのか」という疑問もある。
このように、日本へのローカライズが完全ではないものの、最新性能が高水準に備えられているnubia Z70 Ultra。公式ストアでの販売価格は、12万2800円~と、ハイエンドモデルとしてはまだ控えめ。キャリア採用はなく、販路や試せる場所が限られているのが難点だが、個人的には、優秀なカメラ性能と、UDCの快適さを、多くの人に味わってほしいと感じている。
取材・文/佐藤文彦